地球の環境をよくしたい、ということは一体どういうことなのでしょう。
何が本当に「よいこと」なのかという話は置いておいて。
プロジェクトXで、車の排気ガスを綺麗にすることに取り組んだ人は
「子供に青い空を残したい」と。
アメリカの先住民族は
「この土地は七代あとの子孫から借りている」と。
高度経済成長の時代、人々は便利な生活、
安定したシステムを手に入れることが正しいことだと、
幸せなことだと信じていたのではないでしょうか。
現在、それは決して全て正しかったわけではなかったと
多くの人が思っています。
しかし環境問題をめぐる、現在の人々の行動、考えは
必ずしも正しいのでしょうか。
三十年後には、多くの人が
「持続可能」というキーワード、それに基いた行動、考えは
全て正しかったわけではなかった、と思っているような
そんな時代になっている可能性は十分にあると思います。
それでも人間は、今できることを、その時歴史が求めていることを
一生懸命するしかないんでしょうね。
七代あとって、大体二百年後くらいでしょうか。
昔の豊かな人は、ピラミッドとか古墳とか、自分の生きた証を
残すためにでかい墓をつくったそうです。
文字や紙などが発達した今では、私たちは
千年以上前の人でも、名前、生き様、功績を知ることが出来ます。
人が残すことが出来るのはモノ、テクノロジー、物語、音楽、芸術など。
でもそれも全部、地球があってこそだ、ということもできます。
地球を残すということが、最も確かなことだというのは
問題に対する最もソツのない答えの一つだと思います。
答えは無数にあると思いますが、みんなはどんな答えを持っているのでしょうか。