クンダリーニ・プロセスの生理学的特質

『クンダリーニ大全』
ボニー・グリーンウェル著/佐藤充良訳
より抜粋

◉プラーナの動き(クリヤ)

*無意識の急な動き、震え、振動、痙攣
*収縮、特に肛門、腹、喉(ヨガの「縛ること」)
*腕、足、頭の突然の素早い動き
*無意識の踊り、跳躍、回転、驚くほどの速さでの疾走
*倒れたり、動きが固まったり、感覚のこわばり、筋肉の硬直
*巨大なエネルギーの氾濫が、親指、足、背骨の基底から始まり、体に上がってくるような急な動き
*無意識の音の発生

◉内部の肉体的感覚

*数分間ないしは数ヶ月続く穏やかな、または激しい恍惚とするような至福の感覚
*酩酊したり離脱したような、わずかに体の外にある感じ
*トランス状態に陥り、空を凝視する
*脈拍が速まる
*あたかも電気ソケットに差し込まれたかのような感覚やヒリヒリ感、むずがゆい感じ
*神経的なエネルギー、高血圧、鼓動、これは無気力を伴って変化することがある
*吐き気、腹痛
*蛇が体内に潜んでいるような、特に腹の中や背骨を這い上がって来るような感じ
*まるで心臓発作であるかのような胸の痛み
*診断が困難な体中の慢性的、一時的な痛み
*背中の痛みや背骨に沿った鋭い痛み
*頭痛、頭の中でブンブン唸るようなエネルギーの感覚、頭皮がヒリヒリしたり、むずがゆかったり、虫が這うような感じ
*頭の中の電気的な感覚。頭皮が開いていくような感じ
*手、腕、足の痺れ
*足の親指の痛みや電気的な感覚、足のつめが黒ずんだり、はがれたりする
*性的エネルギーにおける大きな変化。生殖器や「脳のオルガズム」のような自然なオーガズム
*頚部における吸引感覚、会陰部のむずがゆさ
*空気のように光を感じる体。体外離脱体験
*極端に敏感な聴覚···かなり離れた場所の声が聞こえたり、まるでひとつの色彩がそれぞれの調子を連想させるように聞こえる
*耳から出てくる振動やエネルギー
*深く内なる声を聞いたり、感じる
*消耗するような極端な活動
*髪の逆立ち
*まるで妊婦のように腹が膨れる
*肺が自然に空気で満たされる
*喉に落ちてくる甘いネクターの味(ヨギたちにアムリタと呼ばれている)

◉視覚の問題

*一時的にまぶたが閉じ、開くことを拒む
*一時的な盲目
*視覚の衰え
*光への過敏
*鋭い錯覚―まるで色彩が非常に強くなったようにすべてのものが見える
*オーラ、透明な光、目もくらむような光、小さな光のドット、光のパターンが見える
*目が燃えるようである
*眉間に引き込まれたり、「第三の眼」に注意が釘づけとなる

◉食事のパターンの変化

*食欲の大きな変動―数日間ないし数週間まったく食べることができなかったり、食欲が旺盛になったりする
*体重にはほとんどあるいはまったく影響しないこともある
*肉食、アルコール飲料、ドラッグをやめる傾向
*いつもと違う食べ物を欲しがったり、特定のハーブへの欲求

◉体温の変化

*熱い閃光、ときどきたっぷりと汗を流し、燃えるようなあるいは体から流れる熱を伴う
*寝汗
*冷たい凍りつくような閃光、ときどき熱い閃光に変化する
*体のさまざまな部分での熱く、冷たい感覚。体の一方は熱く、他方は冷たくなることもある

◉病気あるいは偽りの病

*見かけ上は心臓発作で、通常は誤った警告になる。心臓が鼓動しないことへの不安
*腹の不調や消化の問題
*偏頭痛、頭皮のヒリヒリ感や圧迫
*臨床的にてんかんやパーキンソン病に似ているように思われるかもしれない症状
*死にそうだというウソ偽りのない確信、ある範囲のあいまいな痛みや不平を伴う
*潜伏していた病の噴出
*流動的な痛み、充血、消化の問題、身体のさまざまな器官で不規則に変化し、治療することなく和らぐ、その他の不満の種
*脾臓の経路に沿った痛み
*腎臓付近の疲れの症状
*原因不明の中気