瘢痕化を抑える | 飛ぶ羊の脊髄損傷生活ブログ

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2012年5月、思わぬ転落事故で脊髄損傷、車椅子生活を宣告された、運動大好き女の車椅子生活日記。
損傷レベルTh11、知覚運動ともに完全麻痺。

2015年9月、息子誕生。育児の話題も。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXNASDG1503G_V10C14A5CR8000/(日本経済新聞)

ips細胞移植をせずに、損傷後の瘢痕化を抑えて神経の回復を助ける方法の、マウスの実験結果で成果!…とのことです。

内容からして、急性期不全麻痺向けって感じではありますが、損傷脊髄へのアプローチ方法が進むことは朗報だと思います。

こうした研究成果が臨床に早く活かされてくれると良いですね。

それにしても、医療を巡る世の中の情勢の変化は、イチど素人患者の私でも、どうなって行くのか、知らないでは済まされないなあ…と思います。

今、特に議論の行方が気になるのは、混合医療の推進です。
国民皆保険制度は、どんな人でも経済的負担が少なく医療を受けられる素晴らしい制度ですし、その恩恵に自分も預かっているわけですが…

「皆が平等に」という高いハードルのために、新しい研究成果が臨床に活かされない…まあ、例えば脊髄損傷みたいな、少数の難治性疾患の治療なんかは、「どうせこの先何十年も実用化なんてされないよ」という感じになってしまう。

保健医療と自由医療の混合が推進されれば、お金と気合さえあれば、いち早く最新の医療を受けられる可能性が出てきます。
願ったり叶ったり!…という意見がある反面…

でも、それって経済的に余裕がなければ受けられないんでしょ?そんなの差別だし!
それに、有効性が今までみたいに充分に確認されていない、危ない医療が横行する可能性があるんじゃない?
という意見もあります。

私、個人の意見としては…
幾つかの危険があったとしても、それでも、先進医療の成果を早く実用化して欲しい…という気持ちが今は強いです。

確かに、なるべく安全な医療を安価に受けたいですが、それと何十年もの待ち時間は釣り合わない!と思っています。

制度があるがために、皆が等しく諦めねばならないより、選択する自由を!

なーんて…言いつつも、そこまで言うなら海外に行けばいいって考え方もありますよね。

…まあ、こうした問題はとってもデリケートなもの。
中途半端な知識であれこれ言うのは、あまり良い事ではないですね。すみません。

あくまでも現時点でのイチ患者としての思い、という緩い感じで読み流していただければ幸いです。

でも、時の政権によって良くも悪くも様々なことが変わろうとしている今、
その行方を自分に関係がある事として考え、見守るのは大切だと思うのです。