かつては小正月の14日や15日に行われていたと思う。
近年は諸般の事情もあり、今年は8日(日)になった。
快晴、北風が少し吹いている。
遠くに消防団の消防車が待機した。
人が集まってきた。午前9時に点火だ。
地区代表のあいさつ。
隣の地区でも始まるようだ。
以前は、うちの地区と同様にやぐらを建てていたが、今は松飾りなどをまとめてお焚き上げするだけになっている。
先に点火した。すごい炎だ。
点火の前にお清めの酒をやぐらの周りにまく。
いよいよ、代表の方が三方から松明を持って点火する。
炎は瞬く間に内部に燃え広がり、モクモクと白い煙をあげた。
パチパチと杉枝の燃える音と共にパンパンと竹の破裂する音が響く。
煙が勢いよく吹き出している
先端が倒れていく。
以前は、ミズキの枝に刺した繭玉(上新粉で作った直径3cmほどの団子)やモチなどを焼き、それを食べると一年間無病息災でいられると言われたが、今はそういうこともしないようだ。
1時間ほどで終了となった。
因みに、存命なら80代になる近所の方から聞いた話だが、昔は子供たちが近所の家々をリヤカーを引いて回り、門松や、しめ縄、達磨などを集め、やぐらを作ったものだという。
子供たちは、他の地区の子供達に自分たちのやぐらを本番前に燃やされないように、夜通し晩をしたという。(そういう悪戯らが子供達の間であったようだ)
ある年、何処かの地域で、火を付けられたやぐらの中に子供たちが寝ていたため事故が起きたという。
以降そのような子供達の慣わしはなくなったが、道祖神祭りは続いてきたという。
昭和30年ごろの話だと思う。