ママタレはそんなに偉いのかと独身のおっさんが思う | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

以前から思っていたことですが、ママタレってそんなに偉いのですか?
 
女性タレントが結婚と出産を経験し、母親としての発言をマスコミやネット上で積極的にするようになると、ママタレ(ママでタレントの略)として注目を浴びるようになります。とりわけ出産と育児についての発言は、同世代の母親たちから共感を得ます(バッシングを浴びる人もいますが、注目されるという点は一緒です)。
 
私が疑問なのは、出産と育児はタレントとしての格を上げるほどの芸なのか?ということです。確かナンシー関が同趣旨のことを書いていて、それが記憶の片隅にあります。タレントとして報酬を得るためには、それに値する芸を披露しなければなりません。その芸は一般人の規格を超えた美貌、歌唱力、演技力など多岐に渡ります。少なくとも一般人レベルの芸しかできないのに、メディアに登場し、報酬を得るのは、おかしな話です。
 
出産と育児は、多くの一般人女性が経験します(身体上の理由で妊娠が不可能な女性がいることは承知しています。申し訳ございませんが、本論では一般論として語らせていただきます)。彼女たちの大変さに尊敬の念を抱くがゆえに、それを芸として売り物にするママタレ(そして、それをもてはやすマスコミ)に腹が立つのです。ママタレが偉いのなら、無報酬で頑張っている名も無きママたちの方が偉いと思います。
 
それでも、ママタレに一般のママたちが共感を抱くとすれば、身近に母親としての模範が存在しないという家庭的事情もあるのかと思います。昔のように人的コミュニケーションが濃密ではない現代では、自分を育ててくれた母親や、隣近所の子育て経験者から得られる知識が乏しく、マスコミやネットが提供する情報に依存する傾向が強いのではないでしょうか。知識ではなく、情報に依存するという傾向は、出産や育児という分野以外にも見られる、現代社会の特徴です。