前回のDavidの公演一日目終了後の記事から少し間が空いてしまい申し訳ありません・・・書きたい事が多すぎてどうまとめるべきか苦労しておりました（笑）まずは何事もなく無事に帰国致しました事をご報告致します！
さて、実はですね、
あ、先に申し上げておきますが、今日の記事、長いです。（笑）でも、私の最も大きな夢が叶った生涯最も大切な一日の記録の記事ですので、お付き合い下さいませ・・・
前回のブログ更新の次の日の、公演２日目・・・
なんとDavid Phelpsと共演しました！！！！
やってしまいました！僕の、歌手としての永遠の憧れで目標である、世界最高の男性シンガーと呼ばれるサザンゴスペルの最高峰シンガーDavid Phelpsと、尺八で、夢の共演を果たしました！！
今回見に行った公演「Barn Bash」
は、一年に一回のファンのための公演で、彼の自宅隣に建てられたBarnを、彼のコンサート専用に改築したなんとも素敵な会場で、
ちなみに夜になるともっと素敵です！！
この会場で、２日間連続公演で、しかもお客さん５００人全員にミート＆グリート（David 本人と会って話して一緒に写真がとれる！）がついてる！という、贅沢極まりないイベントで、行くならこれしかない！と思い、アメリカ留学経験もある、セイレンの親友に協力してもらい、ナッシュビルへ。
私達のミート＆グリートは２日目でした。
本来はこのミート＆グリートは、各日２５０人を、開演前の１時間半でこなさなければならないので、部屋に入ったら写真を撮ってはい次！みたいな感じで、猛スピードで進んでいくのですが、通訳も兼ねて来てくれた親友の通訳の助けを借りて、日本からこの公演であなたに会って話す事や生で歌を聴くためだけにここへ来た事、Davidの歌を聴いて歌手として世界を変えていく決意をした事、様々な想いを全て伝えると、真剣に優しい眼差しで長い時間話を聴いてくれ、その中でもとりわけ、プロとして活動しているという事も伝えたからか、尺八に興味を持ってくれて、
David「今楽器を持ってるの？」
湧「持ってます！」
David「僕の曲か、ゴスペルの曲・・何でもいいんだけど、出来る曲はある？」
湧「ＣＤで発売されてる曲は全部覚えてます！」
David「ははは！（照れ笑い）」
というくだりがあり、ミートアンドグリートの部屋から出ると、スタッフが名前の綴りを聴きに来ました。これは！？少し期待を胸に、また会場内へ。
開演５分前。Davidの奥さんが、突然私を呼びに来ました。奥さんに連れて行かれてスタジオへ。
スタジオへ入ると、バンドメンバーがずらり。そして中心にはDavid。
「さあ、今日何か一緒にやろう！！」
その手にはi Pad。画面には僕のyoutubeにアップされている演奏「レ・ミゼラブル」より「夢破れて」が表示されていました。同じくスタジオ内のパソコンにも表示されていました。どうやら綴りを聴きに来たのは、youtubeで検索して、一緒にやれるレベルかどうかを見るためだったようです！
Davidがセットリストを持ってきて、彼のオリジナル曲「Love Goes On」を指して、「この曲は知ってるかな？」
湧「ピアノ弾き語りでやった事あります！」
David「ＯＫ！これにしよう！合わせてみようか！」
と急展開。
ピアニストに「Love Goes Onを弾いてくれ！」と指示を出し、すぐにDavidが歌い出します。マイクも通さないDavidのあまりに素晴らしい生声に酔いつつも、必死で即興で合わせます。
「ＯＫ！本番よろしくね！」
夢見心地で席へ戻り、自分の出番が来るまではまた、ただ楽しもう！と開演を待ちます。そして公演２日目が開演！彼のかなりハードな曲調のオリジナル曲「Higher」が始まり、重厚でアップテンポなビートと共にDavidが登場。
１日目にも増してパワー全開！！
画像を見るだけで、最強に上手いのがわかる（笑）
２０代の頃から完璧なテクニックを手に入れ、そこからも努力を惜しまず、より素敵な声のため発声を少しずつ変えてきたDavid。あの年齢にして、お客さん達に今が一番すごい！と言わせるのは本当にすごい事です。もともと、あの泣けてくる程温かい人柄がにじみ出る温かい歌心は素敵でしたが、技術、歌心共に円熟を極め、ちょっと変な言い方かもしれませんが、人生で初めて、歌を聴いていて「名人芸だ」と思いました。
そんな誰もが認める世界最高レベルのパフォーマンスが進み、ついにDavidが僕をステージへ呼び込みます。
特にお気に入りの写真２枚・・・
あまりに急に決まった事だったのでどこにどう入れるか考えていなかった事と、目の前で自分の神様が歌っている感動と、あまりにDavidの歌が完成されていて、それをどう邪魔せずに吹くかという迷いが混在して、かなりどこで尺八を入れるか迷いながら吹いていて、決して自分としては満足のいく演奏が出来たわけではありませんでしたが、演奏が終わった瞬間、一瞬で沸き起こるお客さんの声援とスタンディングオベーション！Davidも尺八の音をとても気に入ってくれたようでした(^O^)
本当に幸せな瞬間でした。
Facebookで、現地で出来た友人から頂いた、別の角度からの写真。
また、プログラムの一番最後に、Davidの家族全員がステージに上げられ、その時僕もまたステージに呼ばれ、
曲の途中からはずっとDavidが僕の肩をしっかり抱いて歌ってくれました。共演時は、ステージでの演奏モードに頭がスイッチが入っていましたが、この時はただただ、自分のすぐ隣で、自分の最も大きな憧れの人が歌っている事への感動を噛みしめながら、また隣だから聞こえるマイクに入る前の生声をじっくり聴きながら、Davidの顔を見上げてました。これも忘れられない時間です。
温かい雰囲気の会場、敬虔なクリスチャンが集まり、世界中を旅して回り色々な人達を知る親友でさえ驚く程の、温かく優しい心の人しかいない環境、Davidと共にステージを作り上げる、世界でも類を見ない程のレベルの高さのTeam Phelps、そして温かく私を迎え入れ、共演までしてくれた器の大きいDavid。そしてまた、この旅にずっと付き添ってくれて、永遠の憧れの人との共演の機会までつなげてくれた、親友。この旅で関われた全ての人に、心からの感謝を。
夢の２日間を終え、帰る直前、Davidとまたたくさん話しました。来年は親友のスケジュール的に難しく来れそうにないのですが、再来年、必ずまた戻ってきます。と約束しました。
この写真は一生の宝物です。Thank you so much David...!
最後に、感動の、本番の映像を。