近くに用事がありその帰り道、急に思いたち水澤観世音に寄ってみた。
県道前橋伊香保線、この道はたまに通ることはあるが、水澤観世音に寄ったのは三十年ほど前に節分会の際以来かもしれない。
水澤観世音はおよそ1300年前に推古天皇・持統天皇の勅願により高僧 恵灌僧正によって開基されたという由緒あるお寺。
伊香保温泉への通り道に当たるため普段は観光客で賑わっているが、平日の9時過ぎとあって、まだ駐車場はガラガラだった。
駐車場も拝観料も無料だ。
緑に囲まれて気持ちがいい。
鐘楼、毎年除夜の鐘は遠く離れた我が家の方まで聞こえてくる。
この本堂は江戸時代1787年の建立とある。十一面千手観音菩薩を本尊としてお祀りしているという。
天井には龍が描かれている。
隣にある六角堂は内部の地蔵尊が回転する珍しい造りになっている。
脇に付いている棒に手を添え、左に三回廻すことで供養になるという。
軽いので子供が遊具のように廻していた。
御神木の杉の木、樹齢700年とあった。
この急な階段の上にもお堂がある。
山登りの服装をした人が登って行った。浅間山(水沢山)への登山道となっているようだ。
駐車場に戻り車で下ってきた。
本来は水澤うどんの店が並ぶ先、こちらが参道となっている。
仁王門が見える。
階段の脇になにやら写真と説明書きがあった。
「ちちいちょう」といって根の一種である気根が乳房のように垂れ下がっているのだという
銀杏の老木に見られるという。
樹齢200年ほどとある。
鍾乳洞の鍾乳石のようだ。二本垂れ下がっているのが見えた。
仁王門の天井にも龍が描かれている。江戸時代 狩野派の絵師が描いたものとある。ライトが当てられていて神秘的に見える。
お参りすれば、七難即滅七福即生(七つの災難が除かれ七つの幸福が授かる)のご利益があるという。
2024.7.30