米軍基地辺野古移設問題について思う | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

初会談、溝狭まらず=首相「唯一の解決策」―沖縄知事は中止要求・辺野古移設

 
安倍晋三首相は17日午後、沖縄県の翁長雄志知事と首相官邸で会談した。首相は米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設について「唯一の解決策だ」と表明。これに対し、翁長氏は「(沖縄で昨年行われた知事選など)全ての選挙で、辺野古移設反対の圧倒的な民意が示された」と述べ、作業中止を求めた。翁長氏の知事就任後、首相との初の直接対話だったが、移設問題をめぐる双方の溝は狭まらなかった。

翁長氏は昨年12月、辺野古移設阻止を公約に掲げて知事に就任。首相側は「日程上の都合」などを理由に面会に応じてこなかったが、26日からの訪米を前に、日米の辺野古移設合意の履行に向けて沖縄側と対話を続ける姿勢を明確に示しておく必要があると判断した。

首相は会談で、辺野古移設について「普天間飛行場の一日も早い危険性除去、撤去は、われわれも沖縄も思いは同じだろう。丁寧に説明しながら、理解を得るべく努力を続けていきたい」と強調。仲井真弘多前知事時代に目標として示した「2019年の普天間運用停止」について、県側の協力を前提に実現に取り組む考えを示した。沖縄振興に関しては「国家戦略として、さらに進めていきたい」と述べた。

翁長氏は「沖縄は自ら基地を提供したことは一度もない。土地を奪っておきながら、嫌なら代替案を出せと言われる。こんな理不尽なことはない」と述べ、県内移設を進める政府を批判。「辺野古が唯一の解決策というかたくなな固定観念に縛られず、移設作業を中止するように」と求めた。訪米する首相に「沖縄知事、県民は辺野古移設計画に明確に反対しているとオバマ米大統領に伝えてほしい」と要請したが、首相は答えなかった。

会談は、菅義偉官房長官と沖縄県の安慶田光男副知事が同席して30分余り行われた。
転載元:Yahoo!ニュース
 
【ここから私の意見】
 
予想どおりの平行線に終わりました。先に行われた菅官房長官との会談では、「粛々と」という言葉遣いが上から目線であると、翁長知事から反発がありました。私からすれば、どっちもどっちな話です。
 
すごく話のレベルを下げてみましょう。スーパーやコンビニで釣り銭を受け取る時、店員が投げつけるように渡すか、丁寧に手を添えて渡すかの違いに過ぎない話です。どう渡そうが、釣り銭の金額を間違っていなければ、客に金銭的損害はありません。しかし、釣り銭を投げつけるように渡されたら、客の感情を損ねることは間違いないです。客がクレーマーだったら、ネットで拡散し、店に閑古鳥を鳴かすこともできます。
 
客(=沖縄)は、感情的になりすぎているのかもしれません。しかし、この店員(=日本政府)は、過去に客を客と思わないような態度を取り続け、釣り銭を少なく渡すという金銭的損害(=本土の捨て石にされた沖縄戦と、戦後から本土復帰までの米国占領)まで与えてきました。全幅の信頼を置けと言われても難しいでしょう。
 
一方、店員(=日本政府)はサービス向上に努める義務があります。釣り銭を正しく計算して渡せば問題ない(=法的手続きに則れば問題ない)という考えは、客商売(=民意を汲む政治)として褒められた態度ではありません。客の心を巧みに掴む「おもてなし」の心が大事です。それが不要と言うならば、接客は機械(=官僚)で十分です。不要な店員(=政治家)はリストラです。
 
沖縄は感情的になりすぎず日本政府は優しく沖縄の民意を汲み、そしてマスコミは双方の現状を正しく伝えることが必要だと思います。