【映画評】紳士は金髪がお好き | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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ローレライとドロシーはナイトクラブで踊り子をしながら玉の輿に乗ることを夢見ている。ローレライは金持ちの息子ガスをつかまえているが、彼の父親は2人の挙式に反対している。ローレライとドロシーはフランス旅行を決行して豪華客船に乗り込み、ガスの父は彼女の素行を調べるため私立探偵マローンを送り込み……(映画.comより引用)。1953年公開のミュージカル・コメディ。監督はハワード・ホークスで、出演はジェーン・ラッセル、マリリン・モンロー、チャールズ・コバーン。
 
赤ちゃん教育』のハワード監督なので、コメディ展開はテンポ良く進みます。その上、ミュージカル・シーンもあるので、心が楽しくなる映画です。あえて言えば、ミュージカル部分がワンパターンかな、という気がします(歌っているラッセルやモンローを男たちが囲むという画が多い)。
 
モンローのセクシーさが満開です。ボディラインが露わに出る衣装で、腰を振って歌い踊ります。ちょっとおバカな役柄であるのも良いです。彼女のようなタイプは、カラダだけで売ってる女優と批判されがちです。いいじゃないですか! 性格俳優がいるなら、体格俳優がいたって!
 
戦後、アメリカから輸入された魅力的な女性のタイプは、モンローのようなセクシー派と、オードリー・ヘップバーンのようなキュート派に大別されると、個人的には思っています。まだ戦前の道徳が残っていた頃は、セクシー派は「はしたない淫らな女」として、キュート派から軽蔑されてきたと思います。「巨乳女はバカ」みたいな迷信が現代社会に蔓延したりしました(知能と乳房の大きさの相関関係を科学的に証明できますか?)。近年になって、セクシー派でも頭の回転が早く、計算のできることが世に浸透し、キュート派からの蔑視が弱まってきていると感じています。これは非常に良いことです。セクシー派がどんどん増えてほしいと思います。
 
このような感想を書いていると、「男ってバカだなあ」とお思いでしょうか? 実は本作で描かれているのは男のバカさです。前述の「歌っているラッセルやモンローを男たちが囲むという画が多い」のは、そう考えると意味を持ちます。本作を観るときは、男のバカさを笑って許してください。
 
★★★☆☆(2014年11月28日(金)テレビ鑑賞)
 
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