昨日、自分の学生時代所属しておりました、早稲田大学を拠点とするミュージカルサークル「Seiren Musical Project」の、3月本公演「若草物語」を見て来ました('-^*)/ Seiren本公演も、早いもので、今回の若草物語で第35弾公演だそうです。なんと・・・自分が大学に入学し、それと同時にSeirenに入団して、最初に出演した本公演は第19弾公演でした。(演目はこれからジョニーデップ等豪華俳優陣で映画公開される予定の、ブロードウェイミュージカル「Into The Woods」でした!)そんなに時が経ったものか・・・としみじみ。
そんなこんな第33弾公演の「若草物語」とっても!!!!素晴らしかった・・・・
今回はダブルキャストという事で、マチネソワレで別のチームの公演なので両方昨日見て来たのですが、どちらも、キャスト全員一人残らず、しっかり印象に残る、全員が「この子でなければ」とキャスティング、役者もそう思わせるだけの素晴らしい芝居をしていました。いつも僕が口癖のように言っている事ですが、お客様の反応が全てを物語ります。心動かされ涙されるお客様、終演後の割れんばかりの心のこもった賞賛の拍手。こんなにたくさんのお客さんの心を、こんなにも揺さぶっている学生劇団が他にあるでしょうか。すごい事です。本当に自分も良い刺激をもらいました
見に行った昨日は千秋楽の日だったため、終演後に会場の舞台セットのバラし等撤収があるため、時間があまりないので、あまりゆっくりキャストと話したり写真を撮ったりは出来ませんでしたが・・・撮れた写真だけ
海ちゃんこと、伊藤広祥!
いつも、ここぞという所を外さない、安定の歌唱力とセンスの良い芝居。セイレンでの公演出演回数も多く、セイレンファンの方はもうよくご存知の方も多い俳優。彼は、松村湧太with friendsの出会いのきっかけでもある、昨年2014年9月本公演「Disney's My Son Pinocchio~Geppetto's Musical Tale~」にて、主演のゼペットの演じていた役者でもあります。セイレンでも出演する度に、今回のローリーのような、ちょっと可愛く人間味のある役だったり、魔法使いの役、ピノキオの時のようなお爺さんの役など、様々な種類の役が回ってくるのは、色々な役において、彼ならこの役も上手くやってくれるだろうと思わせられる、可能性の広い説得力を持った芝居のセンスなんでしょうね。今回のローリーという役も、なんだか時々変な奴で、でもすごく明るく面白く、歌も結構難しい曲があるという役で、どんな風にやるのかな・・と思っていましたが、流石。お茶目でとても人間味のある、良い芝居でした!舞台から降りると普段は、負けず嫌いで頑固で、とにかく熱くてとにかく真っすぐ。愛すべき後輩です。ついこないだ、彼も一年生で「Grease」のドゥーディー役があまりに可愛くて、先輩役者達から可愛がられていたはずなのに、いつの間にこんなセイレンの大ベテランの先輩になったんだろうなあ。これからがとても楽しみな役者。伊藤広祥!
今回ヒロインのジョー役を演じた、ななこと、門田奈菜!
全力で自分の与えられた役について考え抜き、素晴らしい形に残す真っすぐで強い姿勢、元々持っている声も素敵な声の上に抜群の歌唱力で更にその芝居の存在感を何十倍も効果的にする力を持つ、素晴らしいミュージカル女優。今回の役、ジョーは、恐らく今までなながやってきた中で一番の大役?技術的に難しい歌ばかり、物語の進むキーの大半を背負った役。ものすごく人間らしい、個性的で尖っていて、でも愛に溢れた役。芝居を見ていても、本当に努力したんだなあ、色んなアプローチを試してみて、苦労して頑張ったんだなあ・・・と、真摯な努力を感じました。そしてその結果は、ベストなものだったと思うし、ジョーそのものでした。もちろん彼女自身の中では、まだまだ出来る!と納得もいっていない部分もあるかもしれませんが、歌も、音域も高く、言葉を聞かせるのも難しい歌ばかりなのに、声が枯れてしまうような事もなく、歌詞が耳にすっと入ってくる歌い方。
実は以前、先程ご紹介させて頂いた海ちゃんが主体となって行われたライブ「VOYAGE」のピアニストをさせて頂いた際、ななはこの若草物語の中の、ジョー役の一番の目玉的大ナンバー「Astonishing」を歌って、その伴奏をさせて頂いたのですが、もちろんその時も鳥肌ものの歌唱ですが、実際にその役について、考えに考えたジョーとしての「Astonishing」はすごく良い変化を遂げていて、その歌の説得力と、彼女の成長ぶりへの感慨深さでやられました。おっさんか!
女性としてとてもチャーミングで愛らしく、舞台に対して本当に真摯に全力で挑める素敵な人間性、そしてDavidをとても気に入ってくれているという事もあって(笑)勝手に我が妹のようにものすごく可愛がっている子です。これからの活躍が本当に楽しみな素晴らしいミュージカル女優、門田奈菜!
2人一緒に映ってもらってしまいましたが、かおる事、橋本薫(右)さりーこと、杉本莉沙(中央)!(左は海ちゃん)
かおるは、海ちゃんと同期の役者で、今回は35歳の、そして35歳なら50歳くらいに老けて見える教授役と(薫本人はまだ、22歳。笑)この年齢ではなかなか出来ないような、年齢も高く難しく、貫禄のある役を任される事が多い、高い脚本の読解力に基づいた、丁寧で安定感のある芝居の出来る男です。セイレン外部でもその芝居は高く評価されているようで、青山円形劇場など一流劇場で、様々な有名なプロの俳優さん達との共演も多いそう!脚本の読解力、これは音楽においても同じかな、と思います。楽譜の読解力。ちゃんと色々な音楽の引き出しがたくさんたまってきて、引き出しが増えてきて、歌心がついてくると、楽譜を見ると、この部分はこういう意味、この部分はこういう風に歌って欲しいんだな、という事が読み取れるようになります。彼は舞台に立ち始めたのは大学に入ってからなのに、その脚本の読解力が高く、頭の良い子なんだなあ~といつも感心しています。かおるも、海ちゃん、ななが出演した「Voyage」に出演していたので、伴奏をさせてもらった事もあります♪
そしてさりーは、「Pinocchio」にて初共演。見ての通りとにかく可愛く、目を引く不思議なオーラを持っています。それはピノキオの時からも思っており、12月公演を見に行った際、プリンシパルキャストではなかったのですが、彼女が踊っているといつの間にか目がいってしまいます。そんな彼女の、セリフもついての芝居をしている所は初めてちゃんと見たのですが、芝居も上手!4姉妹の末っ子で、お姉ちゃんの事が大好きなんだけど、末っ子だから姉のお下がりなどをもらう事が多く、自分もお姉ちゃんのようになりたい、自分も自分だけのものがほしい!と、色々と問題も起こしてしまうんだけど、愛情溢れる素敵な女性に成長していくはまり役でした。ダンスが専門の子なのですが、歌もとても綺麗な声をしていて驚きました。素敵な魅力を持った子です(^^)
本当は全員片っ端から感想を書きたいくらいなのですが、あまりにも長くなるので、ここでは写真を一緒に撮れた子だけでm(_ _ )m
みんな、本当に素晴らしい舞台をありがとう('-^*)/