民主党と維新の党の新党結成について思う | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

「民主くん」、民主党からの雇い止め危機に「闘争宣言」 政敵「産経」に援軍求める「炎上ツイート」も

 
民主党の岡田克也代表と維新の党の松野頼久代表が2016年2月26日に会談し、「新党協議会」を立ち上げて16年3月に合流するとした合意文書に署名した。この「協議会」で新党の名称も検討するが、そこでにわかに脚光を浴びているのが、民主党のゆるキャラ、「民主くん」。
 
新党名には「民主」が含まれないとすれば、民主くんが「お払い箱」になる可能性が現実味を帯びてくるからだ。こういった点を各紙が指摘すると、民主くんは各紙の記事をツイッターで大量に紹介。記者会見でも幹部が「手厚い対応をとらなければいけない」と口にするほどの注目を集めている。
 
■非公認キャラから2015年に党の「公認」獲得
 
民主くんは07年に党内の有志によって作られ、「非公認」の状態が続いてきたが、「ゆるキャラグランプリ」出場のために15年8月に党からの公認を獲得。ゆるキャラGPでは、1727体中、142位にランクインした。
 
民主くんは自由奔放な発言で知られており、党としても「話題になるのならば炎上上等」とばかりに事実上容認してきた。新党結成による「雇い止め」リスク浮上後も、そのキャラクターは変わらないままだ。
 
「新党名、ロゴ、また、綱領などを一新して新党を立ち上げる方針を確認しました」
 
という2月23日のニュースには、自らのツイッターアカウントで
 
「『など』が気になる。『など』が!」
 
と反応。そして、新しい党名に無理やり「民主」の文言を残そうと、独自の提案もしてみせた。
 
「ゲスな提案!『〇〇党と民主くんとなかまたち』 ドン引きしないで~」
 
民主くんは、自分が取り上げられる記事にも注目。特に産経新聞については、民主くんが同紙を読んでいる写真を載せて、
 
「産経新聞にもご心配頂きました!みなさん!産経新聞を購読しましょう!」
 
とツイートし、
 
「産経新聞さんは、他紙と比較して取りあげられる回数が段違いで多いんです!しかも好意的に!産経新聞さんは読者を大切にしてくれます! 」
 
などと激賞。産経新聞も一連のツイートを記事にするなど、「相思相愛」ぶりが際立つ形になっている。
 
■長妻代表代行「われわれも本当に労働者を大切にする政党でして...」
 
2月25日に行われた長妻昭代表代行(元厚生労働相)の会見では、
 
「民主君はクビになってしまうのか」
 
という質問も出た。長妻氏は、
 
「われわれもですね、本当に労働者を大切にする政党でして...色々ね、雇い止めとか、そういう問題にも取り組んできたわけでありますので...」
 
と言いにくそうに答え、会見場は爆笑につつまれた。今後は、枝野幸男幹事長や維新側と対応を検討する考えだ。
 
「もしそういうこと(雇い止めなど)になるのであれば、手厚い対応をとらなければいけないと思う。相当、党内でも民主くんの行く末を心配する声もある。責任を持って幹事長と一緒に対応していきたいと思う」
「やっぱり、そういう親しまれている度合いもよくよく見ながら、この(新党)協議会にわれわれも臨んでいきたいと思います。新党名も含めて」
 
民主くんは、この発言を報じる記事を見て
 
「『手厚い対応』に期待(o゚▽゚)oワクゥ♪ 体臭がやばくなってきたので香水なんかがうれしいかもしれません」
 
とツイートする余裕を見せていた。
 
ただ、民主くんの公認を発表した15年8月の会見では、枝野氏は
 
「若い人が政治に関心を持っていただいて、まず民主くんが自力でブレイクしてくれたらいい。ブレイクしたら、色々便乗を考えたい」
 
などと終始冷淡だった。どの程度「手厚い対応」に関心があるかは未知数だ。
 
転載元:J-CASTニュース
 
【ここから私の意見】
 
民主党と維新の党が合流して新党結成する件について、世間の反応は冷ややかです。おかげで民主党公認のゆるキャラ、民主くんの行先が話題になってしまう有様です。両党の政治的センスより、民主くんの「中の人」の笑いのセンスの方が光っています
 
与党である自民党が、この件を「野合」と批判しても説得力がありません。何しろ議席欲しさに公明党と野合しているのは自民党ですから。ただ新党が自公政権を脅かすほどの勢力にならないと見て、余裕の態度で構えているとすれば、それは正解のような気がします。
 
私の評価では、民主党や維新の党は、その成り立ちの経緯から「自民党の二軍」と見ています。政策面においても、共産党ほど反自民党的でなく、対立軸が不明確です。民主党と維新の党の両党が解党し、主義主張が自民党寄りの議員は自民党に入って、そうでない議員が集まって新党結成し、野党共闘を進めるという展開ならば、政界の対立軸をより明確にし、インパクトがあったでしょう。しかし、それをできないところに、民主党と維新の党のダメさ加減が表れていると思うのです。
 
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