先日「久々の鈴木蘭々」という記事で、かわいさ衰え知らずの鈴木蘭々を取り上げました。更に蘭々を掘り下げるため、手元にあったお宝を公開します。
まずは安室奈美恵とのユニット、シスターラビッツのCDです。

CDジャケット(表)

寄ってみました。

CDジャケット(裏)
「一寸桃金太郎」、「汽車ポッポ鉄道どこまでも」、「四つの季節」は、それぞれ童謡や唱歌をテーマ毎のメドレーにし、現代調のアレンジを加えたものです。「ポンキッキーズ」放送時には、各曲のVTRが作られ、蘭々と安室が着ぐるみを含む様々な衣装を着ていました。今の安室に同じことをやれと言っても、無理でしょう。
それにしても、「ポンキッキーズ」は今振り返ると凄い番組ですね。MCが蘭々、安室、スチャダラパーのBOSE、電気GROOVEのピエール瀧という顔ぶれは、子供向け番組とは思えません。斉藤和義の「歩いて帰ろう」は、この番組発信でした。「ポンキッキーズ」OB&OGで音楽特番を作れば、豪華な顔ぶれになりそうです。
続いて、蘭々も参加している『ほっとけないミュージック』CDです。

東洋水産(マルちゃん)の商品、ホットヌードルのプレセントキャンペーンのために作られた非売品CDです。蘭々はオープニングとエンディング、更に自身の曲「泣かないぞェ」で参加しています。
1995~1996年頃のソニーミュージック系アーティストの楽曲を集めています。奥田民生「愛のために」、EAST END×YURI「DA・YO・NE」、電気GROOVE「N.O.」「HAPPY BIRTHDAY」、モダンチョキチョキズ「自転車に乗って」、B☆COOL「BABY BODY BEAT」、スチャダラパーfeaturing小沢健二「今夜はブギー・バック」、SIAMSHADE「RAIN」、久宝留理子「『男』」を一枚のCDで聴くことができる、お得な品物です。
最後は、蘭々のファーストアルバム『ボトムレス ウィッチ』です。

前述の「泣かないぞェ」の他、「グラマラス」と「なんで なんで ナンデ?」はテレビ番組やCMのタイアップにもなりました。この3曲は蘭々自身が作詞もしています。
収録されている全10曲が、筒美京平の作曲です。筒美京平は、堺正章「さらば恋人」、いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」、大橋純子「たそがれマイ・ラブ」、桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」、NOKKO「人魚」、井上順「お世話になりました」、庄野真代「飛んでイスタンブール」、ジュディ・オング「魅せられて」、稲垣潤一「夏のクラクション」、平山みき「真夏の出来事」、太田裕美「木綿のハンカチーフ」、尾崎紀世彦「また逢う日まで」などを作曲した大作曲家です。蘭々は相当期待されていたということです。
楽曲の出来も、蘭々の歌声も良いのですが、アルバムの売上は良くありませんでした。テレビのキャラクターが先行したので、アーティスト感を出せなかったからではないかと思います。インターネットが発達した現代であれば、テレビの露出を控えながら、アーティスト感を出すアピールの仕方もできるような気がします。木村カエラみたいなスタンスです。
蘭々はミュージカルもできる舞台女優ですから、歌下手な訳がありません。歌手としての鈴木蘭々の顔も、改めて見てみたいです。