第28回東京国際映画祭について | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

AKBぱるるにPerfume、本田翼!? “格”なさすぎ『東京国際映画祭』の薄汚れた裏側……

 
『第28回東京国際映画祭』が22日開幕し、メイン会場の東京・六本木ヒルズで、オープニングイベントが行われた。
 
だが、この『東京国際映画祭』に注目している一般人が果たしてどれだけいるだろうか。28回目の開催を数えながら「あ、そんなの今やってるんだ」程度の認識しかないのではないか。今回、ゲストとして登場した顔ぶれを見ると、注目度の低さも納得してしまう。
 
「国際」を謳っている通り、名女優のヘレン・ミレンやロバート・ゼメキス監督などの豪華ゲスト、佐藤浩市や中谷美紀、オダギリジョーや安藤サクラなどは映画俳優のイメージが定着しており、十分に理解できるキャスティングだ。だが、その他は……。
 
「Perfume、AKB48の島崎遥香、本田翼、GACKTなどはさすがに『?』となりましたね。出品された作品に出演しているとはいえ、“映画”のイメージがない人が多すぎます。バリエーションを豊富にしているつもりでしょうが、随分と安っぽく見えちゃいます(笑)。もともと“国際”といいながら世界的な知名度が極めて低いこの映画祭ですが、日本人からしても興味が湧かないのはこの『格』のなさでしょうね。この開催に多額の税金が使われているというのだからガックリきますよ」(芸能関係者)
 
予算の半分以上が税金という、“公”のイロが強いイベントにもかかわらず、映画会社と大手広告代理店が「既得権」で懐を潤すだけといわれる『東京国際映画祭』。プロデュース側の儲けだけを考えた結果がこの「ハチャメチャゲスト」ということか。昨年からは「クールジャパンとの連携」ということで事業費が一昨年から倍増したらしいが、“クール”というより“お寒い”状況に目も当てられない。
 
「今や日本の映画市場規模は中国の約3分の1。今年ヒットした『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は韓国で撮影されるなど、大きく水をあけられています。無駄な利権構造にしがみついている結果ですね。これ以上恥をさらすなら、いっそやめてしまってもいいのでは、という声も以前から叫ばれています」(同)
 
儲けではなく、映画という芸術を世に広めるという意識を第一に持たない限り、この現状は絶対に変わらないだろう。日本アカデミー賞もそうだが、日本の映画賞に興味を持つ人は今、ほとんどいないように思える。
転載元:日刊サイゾー
 
 
【ここから私の意見】
 
日本には、世界にも通用する映画人が昔もいましたし、今もいます。それ故、日本から映画文化を発信するという、国際映画祭を開催すること自体に異論はありません。問題は、その中身です。
 
カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭、ベルリン国際映画祭の「三大映画祭」は、昔に比べれば、商業映画も取り入れ、芸術祭というより映画マーケットの色合いが強くなっていると聞きます。しかし、コンペティション部門では商業映画より芸術映画の方が有力であり、その信念が映画祭に権威を付与しています。
 
それに比べ、東京国際映画祭はどうでしょう。記事中の「ハチャメチャゲスト」を見ても、そこに信念は感じられません。レッドカーペットを歩かせれば、映画俳優を名乗っていいとでも芸能事務所関係者は思っているのでしょうか。馬鹿言ってんじゃねえ!
 
こんな映画祭より、伝統ある高崎映画祭に代表される地方映画祭の方が素晴らしいです。そちらの方に信念を感じられます。手作り感溢れる、ちば映画祭は、東京国際映画祭の何百分の一の予算規模でしょうが、それでもマシです。
 
まったく、東京五輪エンブレム問題といい、大手広告代理店が絡むと、ろくな結果になりません
 
にほんブログ村 映画ブログに参加しています(よろしければクリックを!)