永井豪原作漫画実写化に対する不安 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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西内まりや、実写『キューティーハニー』で映画初主演 永井豪氏も絶賛

 
モデル、女優、歌手としても活躍する西内まりや(22)が、永井豪氏(70)の漫画・アニメ作品『キューティーハニー』を原作とした『CUTIE HONEY -TEARS-』(今秋公開)で映画初主演を飾ることが3日、わかった。人間の感情を持つアンドロイド・キューティーハニーを演じる西内は「皆さまが愛するハニー像を、今回の映画ではいい意味で裏切りたいです。新しいハニーが生まれたと感じています」と手応えをにじませている。
 
『キューティーハニー』は、1973年に永井氏により『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に連載された漫画作品。アニメ作品としては東映動画(現・東映アニメーション)制作・テレビ朝日系列で全25話が放送された。2004年には佐藤江梨子(34)主演で『CUTIE HONEY キューティーハニー』が公開され、倖田來未(33)が歌う主題歌も話題を集めた。
 
女性型アンドロイドである如月ハニーと、彼女の体内に内蔵された「空中元素固定装置」を狙う犯罪組織「パンサークロー」との戦いを描く。監督は、CMやアーティストのミュージックビデオ、テレビアニメ『攻殻機動隊 S.A.C.』『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』のオープンニング映像などを手掛けたA.T.(Asai Takeshi)氏が担当。VFXディレクターを『わたしのハワイの歩きかた』『リトルフォレスト 夏秋/冬春』の樋口良氏が務める。
 
本作の舞台は近未来。世界各地で異常気象や未知のウィルスが蔓延し、人口が激減する中、ある博士の希望から生まれた、人間の感情を持つアンドロイド・キューティーハニーの活躍を描く。初めてのアクションシーンにも挑戦した西内は、「今回はほとんどがCGで作られる壮大な世界観。撮影ではプロデューサーさんや監督と密に話し合いながら風景を想像し、丁寧に演じるよう心がけました」と撮影を回想。回し蹴りやワイヤーを使ったアクションで、アザを作りながらも撮影を完走し「迫力のある映像になっていると思います!」と期待をあおる。
 
原作者の永井氏は「今回、西内まりやさんという当代きっての美人女優を得て、新生ハニーの映画が製作され、最新の映像技術が、ハニーの活躍の場を“空想の未来”にしてくれた。まさに、永遠の美少女にふさわしい舞台じゃないか! 原作者として、とてもうれしい。ハニーちゃんがどんな活躍をするのか、楽しみだ!」とキャスティングを絶賛。
 
プロデューサーの小池賢太郎氏は「この企画が実現できたのは、本作の主役、西内まりやさんの存在です。彼女は、男性にも女性にも絶大な人気があり、その美貌は、言うまでもありませんが、音楽、フアッション、スポーツとあらゆるジャンルに才能があります。原作のヒーロー像そのものでは?(笑)と思ったほどです。ですがなによりも、本人のアーティストとしてのキャラクターそのものが、原作の主人公と同じで、人を幸せにする力になっていると感じました」とコメントを寄せている。
 
 
【ここから私の意見】
 
永井豪原作『キューティーハニー』の実写化作品と言えば、これです。
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佐藤江梨子主演の『CUTIE HONEY キューティーハニー』です。アニメを意識したポップな作りですが、監督が『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明なので、物語後半から内省的な感じになります。ブラック・クロー役で、及川光博が「非日常的な役に説得力を持たせる」実力を見せてくれます。
 
新作『CUTIE HONEY -TEARS-』は、スチール写真を見る限り、リアリティ重視のダークな作風ではないかと想像できます。『バットマン』が『ダークナイト』に生まれ変わって大成功したことの影響でしょうか。何でもかんでもダークにすれば良いとは思いませんが。
 
それ以上の不安材料は、原作者の永井が絶賛していることです。永井原作漫画実写化作品で、日本映画史に残る大惨事となった作品があります。実写版『デビルマン』です。
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この作品がどれほど酷いものかを書き連ねると、私の心身の調子が悪くなりそうなので、まとめサイトをご覧ください。原作漫画を愛読していた私だけでなく、原作漫画を未読の人が観ても、実写版『デビルマン』はクソより劣るという感想しかないでしょう。これは断じて『デビルマン』ではなく、『ヂゼノレヌソ』という謎のカス映画の誤植だと思いたいくらいです。
 
この実写版『デビルマン』には、永井が神父役でカメオ出演しています。それほど自作の実写化に乗り気だった証拠です。素晴らしい漫画を描ける人が映画に対する的確な批評眼を持っているとは限りません。野球における「名選手は名監督にあらず」という言葉を思い出します。
 
そんな訳で、永井のノリノリなコメントを読むと、『CUTIE HONEY -TEARS-』の出来について悪い想像が働いてしまうのです(というか、本当に永井本人のコメントでしょうか。ダイナミックプロの社員が永井に無断で書いたのではないでしょうか。そう思いたいです)。
 
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