
吉田秋生の人気コミックを映画化し、数々の映画賞を受賞した1990年の同名映画を、ストーリーを一新して再映画化。監督は前作と同じ中原俊。名門女子高・櫻花学園に転校してきた結城桃は、学校の伝統行事として毎年上演されていたチェーホフの「桜の園」の台本を見つけるが、過去のある事件がきっかけで、いまは上演が禁じられていた。桃はなんとか自分たちの手で「桜の園」を上演しようと奔走するが……(映画.comより引用)。出演は福田沙紀、寺島咲、杏、大島優子、はねゆり。
製作がオスカープロモーションなので、主演の福田の他、米倉涼子、菊川怜、上戸彩、武井咲ら同事務所所属女優が脇を固めています。しかし、ゴリ押し感が強くて、興醒めしてしまいます。
舞台が女子高という、男にとっては秘密の花園なので、女同士のドロドロとした関係を期待します。しかし、陰湿なイジメや、禁断の百合関係もなく、ガッカリします。せいぜい寺島と杏の間に同性愛っぽさを匂わす程度です。他の事務所所属女優に、そんな良い役を与えている時点でオスカーのゴリ押しは失敗しています。
女の子が頑張って何かを成し遂げる映画と言えば、『スウィングガールズ』や『フラガール』があります。前者はジャズに打ち込む楽しそうな姿が、後者は希望を求めてフラダンスに打ち込む姿が、見る者を感情移入させ、ラストで感動を呼び起こします。しかし、本作では、主人公たちが「桜の園」に惹かれる根拠が薄弱で、上演禁止があっさりと解かれてしまうので、感情移入できません。散々だった興行収入どおりの作品だと思います。
★☆☆☆☆(2014年11月23日(日)テレビ鑑賞)
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