
音楽で成功する夢を諦めきれずにフリーター生活を送る彼氏・種田と暮らす芽衣子は、OL2年目で突然会社を辞めてしまう。不安定な生活を2人で支え合いながら、種田は「ソラニン」という曲を書き上げ、レコード会社に持ち込むが……(映画.comより引用)。2010年公開の青春音楽ドラマ。監督は三木孝浩で、出演は宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一、伊藤歩。
週刊ヤングサンデーで連載されていた、浅野いにおの漫画が原作です。原作漫画は未見です。しかし、ヤンサンの漫画と言えば、山本英夫の『殺し屋1』か新井英樹の『ザ・ワールド・イズ・マイン』しか思い出せない私にとって、趣味が合わない漫画のようです。
よくまとまっている作品です。脚本も演出も破綻なく平凡で、大したツッコミどころもありません。ただ、それが本作の悪いところで、ずっとテンションが低空飛行のまま、クライマックスのライブシーンが盛り上がらないのです。題名でもある、思いがこもった曲を歌うのですから、そこで熱が伝わらなければいけません。これだったら、ストーリーが破綻し、キャラクターが非常識なクズだらけでも、ライブシーンに異常な熱気がある方がマシです。表面を綺麗になぞるのではなく、歪なまでにデフォルメした方がリアリティを生むということを理解してほしいのです。
宮崎にも苦言を呈したいです。『害虫』で共演した同年齢の蒼井優とともに、“Wあおい”として応援してきましたが、近頃、演技がワンパターン化しているような気がします。年齢的に可愛い娘キャラが通用しなくなり、二階堂ふみという若手女優の追撃もあります。もっと殻を破ってくれることを期待しています。
★★☆☆☆(2014年12月7日(日)DVD鑑賞)
こちらもご覧ください。
Yahoo!ブログ「多趣味で週末は多忙」http://blogs.yahoo.co.jp/hi6chan2001/64567729.html
宮崎あおい出演作品をお求めの方はこちらへ