翌日、早速FBA(現anfa)の登録をした。


日本フレアバーテンダー協会


これで俺もフレアバーテンダーだ!!



見ている側からやる側へ


正直、浮かれていた


少しづつ技を覚え、上達していくのが楽しくて仕方なかった。

一緒に始め、同じ大会に挑もうとしている彼女との早朝練習も昼間の人がいる時間の公園に変わって来ていた。



33歳という年齢で新しい事に挑戦するには勇気がいったが、やってよかったニコニコ


教えてくれる仲間、
一緒に頑張ろう!と共に成長する仲間達に囲まれ、今までにない充実感だった。


大会の日時が決まり、会社(店)に休みの申請をし、大会に出る事を伝えた。

きっと、頑張って!って応援されるんだろうなぁ♪



しかし…




『いい歳して何やってんの?』

『大会で店の名前出すなよ!』

『恥かくだけじゃん』



予想とは全く逆のブーイングである。



経験者や、俺の練習を見て言うのならわかる。


でも、お前らは何も知らんやろ!?


俺が必死になる事が恥ずかしいのか?
一生懸命教えてくれる人は恥かかせる為に教えてくれてるって言うのか!?




悔しくて涙が出た。
人生で(大人になってから)初めて悔しくて涙が流れた。



悔しがる事は誰にでも出来る。
悔しくて涙を流す事もある。


でも、大事な事はそれでどうしたいか?だ。



俺は燃えた!

教えてくれる仲間、一緒に頑張ってる仲間を俺だけは絶対否定しちゃあいけねぇ

確かにまだ下手くそだが馬鹿にされた事以上に、フレアを、大事な仲間までを見下したようなあの態度だけはいくら上司だろうが同じ店の同僚だろうが許せん。

見返すには

結果を残すしかねぇ…



それからの練習は今まで以上に燃え、今もなお俺を動かす原動力になっている。


大会で見事?結果を残した!


どうだコノヤロパンチ!ってなると思っていたが、大会が終わった時には、このイラダチが物凄くちっぽけな事に思えた。


ありがとうパー
そんな気持ちになっていた。
あの悔しい気持ちがあったから、
仲間がいたから、
応援してくれる人がいるから…

そんな思いに素直に頭が下がった。


こうして
沢山の感動と、興奮、喜びを与えてくれたフレアにますます魅了されていった。




『私、来年の始めにある新人だけの大会に出てみようと思うんだけど?』



な、なにィィィー!!


フレアが俺も出来るようになったらいいな♪とは思っていたが、大会とかは全く考えていなかった。


もし彼女が大会に出たなら…そんな想像より、
何よりも同じ時期に始めた彼女に差をつけられてしまう気がして焦った。



『んじゃ俺も出る!!』



言っちまったぁ~あせる


どぉしよあせる



不安もあったが、それ以上に彼女と実力差がついてしまうのが嫌だった。



翌日、俺はtatulaのStaffに連絡をした。


『俺にフレアを教えて下さい。』


お、俺もフレアが、フレアがしたいです!
大会に出たいんです。


連絡をしたのはSamurai
彼は当時26歳。
俺は33歳、同じBartenderという職業、経験だけで言えば後輩よりずっと若い。

彼もまた、俺を兄貴のようにしたってくれていた。


変なプライドはいらない。
俺も大会に出る!
そう決めた時、俺は彼に頭を下げた。



そして、その意味、気持ちをくんでくれた彼は大会まで俺の先生になる事を気持ち良く引き受けてくれた。


俺のフレアはスタートした。


しかし、すぐに壁にぶつかる事なんて全く想像していなかった。
約5秒の技を半年間、毎日練習していた事で、【俺もちょっと出来る】と、思っていた。


ある日、オーストラリアから帰って来てお客さんの中では断トツに仲良しで、俺にはお客さんというより、妹のような存在の子が言った。

『私が、海外に行った理由の一つは、フレアを習得したかったからなんだよね…』



彼女は俺と同じくフレアに魅了されていた。
名古屋はもちろん東京、沖縄などの大会まで応援に行くくらいだった。



『実は俺もちょっと出来るようになって、もっとやりたいんだよガーン


確かこんな会話をしたと思う。



『そうだ!今度、一緒に練習しようか?!』



と、2人の秘密特訓が始まった。


夏の終わり頃、誰もいない早朝に何も出来ない2人で考えながら練習してた。



お互い下手くそだから誰かに見られるのが恥ずかしく、公園に誰もいない時間に練習した。



2006年の10月くらいだった。



彼女は思い立ったらすぐ行動という性格で、俺を驚かせた!