9PROJECT
『熱海殺人事件-1973年初演版-』のBキャストを観てきました
場所は新宿スターフィールド
本日、千穐楽でした
劇場で購入したグッズ
公演パンフレット ¥800
上演時間 : 約1時間50分 (途中休憩なし)
【アウトライン】
すべての「熱海」の原点、再び。
これは警視庁にその人ありといわれた「くわえ煙草伝兵衛」こと木村伝兵衛部長刑事と、熱血捜査官熊田刑事の心あたたまる感動の物語である。
これは1975年に新潮社から刊行された「熱海殺人事件」の初演版戯曲に書かれた最初の一行です。数あるつか作品の中でも今なお圧倒的な人気を誇り、上演され続ける「熱海〜」シリーズではありますが、この一行を知っている人は少ないのではないでしょうか。1973年に文学座で初演、翌1974年には岸田國士戯曲賞を当時最年少で受賞、つかこうへいの躍進はこの一冊の戯曲から始まったと言っても過言ではありません。その後、無数のバージョンが作られてきましたが、今この“初演版”を“そのまま”上演しようという試みは極めてまれです。
これまで9PROJECTでは「ストリッパー物語」「生涯」「かけおち」「出発」など、70〜80年代のつかこうへい作品を上演し続けてきました。口立てで作られた戯曲にはト書きがほとんどなく、解釈も容易ではありません。しかし私たちは戯曲に一切の脚色をすることなく、ただ真摯に“文字”に向き合っています。決して“つか芝居”の型にはまることなく、どんな表現が可能かを模索し続ける…。つかに直接師事したメンバーだからこそ、一度自分たちの常識を引き剥がして戯曲に向き合うことは“つかこうへい”を理解する上で非常に重要であると私たちは考えています。
「たとえ何十年たとうと、『熱海』は『熱海』の力強さを決して失わないと断言できる」とは、つか自身の弁です。この初演版で、今改めてその“力強さ”を再確認したいと思っています。
再演にあたって
2018年にこの「熱海」に挑戦した時ほどの衝撃は、これまでの演劇人生の中で一度もなかったと言っていいでしょう。それほどに、この戯曲は恐ろしい。
これほどの面白さが、これほどの奥深さが、一つの作品の中に内包されていることは信じがたいことです。正直なところ、なぜこの作品を、以後のつかこうへいがあれほどに書き換えていったのか、理解できないほどです。もちろんそれは、どんなに書き換えても「熱海」の骨格は崩れないという自信があったからこそなのかもしれませんが。
上演直後から「またやろう」という話はメンバーでしていました。しかし、すぐにやったのではさらなる進化は難しい。そこで、一年半という時間をあけての再挑戦となりました。次にこの作品に向き合った時、いったいどんな景色が見えるのか…。今から楽しみにしています。
演出 渡辺和徳
【キャスト】 (以下敬称略)
《B cast》
友部康志 : くわえ煙草伝兵衛、刑事部長
熊倉功(BRATS) : 熊田留吉、刑事
高野愛 : ハナ子、婦人警官
藤原儀輝 : 大山金太郎、若い男
【感想】
9PROJECT公演は初見でした
でも「熱海殺人事件」は他の団体で観たことがあります
舞台セットはこんな感じ
(※終演後、撮影OKでした)
内容はアウトラインに書いた通りですが
熱海で起きた殺人事件の取り調べを描いた物語でした
4人での膨大な台詞量は圧巻でしたね
途中で脱線する場面など笑いどころもういっぱい
メッチャ面白かったです
お目当ては・・・
熊田留吉役の熊倉功さんでした
元SET劇団員です
そしてKitty-Guysのメンバーでイサオ会の主宰でもあります
(最近はやってないですが)
久しぶりに拝見出来て良かったです
この公演は今日が千穐楽でした
ディナーに続く・・・