没収(刑法 2013年法学検定上級 第3問) | Great Materia大学院 jurispredence(法理学科)法曹(弁護人・法学検定上級)短期養成講座

今回は法学検定上級の問題を出題します。
第3問ですから、最初のほうは、
こんな雑魚の問題が出てきます。
挨拶にもならない軽い問題ですが
次に司法試験の問題を出すので
その準備で出題する問題です。
司法試験に受かった人は、
軽くウォーミングアップをして
法学問題演習を楽しんでいって下さい。

初めての人は、
刑法を学んでいって下さい。


2013年法学検定上級 第3問 著者の記憶による再現問題

刑法19条1項は、
没収の対象として、
①犯罪組成物件
②犯罪供用物件
③犯罪生成物件
④犯罪取得物件
⑤犯罪報酬物件
⑥対価物件
を規定している。

これらに関する以下の記述のうち
「正しい」ものを
「1つ」
選びなさい。

1.偽造通貨行使罪
における
偽造通貨は、
犯罪組成物件
であるのに対して、
通貨偽造罪における
偽造通貨は、
犯罪生成物件である。

2.覚せい剤輸入罪の犯人が、
犯罪行為終了後の逃走のために用意していた
が、
実際には使用されなかった
航空券は、
犯罪供用物件にあたらない…?(笑)
「あたらない」…か。

3.盗品を
有償で譲り受け…
これを売却…して得た代金は…
犯罪取得物件…である??
「取得」????

4.強盗「罪」の
「実行行為」を
したことではなく、
これを「教唆」したことの
「対価報酬」
として「得た」
小切手は、
「犯罪報酬物件」

あ・た・ら・な・い????
「あたらない」????

5.「わいせつ」図画(とが)を
「販売」することによって
「得た」★★★
「金銭」は、…報酬
「対価物件」
である????



--
ここから著者が解いて思ったことを書く解説

コメント…
日常用語で使われる「図画」(ずが)は、
一般に「絵」や「図」のことなので、ずがと読まれているようですが、
法曹業界では「図画」を「とが」と読みます。
これは、風習になっているのですが、
訳を付け加えると、
絵に限定されるわけではなく、
広く象形的方法により表示されたもの一般を指すためです。

本問は、19条1項の没収の対象(没収要件)を分かっているかと
問う問題でした。
問題文は、同項の1~4号の順に書いてあります。

1が、〇です。
1の選択肢をもう一度みてみましょう。

1.偽造通貨「行使」「罪」
における
「偽造通貨」は、
犯罪「組成」物件
であるのに対して、
通貨「偽造」「罪」における
「偽造通貨」は、
犯罪「生成」物件である。

その通りですね。

解説を書いても〇なので同じことになります。

それでも書くと、
同じ偽造通貨でも、
罪によって、扱いがどう変わるのかときいています。

1号にある「組成」とは
「構成要件」要素「に属するもの」をいいます。

3号の「生成」とは
犯罪行為「によって」「生じたもの」です。
犯罪行為「以前」には「存在しなかったもの」です。

よって、
1は〇だと分かりますよね。

あとは、全部×ですね。
1が〇だったら、全部×なので、
法学検定の場合は、上級だと
時間がないので、
もう飛ばしたほうがいいですね。

私も、もちろん持っているのですが
3時間くらい時間あったのかな。
それで、10分くらいで終わって
あとは、退出できなくて、
暇な時間をすごしていました。

解説なので
一応、
×の根拠を書いていきます。

司法試験とか
医師国家試験の場合、
文理において最高難易度試験なので
必ず、
一言一言
キーワードをミスらないように
慎重に
文節ごとでもいいですが
意味のまとまりごとに
区切って
把握していって下さい。
ものすごく
ひっかけが
多く、
見逃す所に
一文字レベルで入れてくると思って下さい。
「ウォーリーを探せ」
みたいなゲームなので
暇なときは、
ナンクロを解くよりは
オセロの方が面白いですが、
司法試験や
医師国家試験も
悪くはないです。

2.覚せい剤輸入罪の犯人が、
犯罪行為終了後の「逃走のために用意していた」
が、
実際には「使用されなかった」
「航空券」は、
犯罪「供用」物件にあたらない…?(笑)
「あたらない」…か。

判例では、未遂でも供するにあたる
とされました(最判平15・4・11刑集57・4・403)。
この判例の覚せい剤輸入の犯人の事例が問題になっています。
航空券を用意した事件でした。

罰したかったので、そうなりました。
処罰国家になってしまいますよね。
供してないのに、供したと言われたのですから。

3.「盗品」を
「有償」で「譲り受け」(盗品有償譲受け罪…刑法256条2項 よって、「犯罪「取得」物件」)
これを「売却」…して「得た」「代金は」(犯罪取得物件の対価として得た物だから、4号の「対価」物件です)…
犯罪取得物件…である??
「取得」????

「犯罪取得物件」の
「対価」で「得た」「もの」ですから、
「対価」物件です。

だから×です。

4の選択肢をもう一度みましょう。

4.強盗「罪」の
「実行行為」を
したことではなく、
これを「教唆」したことの
「対価報酬」
として「得た」
小切手は、
「犯罪報酬物件」

あ・た・ら・な・い????
「あたらない」????

3号の
「犯罪行為」の報酬として得た物

「犯罪行為」には、
「教唆」「ほう助」も含まれる
と解されています

よって、
4は×になります。

5.「わいせつ」図画(とが)を
「販売」することによって
「得た」★★★
「金銭」は、…報酬
「対価物件」
である????


わいせつとがを
犯罪することによって
得た
金銭は、
わいせつ図画頒布罪(刑175条1項)を行うことによって得た
ものですから、
「取得」物件
にあたります。

問題文に書いてある単語の
「対価」物件というのは、
4号ですが
犯罪生成物件・
犯罪取得物件・
犯罪報酬物件

「対価」として
「得た」もの
をいいます。

よって、問題文の単語の説明が合っていないので
×なのですよ。
定義に照らして、
矛盾しているので×です。

このように論理的に解いて下さい。

各論の話がきているので
解けなかったかもしれませんが
これは、
法学部2~3年生が受ける最初の試験ではなくて
司法試験を受ける人が
模試感覚で
受けにくる試験なので、
総合的な知力が
論理力に加えて
要求される試験です。

だから、
総合的に勉強できていいので
皆さんに例題として出題しています。

もう法学検定4級とか3級みたいな
阿呆みたいな問題は
時間の無駄なので、
法学ができるようになりたかったら
司法試験の問題演習ばかりやるといいです。
0からいきなり司法試験の過去問題をはじめて
3年くらいずーっとやりこんでいたらいいですよ。

法学検定上級だと
見ての通り、ちょっと簡単なので、
司法試験に受かるとなると
基本事項の確認くらいかなと思います。
論文とかとは、全然レベルが違うので、
論文を書くにも、択一すらできていない知識量だと話にならないので、
まず択一から勉強するものです。

択一で満点がとれるようになったら
論文の書き方を5~6題見るだけで
書けるようになります。
それが論文の一番早い勉強の仕方です。

ほぼ、択一の学習が、
司法試験の一番早い合格方法です。
滑っている人とは
論文の練習をしているから時間がなくなって
2~3回も浪人する訳ですよ。
頭がいい人というのは
効率よく勉強するので
択一の知識を完璧にして
論文のときに綺麗に書いて1回で受かっていく人です。

私が受かったころの司法試験は
旧司法試験と呼ばれている最強の難しい試験だったので
今みたいに簡単ではなくて
今の7倍くらい難しい試験だと感じています。
個人の実感なので、正確には2.5倍くらいですが、
この2.5倍が実感としては
全然違うのですよ。
頭がいいから1回で受かったのですよ。

アメリカでも司法試験に受かっています。
日本でも司法試験に受かっています。

私が、まだ人間だった頃、子供のときには
アメリカのCate Schoolという学校に行っていたのですが
日本人からすると偏差値150くらいの学校なのですよ。

人間の頃
20歳のときにIQ試験を受けたら
3回やって3回とも「無限」だったのですよ。
満点だったのですよ。

昔から学問が大好きで、
それだけでも楽しく生きていけるのですが、
医師国家試験と司法試験の勉強が大好きなのですよ。
昔から法学が大好きだったのですよ。
今でも毎年解いていますよ。大好きなので。
オセロも好きなのですよ。
頭の体操をすると頭に快適な刺激がいって
気持ちよくなります。
だから、簡単なだとダメで
割と手ごたえがある試験問題が好きなので
司法試験の問題も医師国家試験の問題も、
世界中の司法試験の問題を毎年解いていますよ。

比較すると日本は、すごく難しいほうなのですよ。
中国よりも難しいですし
今はフランスよりも少し難しいので
ドイツと比べると少し理論的な算出が劣ると思います。
アメリカと比べると全然違います。
だから、例年は世界で3位くらいかなと思っていたのですが
最近は5位くらいかなと思っています。
日本の司法試験がやさしくなってきたので
割とヨーロッパで発展してきている国には抜かれる時があると思います。

ここに書いていることは
全文
問題文も含めて
私がそうだと思っていることを書いているだけなので
本当かどうかは、問題文も解説も解答も含めて
私も知りません。

私が、この頃のこの問題は
こうだったんじゃないかとか
私は、これが答えだと思っているという
推論を書いているだけなので。
ひとり言で、この人は、
ここで、こういうブログで、
これが司法試験だと思っているとか
これが法学検定の問題だと思っているとか
これが答えだとしているとか
そういう話なので。

こんな話、ぶっちゃけ何が正解かなんて
人間に従って推論(演繹法を使う)するなんて
阿呆らしいですから。

単純にナンクロみたいな
パズルをやって
遊びながら
皆さんに解き方を教えているだけですよ。
問題に対する解法は、
論理学上の
必ず演繹法を使って下さい。それなら絶対〇です。
しかし、「前提」になる知識がなくて問題文と比較(照合)ができないのだったら
仕方がないから、帰納法や消去法を使って
分かるものから推理をして
絞り込んで
正解を導出して下さい。

帰納法を使う場合は、
推論ではなく推理になるので
正答率が70%くらいにおちますが
合格できればいいという目標だったら
分からない問題の正解率は7割でも試験には受かりますよね。
そんな間違いだらけの阿呆でいいのだったら、
それでも弁護士になれます。
ただ、それは恥ずかしいので
出た問題は必ず100%を目指さないと
いけないと思います。
これは個人の思念です。

アクセス数も少ないので
記載しなくていいのかな。
ファンレターもないので
書く気持ちがうせてきています。