生まれて初めての入院 (手術前日) | DIVAKIへの日々〜ドイツ在住劇場専属オペラ歌手 辻井亜季穂の日記

DIVAKIへの日々〜ドイツ在住劇場専属オペラ歌手 辻井亜季穂の日記

DIVAを夢見て大修行!!ソプラノ辻井亜季穂の、ときどき日記!
ドイツ在住オペラ歌手の日常生活のあれこれを綴っています。
最近は、 去年の夏に経験した病気についてまとめ中。
多くの方の、ご自身の健康を考え直す機会になりますように。

8月30日日曜日 午前11時30分@Charité/婦人科入院病棟
朝ごはんを食べる余裕もないほどの早朝、ロべちゃんに見送られながら、朝一の電車でヴュルツブルクからベルリンへ向かい、病院へ。
まあ、ご飯は入院手続きさえ済ませれば、購買にでも何か買いに行けばいいか、と考えていたのです。
 
 
...... それが、甘かった!!!ショックショックショック
 
 
 
到着するや否や、バタバタしている看護師さんが今日は忙しいので、 いつあなたのベッドの準備が整うかわかりません!待合室にいてください。 と。 
空腹に耐えながら待つこと1時間。
 
看護婦: ごめんなさいね。今日はとにかく手一杯で、まだもう少しかかりそうです。
 
AKI: もう少しってどのくらいですか? お腹が空いて手が震えてきてるので、ちょっとご飯食べてきていいですか?すぐ戻りますから!
 
看護婦: それは困ります。明日の手術のための採血が予定されていて、いつドクターが来られるかわからないので、ここに居てください。
 
 
 
....チーン ?11時半に来させて1時間以上も待たせるのに????
 
 
 
AKI: 空腹で手が震えてきてるし、ドクターも ベッドもいつになるかわからないんですよね?何とかなりませんか?
 
看護婦: 他の同僚に確認してきます........ いいですよ。30分以内に戻ってきてください。 
 
はぁぁああああああああ?炎 ドイツのどこにそんなサービスの速い店があるんか言うてみぃ!!??ムキームキームキームキームキームキー (注意空腹になると、気性が少々荒くなる) 
と言う気持ちをぐぐぐぐーーーッと抑えながら・・・
 
AKI: 1時間!1時間以内に必ず戻るようにしますから!お願いします!もしそれまでにドクターが来そうだったら電話下さい!ご飯残してでも戻りますから!お願いっ!!お願いハート(だって絶対にそんなにすぐ来るはずないもん、このパターンは。)
 
そうして無事許可をもらい、唯一近くで開いていたVeganカフェへ。
上差し日曜日で更にコロナの影響もあり、開いているお店を見つけるのは大変でした。
 
到着するも、日曜日なのでブランチをしたい人でいっぱい、とっても忙しそう。しかもちょっとどんくさいお姉さんが一人いて、他のお姉さんたちもイライラしてるのが、こちらにまで伝わってくる・・・
その上私のオーダーは間違えて後から来た人のところへ行ってしまい、結局35分待って、10分で食べて、病院へ戻ったのです。
これが超絶甘くて、私の好みではなかった・・・なんっちゅう幸先の"良い"・・・
 
午後1時30分 @Charité/入院病棟待合室 再び
ほらね、ちゃんと帰ってきましたよ、と、看護婦さんを見つけて報告。幸いドクターもまだ全然来てない様子。私のベッドももちろんまだ。
 
午後3時チーンチーンチーン
やっと部屋の準備が整ったと案内されました。若い女性と相部屋で、仕切りカーテンは一切ありません。
窓側のベッドは、ルームメイトの。すぐそこ!!笑。部屋にテレビはありません。電波も悪い。Wifiは、ゲスト用のがありますが、決して安定した電波状況ではありませんでした。病院はコンピューターや機械がいっぱいだから仕方ないよね。
持ってきたものをカバンから出して、手術後のことを考えていろんな場所に配置していきます。次の記事に、持ち物リスト、持ってきて良かったものリスト、いらなかったものリストと、それらの理由を書いていきます。質問があれば、いつでも受け付けます!!
 
午後4時50分 採血
お昼にあんなに急かされたのに、病棟医がやってきたのはこの時間でした。ほらね。言ったでしょニヤリ笑。
 
間もなく、ルームメイト(同室の患者さん。笑)のお母さんがお見舞いに来て、3人でわいわいおしゃべり。
彼女たちはハノーファーからだそうで、子宮筋腫の手術。見つかった経緯と、ここにシャリテにわざわざ来ることになった理由を話してくれました。各々の町の大学病院さんよ、人の命をなんやとおもてんねん?!
決していい経験をしていなくて、ここでやっと信頼できるいい先生に出会い、ここに決めたと言ってました。
それでも、ガンではないので、ここで手術を受けるために半年は待った、と。
 
そうこうしているうちに、夕食の時間。 午後6時
私は、夕食後から絶食、夜中の0時から絶飲だと聞いていたのに、なぜか食事を出してもらえず。
なんだなんだ?今日は空腹と戦う日なのか???ショボーン
ショックを隠し切れない私を見かねた隣のお母さんが、この子晩御飯は食べていいらしいんだけど、何にも出してもらえないの?と聞いてくれました。天使現る。隣のお母さんは、みんなのお母さんだな、と感じたのでした。笑。
そしてやってきた配膳担当の看護婦さんが、可能な限りでかき集めてみました、と出してくれたのが
 
 
パン1枚とバター
 
 
神様。一体私が何をしたと言うのですか。こんなんで明日の手術乗り越えられるのかしら。
 
午後8時
よーく考えると、明日の手術後はシャワー浴びれるはずないよな。ということは、今日か、明日の朝。
でも手術は午前7時なので、朝はきついかな・・・と、今晩浴びることに決め、念のため看護婦さんに確認。
許可をもらって、シャワーを浴び、翌日に備えます。
 
午後8時45分 就寝?!
看護婦さんが、私たちの部屋へ来て、おやすみなさい、と。はやーーーーーい。
お隣のお母さんが帰りたいのに、バケツをひっくり返したような土砂降りで、車まで行かれない、と立ち往生。
AKIː 私が退院するまでに、お母さんまた来ますよね?私の折り畳み傘、持っていきます?
お母さんは、恩に着るわーーーー!と言って帰ってゆきました。よかった、夕食の恩返しができた。笑。そ、隣のお母さんは、みんなのお母さん。笑。
 
すると、小さなボトルを持った看護婦さんが我々の部屋へやってきました。さっきおやすみなさいっていったのに。笑。
隣へ行くのかと思えば、私のところへ・・・
 
看護婦ː ズボンと下着を下げて横になってください。
 
もう皆さんお分かりですね。そうです。明日は手術なので、浣腸!しかも、初めて人様にされるパターン。しかも、人前で。
皆さん、お忘れじゃなかろうか?こっちの病院は仕切りがないんですよ。お尻が出てようが、浣腸されようが、そこに仕切りはないのです。
な、なんたる屈辱。もう恥ずかしいものなんてないね。笑。
 
看護婦ː 20分我慢してください。
 
滝汗い、いま、なんて言いました?
 
AKIː 頑張ってみますけど、約束はできません。
 
・・・5分も持ちませんでした。どこの誰が20分もキープできるの???チーンチーンチーン
 
看護婦ː 明日は7時にオペです。5時30分頃起こしに来ます。6時30分には迎えが来る予定です。もう何も食べないでくださいね。明日の朝は飲み物もだめです。では。
 
家からの長距離移動、到着からの長時間の待機、初めての連続と明日の手術の緊張で、ものっすごく疲れた1日。
食べたものは、ものっすごい甘いパンケーキと、パン1枚。
空腹は気のせい、寝たら治る。←がばいばあちゃん。
 
大事なオーディションが控えているために一緒に来られなかったロべちゃんは、がんばれがんばれとメッセージを送ってくれます。
すごく心配してくれているのが伝わる。ほかの人と同室のために電話も気を使ってかけられず。すこーしだけ話しておやすみなさいでした。
 
明日は私は寝てるだけ。手術成功しますように。
 
つづく・・・
 
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