俳優の谷原章介(42)が、4月5日からABC・テレビ朝日系人気クイズ番組『パネルクイズ アタック25』(毎週日曜午後1:25)の3代目司会者に就任することが決まりました(Yahoo!ニュースより)。初代司会者の児玉清が亡くなった後、ABCの浦川泰幸アナウンサーが2代目司会者を務めていましたが、番組リニューアルに伴い、司会者も交代するということです。
私にとって谷原章介と言えば、『極道戦国志 不動』です。

谷村ひとしの同名漫画が原作で、過激な暴力描写のため、R-18指定作品です。この手の作品に出演した過去は、売れっ子になると黒歴史として封印しがちですが、谷原はプロフィールから削除することなく、むしろ三池崇史監督の悪趣味演出を面白がっていたそうです。その後、同じ三池監督の『忍たま乱太郎』に出演したときは、イケメンなのに顔全部が覆面という役を受けていました。
このセンスの持ち主は、ただの中身のないイケメン俳優ではありません。『アタック25』の司会も上手にこなしそうです。私生活では子連れの女性と結婚し、子だくさん家庭を築いているという点は、哀川翔と同じです。ゼブラーマン2号を狙えます。
三池監督と言えば、人気漫画『テラフォーマーズ』の実写映画化を任されました(Yahoo!ニュースより)。同作は、テラフォーミングのため火星に放たれ人型へと進化したゴキブリ「テラフォーマー」と、動物の能力を与えるM.O.手術(モザイク・オーガン・オペレーション)を施された人類との激闘を描いたSFアクションです。
この話を知った時、多くの三池ファンは思ったはずです。「三池版『スターシップ・トゥルーパーズ』だな」と。

ロバート・A・ハインラインのSF小説を原作とし、他の惑星から侵略してきたバグズ(巨大昆虫)と人類の激闘を、ポール・ヴァーホーヴェン監督が人体破壊描写盛り沢山で撮ったSFアクションです。『ロボコップ』、『氷の微笑』のヴァーホーヴェン監督は、『ショーガール』でエロを、本作でグロを極めた感があります。
『スターシップ・トゥルーパーズ』は、三池監督お気に入りの作品で、撮影前に気合を入れるために見直す映画だそうです。スティーヴン・スピルバーグ監督が、撮影前に『七人の侍』を見直すというエピソードと一緒です。三池監督の場合、「俺はまだまだ悪趣味が足りん!」とばかりに気合を入れて、『オーディション』や『殺し屋1』という鬼畜テイスト溢れる怪作を世に送り出してきました。
三池監督にはグロ描写も期待しますが、猛毒な風刺も期待します。『スターシップ・トゥルーパーズ』には、地球軍が流す戦意発揚プロパガンダ映像を物語に挿入し、軍国主義批判をしています。幼少期を第二次世界大戦下のオランダで過ごしたヴァーホーヴェン監督にとって、プロパガンダを利用したナチスドイツの記憶が残っているのでしょう。『テラフォーマーズ』は2016年公開予定です。三池監督、やってくださいよ!
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