地方議会とはいえ看過できない問題 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

議員「未婚市長とは議論できない」 大館市議会、懲罰委設置

 
秋田県大館市の3月定例議会で29日、一般質問した相馬ヱミ子議員が、福原淳嗣市長に対し「まだ結婚もしていない。子どももいない。これでは同じ土俵で議論できない」と発言した。不適切だとして議会は同日、懲罰特別委員会(虻川久崇委員長、7人)を設置、戒告処分にすべきと決めた。相馬議員は取材に対し「決して市長を批判する意図はなかった」と話した。
 
発言があったのは、市内の保育士不足に関する再質問の際。相馬議員は、保育士の資格を持っていながら職に就いていない「潜在保育士」の活用に向け、処遇改善と正職員としての保障の必要性を強調。考えを求められた福原市長は「早く方針を決めていきたい」と答えるにとどまった。
 
これに対し、「同じ土俵では無理」との発言が飛び出し、さらに相馬議員は「市長にはぜひ、この任期4年間の間に結婚でもしてもらい、またあらためて議論をさせてもらえればと思う」と述べた。
 
これらの発言を問題視した市議12人が懲罰動議を提出した。本会議で賛成多数で可決され、懲罰特別委が審査。「市長のプライバシーを傷つけた発言で適切ではない」「議会の円滑な運営を妨げ、混乱をもたらした」などとした。1日の本会議で採決される。
 
転載元:秋田魁新報web
 
【ここから私の意見】
 
この発言には何らかのペナルティを科されて当然です。市長と議員の性別を逆転させてみてください。未婚の女性市長に男性議員が同種の発言をしたら、セクハラ問題だと大騒ぎになるでしょう。
 
2014年東京都議会における塩村文夏都議へのセクハラやじ問題で、世間はどれだけ騒いだことか。都議会の方は、住民の代表として恥ずべき「やじ」であり、発言者の特定が困難なまま、ヤクザ社会みたいな「身代わり出頭」疑惑漂う鈴木章浩都議の謝罪によって幕を引きました。しかし、大館市議会の方は、議事録にも残る正式な発言であり、発言者が特定されているので、戒告処分という結果になるのです。
 
結婚して子供がいなければ、子育て政策について議論してはいけないという発想は、非難されてしかるべきものです。それならば、老いを経験していない若者は高齢者政策について議論してはいけないのか、五体満足な健常者は障害者政策について議論してはいけないのかという、自由な議論の妨げになるものだからです。
 
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