「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という名言があります。初代ドイツ帝国宰相、オットー・フォン・ビスマルクの言葉だそうです。
原文は“Nur ein Idiot glaubt, aus den eigenen Erfahrungen zu lernen.Ich ziehe es vor, aus den Erfahrungen anderer zu lernen, um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.”です。直訳すると「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む」だそうです(Wikiquoteより引用)。
<防衛省設置法改正>文官統制の経緯不明…中谷氏が説明
中谷元防衛相は27日の記者会見で、防衛官僚(背広組)が自衛官(制服組)を監視する「文官統制」の根拠とされてきた防衛省設置法12条の規定が、軍部が暴走した戦前の反省を踏まえて盛り込まれたかどうかを質問され、「そういうふうに思わない」と語った。規定が盛り込まれた経緯を問われると「これ(同法)ができたのは1954年。私はその後、生まれたわけで、当時どういう趣旨があったかは分からない」とも述べた(Yahoo!ニュースより引用。太字は筆者による)。
「自分の経験にないことは分からない」のは、愚者の態度です。他人(先人)の経験から学びましょう。もし学び終わっていないのならば、「調査中です」と言うか、沈黙するかしましょう。
「朝日新聞、毎日新聞ら『反日サヨク』マスコミの誘導尋問だ」みたいな声が、ネトウヨあたりから上がりそうです。しかし、失言が多い籾井勝人NHK会長についても同様、手ぐすね引いて待っているマスコミごときを、上手にあしらうことができる最低限の弁論術を持った人材にポストを与えるべきでしょう。落とし穴があることを知りながら、ズンズン直進してハマるのはバカです。愚者を重要なポストに据えたなら、その任命権者も愚者で、彼らを支持する連中も愚者ということです。