17年ほど前になるかと思う。
夜中にふっと目を覚ましたとき、突然、ゴォォォっという音と共に耳管が開く感覚が起こった。
断続的に何度も。
得体の知れない何かが、入り込む隙を探しながら私の頭の周囲を徘徊しているようなイメージ。
それが徐々に間隔を詰めながら烈しさを増していき(開いた耳管から私の中に入り込んだのかもしれない)、最後のクライマックスで、私の内部で飽和した何かが頭頂を貫いて勢いよく抜けていった。
そのときの体感が、全身にサーッと鳥肌が走るほど衝撃的だったのである。
それは、髪を逆立てながら物凄いスピードで足の方向へと落下していくようでもあり、逆に、髪をつかまれて、一瞬のうちに何十メートルも頭の方向へと引き摺られたようでもある。
ジェットコースターで坂を一気に下るときの、あの感覚に近いかもしれない。
これが1ヶ月ないし2ヶ月の間に何度も起こった。
時間帯は夜中、寝入り端や就寝中に限って起こる。
最初に体験したときは何とも言えない恐怖感を覚えたが、そのうち慣れてしまって、恐怖よりむしろアトラクション的な快感のほうが強くなった。
途中で眠ってしまったり、他に意識が向いてしまったりして、クライマックスまで行かないこともたまにあった。

実は、このゴォォォっという音と共に耳管が開く感覚は、ツインレイとのテレパシー的な性交流の際に起こる現象でもある。
その場合、瞼の裏に眩しいくらいの白い光のフラッシュ(光の体験)を伴う。
当時の体験とクンダリーニ・エネルギーとの関連性に行き着いたのも、ツインレイとのテレパシー交流において同じ現象を体験したことによる。

前述のクンダリーニ様体験の前後、同時期に集中して多彩な肉体的感覚や現象を体験していることも、その時期、異常な事態の最中にあったことを示している。
ただし、一部、現在まで継続している症状もある。
先に「ツインレイ・プロセス以前に体験したクンダリーニ関連症状 」についてまとめたが、その中でも少々特異なもののみ、詳細を以下に記しておこうと思う。

*背骨基底部の強烈な痛み

これも必ず就寝中に起こる。
夜中ふっと目を覚ましたと同時に突然股間が痛みだす。
骨が砕けるのではないかというくらいの本当に強烈な痛みで、声すら出ない。
砕けないように股間を抑えながら丸まってただ耐えるのみ。
これが5分〜10分続いた後、不思議なことにふっと痛みが消え、そのあとはぐっすり眠れる。
頻繁に起こっていた頃は就寝するのが本当に怖かった。
ただし、これはその後も数度起こっていて、一番最近では半年ほど前に一度あった。

*殴られたかのような背中の激痛

私は当時働いていた会社を傷病のため半年間休職させていただいたのだが、その復帰直後から始まった。
鈍器で殴られたかのような衝撃と共に背中に激痛が走り、その反動で首が後ろへ引っ張られる。
これが一日のうちに何度も起こった。
後述する電気的なめまいとひと続きの現象といった感がある。

*電気的な感覚を伴う一瞬のめまい

最初は上述の背中の激痛と合わせて始まったように記憶している。
衝撃によって脊髄から脳内へ電気がどっと流れ込んでショートを起こすような感覚。
めまいと表現したが、実際には一瞬の痙攣といったほうが近い。
背中の激痛が終息した後も、この電気的なめまいだけが単独で起こるようになり、頻度に波はあるものの現在も続いている。
酷いときには5秒に一回くらいの間隔で立て続けに起こることもある。

*現実喪失感(離人症)

1ヶ月ほどの間、あたかも夢の中にいるような不思議な感覚のまま暮らしていたことがある。
その間のエピソードとして、
・地に足がついている感じがしない。
・歩いていても、それが自分の足のように思えない。
・自分の思考と体の動きが一致しない(私はまだ買い物をしたいのに体は勝手にレジへ向かう)。
・ポットの熱湯がかかっているのに何も感じない。
などがある。
ただし、これに関しては解離性障害に付随して起こっていた可能性も考えられる。

*体感異常と夢幻様体験

・MRI検査時、後頭部が波打つように変形し台へと沈む(意味不明に思われるかもしれないが私自身とて理解不能である)。
・日によって同じ人物が大きく見えたり小さく見えたりする。
・過去世体験(厳密には過去世という幻想)
・縦も横も奥行も何もない、だた白いだけの夢?を見る。

*身体浮遊

これは二度体験した。
一度目は、朝起きてキッチンでコーヒーを淹れてから自室に戻り腰を下ろしてコーヒーをすすろうとしたとき。
突然、体がスーッと上方に浮かんだ。
コーヒーが揺れてこぼれそうになり慌ててカップをテーブルに置くと、足が持ち上げられ上半身が前にのめって、宙にうつ伏せの状態になった。
この間3秒くらい。
テーブルを抱えるように両手で掴んで事なきを得た。
二度目は、ベッドの上で寝そべって雑誌を眺めていたとき。
体が浮かびかけて咄嗟に布団を掴んだのだが、このときは結構な強い力で窓のほうへと流されていった。
ベッドにしがみついてもまだ引っ張られている感じがあった。
5秒くらいはあったように思う。
なお、これは体外離脱とは異なる。
自分が自分の身体から抜けるのではなく、自分が身体ごと浮かぶのである。


では、これらの現象がクンダリーニ・エネルギーに起因するものだとして、なぜクンダリーニは目覚めてしまったのか。

背骨基底部や背中の激痛は、その箇所に未浄化の感情やトラウマ、ブロックがあることを示している。
よって、事故的な目覚めであることに間違いはない(もちろん違法なドラッグとは無縁である)のだけれど、今になって考えると、まったくの偶発的な事故でもなさそうに思える。
理由としては2点ある。
まず1点は、その数年前から前駆症状のような異変が始まっていたということ。
もう1点は、クンダリーニ様体験の直前に出会った人物が、ツインレイ・パートナーとの橋渡し的役割を持つキーパーソンであったということ。
「偽ツインレイ」なる言葉をよく目にするが、その役目を担ってくれたのがその人物なのだと思う。

そして結論として言えることは、当時のクンダリーニの事故的な目覚めは、実は、後のツインレイ・プロセスの伏線であったということである。
次の記事で詳細を記す。