医師資格試験との比較 口腔外科学(全身性疾患)からの出題の紹介(一部) | 天上界 Great Materia University 総合医学部 総合医学科学科 医師養成コース(※歯科医師も併合)

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で、歯科医師合格講座を手伝ってくれている歯科医の恋人が2人いるのですが、3年目と4年目の歯科女医で、私の助手にあゆみとまりという2人助手が歯科講座にいるのですが、あゆみ(3年目の歯科医)から借りてきた実践を使っていますが

 

この問題をやってみて下さい。医師の人は、これで解けましたか?

選択肢に「肺繊維腫」と書いてあったら解けますか?

「正解は容易だろう」と書いてあって、正答率が90パーセント以上なのですよ。

113回歯科医師国家試験というとまりが受かったときの試験かもしれないのですが、

皆が正解するのが今の歯科医のレベルなのですよ。

 

これでSLE(全身性エリテマトーデス)とか出されて解くのが歯科口腔外科レベルなのですよ。

SLEは膠原病の一種で間質性疾患で繊維化が全身に起きるので、口腔内にも腫瘤ができますが、検査をして全身の評価をすることが歯科医師に求められている口腔外科医学としておさまっています。

 

膠原病(Collagen Disease)とはコラーゲンディズィーズと英語でいうのですが

膠原繊維が全身にできる病気で、口腔内にも全身どこでもできるので、肺にもできるのですよね。

膠原病(Collagen Disease)の病態は、免疫系が正常な組織を攻撃し、炎症を引き起こす自己免疫疾患の一種であり、コラーゲンを含む結合組織に影響を与えることがあります。SLE(全身性エリテマトーデス)は、膠原病の一種であり、皮膚、関節、腎臓、脳など、さまざまな臓器に影響を与える可能性があるので、この(全身)評価は(口腔内で見つけても治療は)大事になってきます。

 

代表的な膠原病には以下のようなものがあります。医科歯科どちらでも覚えていないといけないことなのです。

  1. 全身性エリテマトーデス(SLE): 皮膚、関節、腎臓、心臓、肺など多くの臓器に影響を与える全身性の自己免疫疾患。

  2. シェーグレン症候群: 主に涙腺や唾液腺に影響を及ぼす疾患で、乾燥症状が特徴的。

  3. 強皮症(全身性硬化症): 皮膚、血管、内臓に線維化が生じ、硬結症状を引き起こす。

  4. 多発性筋炎・皮膚筋炎: 筋肉や皮膚に炎症が生じ、筋肉の弱さや皮膚の変化が見られる。

だって、「すりガラス陰影」が認められるので

「すりガラス陰影」ができる疾患はわかりますか?

すりガラス陰影は、肺間質の異常や肺胞内の炎症性変化によって引き起こされることがあります。

主な原因としては、間質性肺疾患(Interstitial Lung Diseases, ILD)、間質性肺炎、肺胞蛋白沈着症(Pulmonary Alveolar Proteinosis, PAP)、悪性腫瘍、感染症など。

だから、こういうのは覚えていて、ぴんとこないとダメですね。

  1. 間質性肺疾患(Interstitial Lung Diseases, ILD): 特に特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis, IPF)や非特発性間質性肺炎(non-specific interstitial pneumonia, NSIP)など。

  2. 間質性肺炎: 例えば結核、リウマチ性肺炎、膠原病に伴う肺炎など。

  3. 肺胞蛋白沈着症(Pulmonary Alveolar Proteinosis, PAP): 肺胞内に蛋白質が蓄積する疾患。

  4. 悪性腫瘍: 肺胞や間質に浸潤する悪性腫瘍。

  5. 感染症: 特にウイルス性肺炎や特定の真菌感染症。

 

こういうこと(胸部レントゲン撮影)をやっていいのですよ。

だって、それが口腔外科なのですから。

歯科にまつわる話がちょっとでもあったら、全身の検査をするのですよ。

普通に採血とか、その辺の歯科医院でも日常的にやっていますよ。

 

「私が行ってる歯科医院はそんなことないよ」と思っている人は、通っている所がレベルが低い歯科医院なのですよ。

都会にあるちょっと大きい歯科医院で繁華街にあって1フロアが広い所とかだとやっているのですよ。

 

だから、歯科医が胸部レントゲンを撮影したり採血をすると違法じゃないかと疑って訴える人がいますが、全然そんなことがなくて、学校で練習しているのですよ。採血も。「駆血帯」(くけつたい、tourniquet)をしばって相互で注射をうちあう練習をするのですよ。「駆血帯」でしばると血管を圧迫して一時的に血流を遮断することで静脈を拡張させることができるので静脈が浮き出てきて採血が容易になるのですが。これにより、静脈が視覚的に明確になり、採血が容易になります。駆血帯は、主に採血や静脈注射などの医療処置で使用されます。

 

口腔外科の写真をはります。

医師国家試験で全く同じ写真を見るのですよ。医師の人や受験生は見たことありますよね。

 

今回の問題は、簡単な問題ですが、

医師・口腔外科医にとっては簡単だと思うのですが、

一般の人にとっては簡単ではないのですよ。

多分、医師も診断を間違うのですよ。

 

着目するポイントは、85歳ですよね。

よく物が飲めないのは「嚥下」を勉強している歯科医のほうが診断しやすいのですが、

発熱があると書いてあるので。

むせやすいとか口腔機能の低下とかが書いてあって、

全身に他の腫瘤とかの所見は認められていないような暗黙の記述があるので

こういう問題は何度も出るのですよね。

10年くらい前にもこういう問題を医学総論的な所で見たような気がしますね。

 

だから、こういう発熱があって、胸部にすりガラス陰影様の不透過像があったら、これからは誤嚥性肺炎と診断できないとダメなのですよ。

 

だから、治療法の選択は、誤嚥性肺炎の治療は吸引と抗菌薬投与です。この選択肢も、次の出題では〇にできないとね。

 

誤嚥性肺炎の治療には、吸引と抗菌薬の投与が通常含まれます。誤嚥性肺炎は、口腔や咽頭からの吸入によって通常は非感染性の微生物が気道に侵入し、それが原因で肺炎が発生する状態です。

治療の主なアプローチには以下が含まれます。

  1. 吸引(Aspiration): 肺に吸入された異物や分泌物を除去するために吸引が行われます。これにより気道の清掃が図られ、肺炎の進行を防ぐことが期待されます。

  2. 抗菌薬の投与: 病原体による感染が疑われる場合、適切な抗菌薬が処方されます。選択される抗菌薬は、症状や患者の個別の状態、過去の感受性などに基づいて医師が判断します。

  3. 対症療法: 患者の症状や酸素飽和度の維持を含む対症療法も行われます。

誤嚥性肺炎は、誤嚥によって生じる肺炎であり、口腔や消化器系からの異物や細菌が気道や肺に到達することで発症します。治療には、誤嚥を引き起こす原因の除去や予防が重要ですが、肺炎が発生した場合には吸引による異物の除去と抗菌薬投与が一般的な治療法とされています。

 

ここから口腔外科の過去10年分くらいの過去問題から載せてみます。

 

 

どうでしたか?医師の人、QBでよく出てる画像ですよね。

ここまで医師国家試験ですよね。

 

油断していると医師国家試験に合格して3か月何もやってなかったら、口腔外科の試験で医師が滑るのですよ。

口腔外科は医師なのですよね。だから、歯科医をなめてるとだめですよね。

 

私、ここまでみると歯科医を尊敬しますよ。もし、こういうことばかりを資格取得後にやっているならですよ。

 

ただ、私は、実際は歯科医のことをすごく馬鹿にしています。

なぜなら、こういうことができるのに、歯質を削ることしかやっていないからです。

人命に関与しないことをして、人命に関与する疾患を見ないで放置して、そういう患者を殺そうとしているからです。

できないことは全部大学病院に送るとか。それだったら医師免許はいらないから、やめたらいいのですよ。そんな資格じゃないので。これ。問題を見たら、これがいつもできてないと歯科医じゃないって言われてるのですよ。

 

よって、こういう患者を診ないといけないのですが、めちゃくちゃ難しいです。

毎日実践とQBを10年分すごい速さでバーッと1巡やっていって、その直後3時間くらいの間に

全員の患者を見終わって診断を終わらせないと記憶は不完全なので、診療ができなくなってきます。

 

だって、ものすごく多いのですよ。口腔外科だけでも疾患の数は多いのですが、何が出るか決まっているわけではないのですよ。

知らない病気が出る可能性もあるので、QBと実践の両方をやってないとダメですね。

実際の臨床だと毎日ずーっとQBと実践を10年に1回は全部買いかえるとして、それまでは毎日全冊ものすごい速さで解き終わってないとダメですよね。でないと診断ができないようになっているので。

 

それが大変なので、医師の人で、結構尊敬している病院の院長は

本を診察室に持ち込んで、めっちゃ時間をかけて毎回本を調べているのですよ。

こういう人は、これまで何人かみましたが、これが一番正しい診療のやり方ですし、

国家試験の問題もきれいに解けるすごい医師がそれをやっているのですよ。

解かせたらすぐキレイに解いてましたから。

そんな医師でも1つでも誤診をしたくないという気持ちが、毎回ものすごく時間をかけて本を調べて

情報を照合してミスをなくそうとしているので、1回そこの病院に行くと患者は2時間待ちで診察も30分とか40分です。

 

それでも週に1回は、今だと、QBのvol1~5までと実践の口外3終わらせないといけません。

QBはvol6と7は臨床ではいらないので、それをするのは国家試験だけですが、vol5までをやり続けないといけないのですよ。現時の本の話ですよ。口外は実践で3冊あるので、3冊ともやってないとダメです。本を診察室に持ち込む場合は、1週間1巡やるペースにおとせますが、それでも1週間に1回ペースで復習していくのが医師です。

口腔外科委なら3冊だけでいいかもしれないけど、医師なら全部やってないとダメです。

だって、それが資格試験で求められているレベルなのですよ。医師と歯科医を両方やるなら、そうなのですよ。

 

歯周病学とかエンドとか、ああいうのは、一回見てわかったら、あとはほぼ忘れないし、全身においても全然重要じゃない小さい範囲なので、どうでもいいのですよ。口腔外科は人命に直結しているので、ここで落としたらダメなのですよ。だから、まず極めないといけないのが内科・外科ですが、やっぱりその中で口腔外科も復習していくやり方が、これらの膨大な情報量をおさえるために大事な学習方法です。

 

もう医師ならクリスマスもないでしょうね。

それくらいやっていてもミスは頻発します。やってないならど素人です。資格を得ても2か月やっていないと素人になってきます。これだけ忙しいのであたらしい文献はやらないことです。QBと実践ばかりです。早くなってくると7~9時間くらいで1巡できるようになってくるので、何度も繰り返して定着させることが大事です。

もう無理なので、学習が破綻する分量なので、これからの医師は必ずAIを2~3台色んな種類で近くにおいて、サポートに使って、自分でも医学書をひきながら診察しないと絶対間違いますから。医学の世界は、そんな甘くないから。町の歯科医なんて私は医師だと思ってないから、あんなことをやっている人たちからは資格をはく奪しないとだめです。

人命を守るどころか抜髄なんて気軽にやっていいことじゃないので。どうしてもそういう場合かという話じゃないのにすぐ抜髄するし、頭おかしいし、医師資格に併合して毎年資格試験問題をやらせて更新制にしたらいいのですよ。

 

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ちなみに私は、国家というものを認めていないので(武力保持団体の一方的な主張だと思っているので)

医師「国家」試験と書くのが嫌いなので「資格」試験と書いていると思いますが、国家がある時期なら皆さんの頭の中では「国家」試験に変換したらいい文字です。