子役時代のイメージが強すぎて、大人になっても子供っぽく見られる女優のことを、熟ロリータ女優と呼びます。私が名付けたのではなく、確か浅草キッドが言っていた記憶があります。
分かり易い例を挙げれば、『アダムス・ファミリー』のクリスティーナ・リッチです。

子供から大人へのビフォーアフターです。本人も気にしているのでしょうか。脱子役を図って、『ブラック・スネーク・モーン』でビッチ役を演じています。

どんなに色っぽくしても、娘さんのイメージが抜けません。むしろ、それを生かした『ペネロピ』の方が私の好きな作品です。

魔法にかけられて豚鼻にされた、お嬢様の役です。外に出られないため、箱入り育ちにならざるを得なかった娘なので、リッチの子供っぽさが役にハマっています。
豚鼻と言えば、最近日本にも可愛い豚鼻の人がいますね。

木村カエラのことはさておき、話を熟ロリータ女優に戻しましょう。日本で熟ロリータ女優の代表格と言えば、『家なき子』の安達祐実です。

安達も脱子役を図って、『花宵道中』では濡れ場を披露しています。

脱いだくらいでは、強烈な子役時代のイメージを払拭することはできません。「甘ーーーーーい!」と叫びたくなります。
他に熟ロリータ女優と言えば、『大阪物語』の池脇千鶴です。

『ジョゼと虎と魚たち』でヌードを披露していますが、何か「見てはいけない違法なものを見ている」という感覚が残りました。今や三十路半ばで、年相応の役がオファーされる池脇ですが、外見の幼さを内面に刷り込まれた「大阪のオバちゃん」DNAで克服しようとしているようです。思えば、『大阪物語』は“浪速の大女優”ミヤコ蝶々の遺作であり、池脇は二代目ミヤコ蝶々を継ぐ宿命にあるのかもしれません(蝶々は吉本興業の漫才師出身で、池脇はよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属です)。
