<バングラデシュ>イスラム批判ブロガー殺害される
【ニューデリー金子淳】バングラデシュの首都ダッカで26日、イスラム過激派に反対するブログを開設していたバングラ系米国人ブロガー、アビジット・ロイ氏が殺害される事件があった。AP通信によると、「アンサル・バングラ7」と名乗るイスラム過激派組織とみられる団体が「(ロイ氏の)イスラム教に対する罪のために標的にした」と声明を出し、犯行を認めた。パリの連続テロ事件以降目立つ「表現の自由」に対する攻撃といえ、事件を受けダッカでは27日、市民による抗議デモも発生した。
◇「過激派」が犯行声明
現地からの報道によると、ロイ氏は26日夜、ダッカ大学のブックフェアから帰る途中に複数の男に襲われ、包丁で刺されて死亡した。一緒にいたブロガーでもある妻も重傷を負った。ツイッターで犯行声明を出した「アンサル・バングラ7」の実態は不明だ。
ロイ氏は公用語のベンガル語で「自由な心」と題する自身のブログを開設し、イスラム原理主義を批判。フェイスブックでは、無神論について、「非科学的で非理性的な信仰よりも合理的だ」などと擁護していたという。こうした発言が過激派を刺激した可能性がある。
一方、AFP通信によると、ダッカでは27日、警察当局に対して適正な捜査を求める抗議デモが行われ、学生ら数百人が参加した。「我々は正義を求める」「過激派に声を上げよう」などとスローガンを叫んで行進した。同国では2013年にも過激主義を批判していたブロガーの男性が殺害される事件があったが、犯人は特定されていない。今回の事件でも捜査の進展がなければ、国民の不満がさらに高まる可能性がある(Yahoo!ニュースより)。
◇「過激派」が犯行声明
現地からの報道によると、ロイ氏は26日夜、ダッカ大学のブックフェアから帰る途中に複数の男に襲われ、包丁で刺されて死亡した。一緒にいたブロガーでもある妻も重傷を負った。ツイッターで犯行声明を出した「アンサル・バングラ7」の実態は不明だ。
ロイ氏は公用語のベンガル語で「自由な心」と題する自身のブログを開設し、イスラム原理主義を批判。フェイスブックでは、無神論について、「非科学的で非理性的な信仰よりも合理的だ」などと擁護していたという。こうした発言が過激派を刺激した可能性がある。
一方、AFP通信によると、ダッカでは27日、警察当局に対して適正な捜査を求める抗議デモが行われ、学生ら数百人が参加した。「我々は正義を求める」「過激派に声を上げよう」などとスローガンを叫んで行進した。同国では2013年にも過激主義を批判していたブロガーの男性が殺害される事件があったが、犯人は特定されていない。今回の事件でも捜査の進展がなければ、国民の不満がさらに高まる可能性がある(Yahoo!ニュースより)。
【ここから私の意見】
ファイスブックやツイッターの発言は世界中に拡散していきます。素人ブロガーの何気ない一言が見知らぬ他人の尊厳を傷つけ、怒りに火をつけることがあります。安倍首相は中東まで行って演説したおかげで、IS(「イスラム国」)の怒りを買い、日本をテロ標的国家にしてしまったわけですが。
気になるのは、シリア人質事件の際、SNSにパロディ画像を載せて悪ふざけした連中です。ISはパロディや風刺を解さない人たちですからね。
1988年、イギリスの作家サルマン・ラシュディが発表した『悪魔の詩』で、預言者ムハンマドを冒涜したとイランの最高指導者ホメイニから死刑宣告を受けました。ラシュディ殺害の実行者には賞金(現在330万ドル)が提示され、彼はイギリス国外への脱出を余儀なくされました。ラシュディのみならず、『悪魔の詩』の各国翻訳者も危害を加えられました。イタリアやノルウェーの翻訳者が何者かに襲われ、重傷を負ったという事件もあったそうです。日本でも起こりました。1991年、『悪魔の詩』日本語訳を出版した筑波大学助教授の五十嵐一が、学内で何者かに殺害されました。首をナイフのような刃物でかき切られて殺されたそうです。犯人は捕まらず、2006年に公訴時効が成立しました。しかし、殺害方法からすると、犯人は・・・。
平和ボケ丸出しの覚悟なき言論が身を滅ぼすことがあります。自他共に気をつけたいものです。