高倉健さんの死後、数々の映画賞から「名誉賞」や「功労賞」の授賞があっても、健さんの相続人である養女が辞退しているそうです。これを相続人が遺産を独り占めする「第二のたかじん事件」として報じる向きもあります。
どうなんでしょう。生前の健さんは共演者やスタッフへ積極的にプレゼントを送りましたが、自分がプレゼントを貰うのを遠慮していました。また、「死んだ自分に賞をやるより、頑張っている若い人に賞をあげてください。」という方が健さんらしいスタンスです。
人気取りや便乗商法という腹黒い思惑で、健さんを利用することは慎むべきです。賞なんかより、私たちの記憶にその姿を残すことが何より大事だと思います。
前置きが長くなりました。今月のNHK・BSプレミアムは高倉健特集です。
2月9日(月)午後9:00~10:35 『網走番外地』(1965年・日本)
2月10日(火)午後9:00~10:39 『緋牡丹博徒 花札勝負』(1969年・日本)
2月16日(月)午後9:00~10:36 『昭和残侠伝 死んで貰います』(1970年・日本)
2月17日(火)午後9:00~10:50 『単騎、千里を走る。』(2005年・中国)
民放地上波各局が高倉健追悼企画で放映した作品が、『幸福の黄色いハンカチ』以降の作品ばかりで、そのヘタレぶりを叩いてきました。健さんが国民的スターとなり得たのは任侠映画があったからです。今回のBSプレミアムの作品セレクトは、健さんを評価するために至極当然のものと言えます。
健さんを懐かしむも良し、新たに知るも良し。必見のプログラムです。