紅白裏格闘技「RIZIN」7・3% 魔裟斗復活9・0%
昨年大みそかに放送されたフジテレビ「RIZIN」の平均視聴率(関東地区)が2日、ビデオリサーチから発表され、第2部(後8・45)は7・3%を記録した。TBS「史上最大の限界バトル KYOKUGEN2015」の「魔裟斗VS山本KID徳郁」(後10・00)は9・0%。「NHK紅白歌合戦」の裏番組として久々に総合格闘技が放送されたが、ともに1桁に終わった。
2009年には、TBS「格闘技史上最大の祭典◇Dynamite!!勇気のチカラ」が16・7%を記録。紅白裏民放トップを獲得するほどだった。
フジが大みそかに格闘技イベントを放送するのは2005年「PRIDE男祭り 頂」以来10年ぶり。
フジは13年「1964~2020東京の夢と奇跡の物語」(後8・55~11・45)が2・0%、14年「THE FACE OF 2014 世界が選ぶ今年の顔アワード!!」(後6・00~9・00)が4・0%、「ワンピース エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜」(後9・00~11・00)が3・3%と、大みそかは惨敗続きだった。
「RIZIN」の注目は、曙(46)とボブ・サップ(42)の12年ぶり再戦。曙は1回に右フックを浴びて左耳後ろの後頭部から出血。3度目のレフェリーストップが入った2回47秒、ドクターストップで判定に持ち込まれ、0―3で敗戦。目の前の事象が信じられないかのように、元横綱の表情には消化不良の色が覆った。
「魔裟斗VS山本KID徳郁」は04年大みそか「K―1Dynamite!!」以来11年ぶりの再戦。魔裟斗は6年ぶりに現役復帰し、現役UFC選手のKIDと3分3RのK―1ルールで対戦。2Rに左フックでダウンを奪い、3―0で判定勝ちした。
フジが大みそかに格闘技イベントを放送するのは2005年「PRIDE男祭り 頂」以来10年ぶり。
フジは13年「1964~2020東京の夢と奇跡の物語」(後8・55~11・45)が2・0%、14年「THE FACE OF 2014 世界が選ぶ今年の顔アワード!!」(後6・00~9・00)が4・0%、「ワンピース エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜」(後9・00~11・00)が3・3%と、大みそかは惨敗続きだった。
「RIZIN」の注目は、曙(46)とボブ・サップ(42)の12年ぶり再戦。曙は1回に右フックを浴びて左耳後ろの後頭部から出血。3度目のレフェリーストップが入った2回47秒、ドクターストップで判定に持ち込まれ、0―3で敗戦。目の前の事象が信じられないかのように、元横綱の表情には消化不良の色が覆った。
「魔裟斗VS山本KID徳郁」は04年大みそか「K―1Dynamite!!」以来11年ぶりの再戦。魔裟斗は6年ぶりに現役復帰し、現役UFC選手のKIDと3分3RのK―1ルールで対戦。2Rに左フックでダウンを奪い、3―0で判定勝ちした。
【ここから私の意見】
「NHK紅白歌合戦」が史上最低視聴率記録という自爆ぶりを見せた裏で、フジテレビとTBSの格闘技特番の視聴率は、意外な健闘を見せた方だと思います。
TBSの「魔裟斗VS山本KID徳郁」は、KIDにUFCとの契約があるので、本気の試合ではありません。所詮エキシビジョンですから、KIDのモチベーションは上がらなかったでしょう。それでも視聴者の目を集めた結果になりました。
フジテレビの「RIZIN」は、第2部が最も視聴率が上がった時間帯です。しかし、この時間帯に放送されたカードは、バルトVSピーター・アーツと曙VSボブ・サップという最も観たくない“しょっぱい”試合でした(「塩っぱい」は相撲やプロレスの業界用語で「面白くない」と意味です)。一見さんには、この2試合だけで「これが総合格闘技か」と認識してほしくありません。それでも、視聴率を稼いだのは事実で、客寄せパンダとしての効果はあったようです。
29日放送の「RIZIN」と合わせて見ると、過去の名声で出ている選手と現役バリバリの若い選手との差が目立ちました。29日の桜庭和志VS青木真也戦は、青木が桜庭の良いところを出させずに潰しましたが、本来総合格闘技はそういうシビアなものであるべきです。青木は桜庭の顔面を馬乗りで殴り続け、試合をストップさせるのが遅かったレフェリーに激高していました。元々桜庭のファンだった青木が、(格闘家としては)老いた桜庭に引導を渡すという残酷な現実にこそ、本当の面白さや感動があるのです。
今回の視聴率は、最近低迷しているフジテレビにしては悪い数字ではないので、「RIZIN」次回開催の可能性はあります。開催を継続していけば、若い選手が知名度を上げ、ニュースターとして台頭することによって、昔の名前で出ている選手を駆逐できます。そこまでフジテレビに根気があるかの問題です。
フジテレビの根気の問題だけでなく、「RIZIN」運営側の背後に暴力団の存在があるという噂も、開催継続を危うくしそうです。昔からプロレスや格闘技の興行にヤクザは付き物だと慣れっこのファンは、面白い試合を提供してくれたら、その点は不問に付してきました。しかし、テレビ局の企業コンプライアンスが厳しい時代ですので、真相が明るみになったら、「RIZIN」強制終了です。
「RIZIN」リングサイドを見ると、清原和博、デヴィ夫人、高須クリニック院長with西原理恵子という、かなりいかがわしい顔ぶれが並んでおり、暴力団の存在があるという噂に信憑性を与えます。そんな興行のリングに、ゲストとして馳浩文部科学大臣が登場しました。クリーンさが求められる政治家としては、どうなのでしょうかね。
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