舞台 『片翼乙女!!』 千穐楽 | Dolphin’s Holiday

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GIRLS VEAT第3回公演

 

『片翼乙女!!』を観てきました目

 

場所はMsmileBOX渋谷

 

本日、千穐楽でしたニコニコ

 

 

 

 

受付でプレミアムチケットの特典を受け取りましたビックリマーク

 

推しキャストのサイン&メッセージ入り公演カードですニコニコ

 

 

 

劇場で購入したグッズ

 

2ショットチェキ券 ¥2,000

 

キャスト全員チェキ券 ¥1,000

 

 

 

上演時間 : 約1時間30分 (途中数分の換気休憩あり)

 

 

 

【アウトライン】

 

この物語は、戦後の動乱を生き抜き

男の偏見と侮辱に屈せず

女の黒き意地を見せる、昭和の人間の生き様である

 

1970年、昭和45年、大阪万博、ビートルズ解散、よど号ハイジャック事件

「戦争を知らない子供達」が街中に流れた年に

夜の銀座に新しき店が出来る。クラブ「翼」…

 

容姿端麗のうら若きママ、前島咲は破竹の勢いで銀座に進出した経営者であった。

幾つかの店を渡り歩き、政界とも繋がりがあると言われた咲であったが

その真相を知る人物は不思議といなかった。

そして咲は、絶対に自分の過去を口にしない女だった。

 

「お客様…私に過去なんて無いの。あるのは、明るい未来だけだもの…ふふ…

え?私?…うん、私は悪い女かもね…でもね、卑怯なことはしない女よ…」

 

心なしか、憂いを帯びた表情の女に魅了されない男はいなかった。

 

咲の過去の中で、絶対に忘れない憎しみが、たった一つあった。

1945年8月15日、日本敗戦

記憶もままならない小さい咲は、疎開先で母親が迎えに来るのを 待っていた。

そして、母親は来なかった。咲の心の中で、何かが割れた音がした。

 

咲の母親、前島薫は美術大学で絵の講師をしていた。

男勝りの力強いを作品を描く薫。自分の机の上には、一人の女の絵がいつも飾ってある。

授業の終わった画廊で、薫は毎日、自画像を描く。

キャンパスには、何故か男性が描かれていた。

1970年の大学には、 まだ、燃え盛った学生運動の余韻が十分に残っていた。

 

薫は、過去を振り返れなった。振り返らなければ、人間失格だと 分かっていても。

芸術家として、本当の性で生きることを選んだ人生だったからだ。

そんな数奇な親子は、過去の運命によって手繰り寄せられて行く。

 

クラブ「翼」は、順調な経営を続けていた。しかし、それを面白くないと思う 人間に狙われ始める。

 

ホステスの引きぬき、いわれのない捜査、店の解約詐欺、過去の恩師のたかり

クラブ{翼}の近辺が騒がしくなった頃、一人の女がホステスの面接に来る。

その女は、薫の元で絵を学ぶ学生であった。咲の顔を見て女は

「講師の先生が書いた絵に…咲ママそっくりな絵があります」

 

咲はその絵を描いたのが、自分の母親ではないかと気づく。

薫は、学生から店の話を聞いて、成長した自分の娘ではないかと気づく

 

25年ぶりに2人は再開し、互いの境遇の思いをぶつけあう。

 

浮浪児として、窃盗や男を騙して生き抜いて来た咲。

自分の中の本当の性別が男であることに気づき、家族を捨てた薫。

親子は、時間を埋めあうように、互いをののしり、罵倒する。

 

幾多の事件に巻き込まれながら、親子は時代と性別の偏見を乗り越え

家族の再生を試みようとしていく

 

時代に翻弄され、片翼をもぎ取られ

生きるために悪の華を咲かせた女達の昭和が、そこにあった…

 

 

【キャスト】 (以下敬称略)

 

崎野萌 : 前島咲

銀座のクラブ「翼」の若きママ。

穏やかな表情をしているが、内心の感情は世間への反骨心に溢れている。

疎開先で、終戦を迎える。そして、疎開先より上野へ。

浮浪児となった咲は、幾人かと徒党を組み戦後を生き残る。

生き残る術として、冷淡な笑顔で悪事を働くことを覚えていった。

 

関口ふで : 前島薫

咲の母親、現代で言う性同一性障害。内面は男性。

幼少より、違和感を感じていたが 当時としては自分が可笑しいと思っていた。

性別国籍の関係ない「絵」と言う ものに惹かれ腕を磨く。

家の都合で大日本帝国の軍人と結婚。咲を生む。 夫の消息は不明。

咲を疎開させたが、迎えに行くことは出来なかった。

それは、母親になることを自分本来の性が拒んだからであった。

 

中根もにゃ : 木島華

クラブ「翼」専属の歌手。美空ひばりに憧れて歌の道へ。

咲とは、不思議と気が合う。明るく、屈託のない性格。

本人は、歌える場所があればいいので、クラブ「翼」が経営破綻しそうになっても、あまり気にはしてない。

芸能で生きて行くためなら、なんでもする覚悟がある。

 

河口舞華 : 兵藤貴子

ホステス。浮浪児時代からの、咲の仲間。

日頃は温厚な性格だが トラウマのお粥の話が出ると、異常に機嫌が悪くなる。

戦後、腐ったお粥を食べさせられ食中毒で死の間際まで行ったからである。

彼女も過去の記憶に縛られている。

 

藤井菜央 : 鹿目けい

薫の生徒。画家を目指す、芸大生。

兄が、1969年の学生運動の紛争で、体を壊している。

家計を助けるために、ホステスとしてアルバイトを始めようとするが 咲に断られる。

咲と薫を繋げる人物。前向きで堅実な女性

 

尾崎礼香 : 長野綾子

大学講師。専門は歴史学。薫の講師仲間。

芸術面の歴史についても博学である。

男女差別についての不満を持ち、女としての独立を目指す。

当時、巻き起こった世界でのウーマン・リブ運動に強い感銘を受け、日本での活動団体を作ろうとする。

 

片瀬美月 : 福田裕子

クラブ「翼」ホステス。

裕福な家庭で育つが、父親の傲慢な態度に嫌気が差して家出。

殴られても、逆らわない母親の態度にも失望していた。

夜の街を彷徨って いる時に、咲と知り合い面倒を見てもらうようになる。

 

水谷千尋 : 掛川頼子

クラブ「金馬車」のホステス。

咲に水商売を教えた、姉さん的存在。 疎開先でも、咲の面倒を見ていた。

一見明るい性格だが、自分の得に ならないと判断した相手は、無慈悲になれる。

 

吉田智美 : 桐生夏子

咲の浮浪児時代の仲間。現在は、詐欺師。

浮浪児時代から咲とは犬猿の仲で よく揉めていた。

彼女もまた、過去に縛られ咲の出世街道の邪魔をしようとする。

そしてクラブ「翼」のホステス達の貯蓄を投資詐欺で摂取し、

店の賃貸契約の 2重詐欺で「翼」を追い詰めようとする。

 

小山玲奈 : 坂口よしえ

クラブ「翼」ホステス。咲の浮浪児時代から行動を共にする。

素直で真面目な性格。 幼少の頃から、仲間を繋げる存在感があった。

咲が耳を傾ける、少ない人間の一人。

過去には縛られておらず、むしろ色々と学んだと思っている。

何故か、異様に 数字に強い。

 

飯島茉由 : 松下明美

薫の生徒。裕福な家庭環境で育ち、穏やかな絵を愛する真面目な学生。

全ての事柄において、偏見が無く博愛の精神を持つ。

むしろ、その正当性が世間からずれてると見られる。

薫の背中を、知らない内に押している人物。

 

江里奈 : 本間琴

シスター。幼少の咲の面倒を、一時教会で見ていた。

咲が店を開店したことを 聞きつけ、金の無心へ行く。

表での顔と違い、裏では派手好きで 男性に依存をしないと生きていけない人間。

 

阪本瑞葉 : 白倉絹子

スリで生活をしていた。ある日、そのスリがバレ、リンチを受けている時に咲に救われる。

その後クラブ「翼」で働くが、咲を裏切りクラブ「金馬車」に移籍。

病的なギャンブル依存症。無知なために、いいように人に使われてしまう。

 

大多和愛子 : 沢田初

クラブ「金馬車」の大ママ。戦前の大物政治家の愛人の娘。

銀座の水商売の世界で 沢田の名前を知らない人はいない。

金と権力と時代を知っている沢田。 咲の才能を面白がり面倒を見たが、そりが合わず咲は独立。

最初は、ほっておいたが、その繁盛振りが鼻につき、咲を貶めようとする。

 

岸哲生 : 杉田十蔵

刑事。元特高警察。GHQ の命令により、浮浪児狩りをした。

咲の本当の過去を知る人物。 戦前より、徹底的な男尊女卑の思想を持つ。

男以外は、下等な人間だと思い、 水商売などは下品な仕事だと思っている。

時代錯誤の正義感が行き過ぎた人物。 初にいいように、そそのかされる。

 

 

【感想】

 

GIRLS VEAT公演は初見でした

内容はアウトラインに書いた通りですが

1970年の銀座を舞台に男社会を強く生き抜いた女たちの物語でした

辛い過去を持った母娘のラストはメッチャ感動えーん

とても面白かったですビックリマーク

 

終演後、チェキ会に参加しましたビックリマーク

 

キャスト全員と真ん中がおいらにひひ

 

大学講師・長野綾子役の尾崎礼香さんです

とても凛々しい先生でしたねラブラブ!

6月の舞台も楽しみにしてまーす!!

 

 

 

 

この公演は今日が千穐楽でしたビックリマーク

 

 

 

 

ディナーに続く・・・ドキドキ