ねじまき鳥クロニクルを読んだねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)/村上 春樹¥620Amazon.co.jp村上春樹が嫌いだった。23歳か24歳くらいで初めて読んだ。だんだんその良さが分かっていった。何も残らないラストに怒りを覚えつつも鼻につく比喩が途方も知れない深い意味を持つんだってことがだんだん分かりだした。この小説は1990年代においてどんな位相を占めているのだろう?戦争の生々しさと、90年代の若者のだらっとした感触とその一人ひとりが抱える井戸の底みたいな閉塞感?皮剥ぎの描写には脱帽でした。さすがです!