舞台 『落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブルース~』 (3回目) | Dolphin’s Holiday

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熱海五郎一座

 

『落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブルース~』を観にいきました目

 

場所は池袋サンシャイン劇場

 

3回目の観劇ですニコニコ

 

 


Dolphin's Holiday-サンシャイン劇場


Dolphin's Holiday-落語日本花吹雪_ポスター

 

劇場での物販については前回のブログ を見てください


 


Dolphin's Holiday-落語日本花吹雪_上演時間

 

上演時間 : 2時間15分 (途中休憩なし)

 

1回目はカーテンコール1回のみで2時間30分

2回目はカーテンコールトリプルで2時間45分

3回目の今日はカーテンコールダブルで2時間30分でした

 

1回目と3回目が同じ時間で終わった理由は感想で書きます



 

以下ネタバレ有り叫び


 

これから観に行かれる方は

 

注意願います



 

以下、敬称略


 

【ストーリー】 


街中でいちゃつくカップル(岩澤晶範、鎌田麻里名)。

すると男の目を釘付けにする美女・ちえり(林あさ美)が現れカップルの男が目を奪われる。

そこへ着物の男が現れる。テレビ番組『頂点』に出演中の落語家・三遊亭円安(東貴博)だ。

円安は、ちえりと付き合っているのだ。

ちえりは円安の父で師匠の三遊亭円高のために喉に効く飲み薬を円安に渡す。

優しいと感動する円安。

円安の気持ちを確かめるために街中で急に歌いだすちえり。

(バックコーラスは、きんかんのふたり)

そして、これからの落語はショーの要素を取り入れていくべきだと歌い踊りだす。

(バックダスサーは岩澤晶範、仲井真徹、吉村清志、山口麻衣加、服部紗弥、吉田亜子)

訳が分からない円安だったがちえりの言葉を鵜呑みにし、NEO落語をすることになった。

 

舞台は変わって寄席の楽屋。

円安の父・円高(ラサール石井)と弟子の円柱(西海健二郎)、円卓(榊英訓)、円錐(小暮邦明)がいた。

円安が入ってくると早速、円高にちえりから貰った喉の飲み薬を渡す。

良い彼女だろと自慢すると円高も俺の女房も良いぞと(実話を元に)のろける。

そして、高座が終わった桂五穀米(小倉久寛)が楽屋へ戻ってくる。

五穀米の師匠である桂飯丸と円高が落語界の頂点に君臨するライバルである。

円高は落語古典協会の会長、飯丸は落語芸能協会の会長。

ふたりは今度の落語芸術大賞の候補になっていた。

そして、円高の出番にあると五穀米は実家の静岡から新茶が届いたので高座で召し上がってくださいと円高に言った。

円高は気が利くじゃないかと喜んで高座へ向かった。

 

高座に座る円高。

噺が順調に進んでいく。

途中でお茶を飲むと円高の声が裏返ってしまった。

何度もお茶を飲むと声が裏返ったまま元に戻らなくなってしまい苦しみ始めた。

弟子達が高座に向かい円高は抱えられながら途中降板してしまった。

 

翌日、街中を歩く桂飯丸(三宅裕司)と五穀米。

(ここで三宅座長と小倉さんの掛け合い)

ふたりは、これから大手製薬会社アリナ製薬に向かうのだった。

 

アリナ製薬の社長室。

電話が鳴り秘書(良田麻美)が出る。

飯丸たちの到着を知らせる電話だった。

社長室に通される飯丸と五穀米。

しばらくすると社長のアリナミンジ(渡辺正行)が入ってくる。

アリナ社長は大の落語ファンで自宅で寄席をひらいてしまうほど。

飯丸が呼び出された訳を聞くと紹介したい人がいると言う。

そして、吉野さくら(林あさ美)が入ってくる。

彼女は日本の文化、特に落語を研究している日系アメリカ人。

その落語を世界に広めたいと考えていた。

言葉の壁があるから無理だろうと言う飯丸。

すると見せたものがあると言った。

入ってきたのは朝鮮国営テレビのニュースアナウンサー、ヨ・キムチ(山口麻衣加)とアフリカ系アメリカ人のジョニー・ポップコーン(千太郎)だった。

ふたりは流暢な日本語で小噺をするのだった。

それを見た飯丸は協力することを約束する。

飯丸たちが帰るとさくらに関係を迫るアリナ社長。

それを歌で断るさくらだった。

(バックダンサーは丸山優子、白土直子、平林靖子、吉田亜子)

 

街中を歩く円安と円柱。

父・円高が高座で苦しんだ原因は飲んだお茶が原因で犯人は五穀米だとにらんでいた。

そして警察の知り合いに捜査をお願いするのだった。

 

楽屋に入ってくる刑事の鬼塚(春風亭昇太)と後輩の比奈野純子(河本千明)。

鬼塚は、まったく落語のことを知らない変わり者。

落語家のことを落伍者といい、オチは崖から落とされることだと思っている。

円高から事情聴取をしていると円安が入ってきてNEO落語が出来たので見て欲しいと円高にお願いする。

 

そのNEO落語とは落語とRAPを融合したものだった。

(バックダンサーは丸山、白土、河本以外のSET劇団員全員)

それを見た円高は、こんなものは落語じゃないと愕然とする。

そこへ円柱が慌てて入って来る。

そして、落語芸術大賞は飯丸に決まったことを知るふたりだった。

 

記者会見場では大賞を受賞した飯丸のインタビューが始まっていた。

その横にはアリナ社長と吉野さくらの姿もあった。

さくらは落語を世界に広めることを記者たちに告げた。

そして、桂星条丸(ジョニーの高座名)と桂ハングル(ヨ・キムチの高座名)を紹介するのだった。

 

鬼塚は五穀米が持ち込んだ証拠のお茶の一部を渡し鑑識にまわすよう純子に命令する。

そして、お茶缶を持って五穀米の家を訪ねた。

そこは江戸時代の貧乏長屋そのものだった。

そこには五穀米の妻・桂木ひさこ(白土直子)と飯丸の妻・米田まさこ(丸山優子)がいた。

奥で寝ていた五穀米を呼び出し証拠のお茶を飲むことで潔白を自らが証明するように鬼塚は迫った。

そして、お茶を飲むことにする五穀米。

するとアリナ社長と吉野さくらがやってきた。

飯丸が落語芸術大賞を取ったのを機会にCM出演をお願いしたので五穀米にも出演をお願いしに来たのだった。

改めてお茶を飲もうとする五穀米。

だが周りの目が気になってなかなか飲むことできない。

そうこうしていると純子がやってきてお茶には不審な点がなかったことが判り鬼塚たちは引き上げていった。

すると円安がやってきて落語芸術大賞を飯丸が取ったのを機会に落語芸能協会へ移籍したいと五穀米に言った。

だが、そんなことをしたら落語の世界にはいられなくなると教えるのだった。

円安は吉野さくらを見てちえりと呼んだ。

彼女はいたたまれなくなり、その場を去っていった。

 

飯丸が鬼塚と純子を呼び出した。

飯丸は落語芸術大賞を取るために円高に何かをしたと疑われているが円高の自作自演ではないか検証してほしいとお願いする。

そして大画面モニターで円高だ苦しんだときの高座のVTRを一緒に見ることにする。

(モニターの円高は本物のラサール石井が演じる)

巻き戻し、早送り、スロー再生、コマ送りなどで検証した結果、自作自演だと判断する飯丸と鬼塚に勝手なことを言うなと怒る円高だった・・・。

 

街中を歩く円安と五穀米。

これからの落語にはショーアップが必要だと言う円安に女にそそのかされているのではと言う五穀米。

そして去っていった。

それと入れ違いに鬼塚と純子がやって来る。

円高もやってきてどうなったか聞くと鬼塚は、この事件は迷宮入りだなといい円高と純子をあきれさせる。

円高が高座の前に飲んだ喉の飲み薬にも不審な点はなかった。

 

アリナ製薬社長室では、アリナ社長がさくらと揉めていた。

円安のことが好きなのか問い詰めるアリナ社長。

すると円安が社長室に入ってきてアリナ社長と揉めた。

そこへ五穀米、飯丸、円高もやってきた。

鬼塚と純子もやってくると鑑識の最終結果を持ってきた。

それは喉の飲み薬と五穀米のお茶はそれぞれは何の毒性もないが一緒に飲むと科学反応をして刺激物に変化するのだった。

犯人はさくらだったのだ。

何故こんなことをしたのか問い詰めると真実を話し始めた。

日本文化の研究者は偽りの姿。

本当はアメリカCIAの諜報部員だった。

本当の名前はチェリー。

アメリカは日本を警戒し始めていると警告した。

それは去年の東日本大震災で日本は大打撃を受けた。

アメリカは惜しまず援助をした。

だが日本人は強かった。

その上に日本のしなやかな文化が加われば、日本はまた最強の国を目指し始めるのではないか。

それをアメリカは警戒したのだ。

そこで日本文化の代表である落語を潰そうと考えたのだ。

全て話したチェリーは他の諜報部員から命を狙われることになった。

だが、落語を命を張って守ってくれたチェリーを守ると飯丸、円高たちは立ち上がるのだった。

 

剣道をたしなむ飯丸と五穀米は諜報部員たちと戦った。

しかし、苦労の甲斐なくチェリーは殺されてしまうのだった・・・。

 

最後にチェリーを追悼するかのように落語を披露する。

お題目は”堀の内”

渡辺リーダー⇒東MAX⇒小倉さん⇒ラサール石井さん⇒三宅座長とリレー形式でひとつの噺を繋いでいきました。


 

【堀の内(ほりのうち)】

 

下駄と草履を片っ方ずつ履いて、足の長さが変わったと騒ぐあわて者が、お祖師様に願をかけると粗忽が治ると聞いて歩いてお参りに行くことにした。カミさんに弁当を作って貰い、お賽銭も用意して出掛けた。
しばらく歩いて、お祖師様は何処かと聞くと、ここは両国だ、神田から来たならまるで反対だと教えられた。やっとのことでお祖師様に着いて賽銭を投げ入れたが、財布ごと投げて一文無しに。弁当を食べようと広げてみるとカミさんの腰巻きで包んだ枕だった。
家に辿り着いて文句を言うと、隣の家だった。伜の金坊を連れて湯に行けと言われ、おぶってやろう、やけに重いな、あたしだよ。
子供をおぶって歩いていると、おとっつぁん湯屋を通り過ぎたよ。湯に浸かって尻を掻いても感じないと思ったら、隣の男が誰だい人の尻をいじっているのは、という始末。
伜の背中を流してやろう、やけに広い背中だな。おとっつぁん、風呂場の腰板だよ。

 

最後は林あさ美さんの歌

(バックコーラスは落語をした5人プラス昇太師匠)

(バックダンサーは良田麻美、鎌田麻里名、山口麻衣加、服部紗弥、平林靖子、吉田亜子、立川ユカ子、増田三恵子)

(他の方々は江戸時代のカッコウでバックを飾りました)

 


終演

 

 

【キャスト】

 

三宅裕司 : 桂飯丸

落語家、落語芸能協会の会長、落語芸術大賞の候補

 

林あさ美 : チェリー

落語を研究している日系アメリカ人、円安には”ちえり”と名乗り、アリナ社長には吉野さくらと名乗る、実はCIAの諜報部員で、ある理由により落語を撲滅しようと企んでいる

 

渡辺正行 : アリナ ミンジ

製薬会社アリナ製薬社長、落語ファン

 

ラサール石井 : 三遊亭円高

落語家、落語古典協会の会長、落語芸術大砲の候補、飯丸のライバル

 

小倉久寛 : 桂五穀米

落語家、飯丸の弟子、静岡出身、円高に毒を盛った疑いをもたれる

 

春風亭昇太 : 鬼塚

刑事、円安の学生時代からの友人

 

東貴博 : 三遊亭円安

落語家、円高の弟子で息子

 

千太郎 : ジョニー・ポップコーン のちに桂星条丸

アフリカ系アメリカ人、海外に落語を広める役目を担っている

 

 

河本千明 : 比奈野純子

刑事、鬼塚の後輩

 

丸山優子 : 米田まさこ(おまさ)/ダンサー

飯丸の嫁

 

白土直子 : 桂木ひさこ(おひさ)/ダンサー

五穀米の嫁

 

西海健二郎 : 三遊亭円柱/CIAの諜報部員/ダンサー

落語家、円高の弟子

 
良田麻美 : アリナ製薬社長秘書/ダンサー

 
榊英訓 : 三遊亭円卓/CIAの工作員/ダンサー

落語家、円高の弟子

 
山口麻衣加 : ヨ・キムチ のちに桂ハングル/ダンサー

朝鮮国営テレビのニュースアナウンサー、海外に落語を広める役目を担っている
 

小暮邦明 : 三遊亭円錐/CIAの諜報部員/ダンサー

落語家、円高の弟子

 
鎌田麻里名 : カップル/ダンサー

 
岩澤晶範 : カップル/CIAの工作員/ダンサー

 
服部紗弥 : CIAの諜報部員ダンサー

 
仲井真徹 : CIAの諜報員/ダンサー

増田三恵子 : ダンサー

 
平林靖子 : ダンサー

 
吉村清志 : CIAの諜報部員/ダンサー

 
立川ユカ子 : ダンサー

 
吉田亜子 : CIAの諜報部員/ダンサー

 
(以上、劇団SET パンフレット掲載順)
 

間違いがあるかもあせる




【感想】

 

明日の千穐楽を残し、僕の熱海五郎一座は終わってしまいましたショック!

でも終始笑いの絶えない楽しい舞台でした

もう腹を抱えて笑いすぎて顔の筋肉と腹筋がヤバかったです

 

今日のカーテンコールはダブルまでありました

ダブルでは昇太師匠の落語がまた聴けましたニコニコ

 

次回も是非観にいきたいと思います

いや、絶対観にいきますビックリマーク

 

 

終わりドキドキ