明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
震災に遭われた方については、無事をお祈り申し上げます。
さて、いつもは個別株投資家としてやっていますが、大局観を持って臨むことも大事ですので、今年1年の経済のざっくりとした見通しを考えて記しておきます。
去年の年頭所感は次のページに記載しています。
2024年は、どのような経済情勢になるか、
アメリカ経済の動向
まずは世界経済への影響力が大きいアメリカ経済についてみていきます。
昨年まで、アメリカFRBは政策金利を複数回にわたって引き上げましたが、年の終盤にかけてようやく経済の減速感が鮮明になり、2024年には利下げに転じる旨の見通しを発表しました。
ただ、インフレ率は落ち着いてきてはいるものの、それでもまだ前年比3%上昇くらいの高水準ではあります。
コア指数でみると4%近い水準ですし、このまま2%を下回る水準まですんなりインフレ率が落ち着くかと言われると、そうでもないようにも思われます。
FRBが今年3回の利下げを予想している一方で、市場では5~6回の利下げを既に織り込みつつありますから、やや市場は楽観視しすぎている節もあるため、今後発表される経済指標次第ではその動きが逆流し、一時的にドル高・株安方向に戻ったり、ドル高・株安が想像以上に長期化する可能性も考えられます。
とはいえ、利下げの方向性は変わりませんので、基調としてはドル安・株高の方向と考えてよいと思います。
日本経済の動向
日銀はというと、いまだにマイナス金利政策を維持しており、それが解除される見通しすらはっきりしていません。
基本的なスタンスとしては、賃上げが実施され、それが消費に繋がりさらなる物価の上昇へと波及していく好循環が確認されれば利上げをする、というものですので、春闘での賃上げ状況を見極めてから動くのではないかと推測されています。
それでも政策修正は突如として行われることも多いので、1月の決定会合でマイナス金利解除を見込むアナリストもいますが、12月からの1ヶ月で判断が変わる要素がないので日銀はもう少し様子見姿勢をとるのではないかと考えています。
そうした金融政策の動向の鍵を握るのは、やはりインフレ動向です。
日本のインフレ率は去年の1月あたりがピークで、その後は原油価格の落ち着きなどもあり下落基調です。
円安がこの先時間差で物価上昇に寄与してくると見ることはできるものの、食品の値上げラッシュも一段落していますし、年内に2%を割りこむ可能性も十分あり得ると思います。
そうなると、日銀が利上げに踏み切る理由はなくなり、それは株式市場にとってはプラスに働くことでしょう。
企業業績
一方で、企業業績は全体として伸び悩むことが想定されます。
要因としては、
・円高
・賃上げによる人件費の増加
・建築価格の高止まり
・2024年問題に起因する物流混乱
などが挙げられます。
投資の可否を判断していくにあたっては、輸出関連企業においては為替動向、労働集約的な企業では人件費や採用の状況、設備集約的な企業では建築資材高騰、物流関連企業においては物流2024年問題が、それぞれ業績にどれだけ影響するかを見極める必要があるでしょう。
相場の動き
ここまで挙げてきたマクロ環境を踏まえると、全体的に株式市場の環境は良いと思われます。
企業業績は若干伸び悩むものの、金融緩和が進むことにより景気先行きの明るさが期待され上昇するシナリオを私はメインシナリオとして考えています。
特に、日本株は新NISAによる資金流入を追い風に3月くらいまでは堅調な相場が続くことが想定されます。
その後はアメリカの大統領選挙がリスクイベントになりますので、やや相場にとっては軟調になるかもしれませんが、年末にかけて再び最高値を更新する可能性も十分あると考えています。
また、去年はPBR1倍割れ問題によりバリュー株選好が続きましたが、今年は金利低下局面ですし、2年ほど見向きもされなかった小型グロース株が再び注目を浴びるターンがくるのではないかと期待しています(希望的観測)。
投資戦略
資金力の乏しい個人投資家にとっては相場環境にかかわらず成長性の高い小型グロース株を狙う戦略がパフォーマンスを上げる最適解だと考えていますので、引き続き小型グロース株を狙います。
去年さんざん撃ち込まれた高PERのハイパーグロース株を狙っても良い局面とも言えそうですが、個人的にはなかなか手が出ないところですので、PER適正水準と言えるものを中長期目線で買っていくというのが無難そうです。
業績がまだ評価されきっていない銘柄を先回りして買うのが理想ですが、個人的にはサラリーマンやプライベートの時間をどれだけ個別企業の分析に割くことができるかがポイントかと思っています。
今の持ち株を当面は維持しつつ、新規銘柄の発掘も行っていきたいところです。
長くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
