「死」を意識した話 | 東海林 順の一人旅

「死」を意識した話

さて、前回の投稿からかなりの期間が経過してしまいました・・・

安心してください。

生きてますよ!







今年に入ってから2月に父が亡くなったのを皮切りに、親戚や会社の同僚の親など

月一で葬式が出ているようなペースで慌ただしくなっています・・・

とりあえず新盆は何とか無事に乗り切ったというところで一息ついていたところ、

今度は自分が「心不全」と診断されました。

元は会社の定期健康診断で糖尿病と心房細動の所見があって

それぞれ病院にかかっていたところだったのですが・・・

まずは糖尿病の数値が悪すぎて緊急を要するということで1月終わりから通院しつつ

自分で打つインスリン注射と投薬などで何とか正常値に戻ってきたところで、

この機に心房細動の治療も始めましょうということになっていたんですが・・・

心房細動の根本的な治療法として、心臓に手足の太い動脈からカテーテルを挿入して

心房内で異常な電気信号を出している部位を焼く、

というカテーテルアブレーションという手術を受けるために地元のクリニックから

県内というか全国でも屈指の実績の筑波大学附属病院を受診したのですが・・・

まずは心房細動の状態を確認しましょうということになって

2週間心電図とか心エコー検査とかやってみまして、その結果・・・

左室駆出率(だったかな?)が19%ということで・・・

健常者の正常値が50~80%ということなので、

数値の上では常人の1/3ほどの血流量で生きているということになります・・・

そりゃ普通にしてたらすぐ血流(酸素)が足りなくなって疲れるし息切れもするわな。

ちなみにこの数値は心不全の中でもかなり重症の数値らしいです。

で、まずもって心不全の状態を確認して必要な処置を検討しましょうということになり

手首と首からカテーテルを挿入して心臓の中の状態を確認することに。

その検査と合わせて心臓内に血栓がないか経食道心エコー検査をして、

心臓内に血栓がないことを確認できたら

今度は不整脈を取り除く電気ショックをやってみることになりました。

順番としては

経食道心エコー検査→電気ショック→カテーテル検査

となるとのこと。






で、つい先日、入院して検査を受けてきました。

経食道心エコー検査で異常はなかったらしく、

不整脈を取り除く電気ショックを4回やったらしいのですが、

数秒~数分で不整脈に戻ってしまうらしい。

ちなみに2泊3日で入院して検査してきたのですが、

通常、経食道心エコーと電気ショックは外来で日帰りで行うものらしいです・・・

私の今の心不全の状態では電気ショック後に

脈が伸びたり止まったりするリスクが高いそうで・・・

医学的に管理された状況で実施しないとリスクが大きい状態だったそうです。
 

 
その後、経食道心エコー検査と

手首と首の動脈からカテーテルを入れて心臓の状態を直接検査する

カテーテル検査を受けてきました。

で、その結果、心臓の中で血栓ができているようなことはなく、

心臓内の血流も正常、組織検査でも心筋に病的所見はなかったらしい・・・

軽度の心筋拡大はあるみたいですが、

極端に言うと不整脈以外の所見はなかったらしい。

ということで、心不全の先生から不整脈治療専門の先生に院内紹介してもらって

これまた先日、診察を受けてきました。

で、当初の予定通りとなりますが、カテーテルアブレーション手術を受けることにしました。

不整脈専門の先生がいうには、不整脈をとめることで、

心不全の状態そのものがよくなる可能性があるとのこと。

実績のある手術なのでリスクは0ではないけどけどお勧めできるらしい。

んで、今のところ致命的な不整脈ではなく、

投薬で管理していけば緊急を要する手術ではないということで、

手術室のスケジュール調整で、10月にやることになりました。

手術は緊急を要するものではないけど、

心不全の数値的には重症であることは変わらないので、

自覚症状があった時はすぐにかかりつけの病院へ行くようにと言われました。

ということで、今度は自分の入院とか手術とかでなかなか忙しい感じになってきました。

まぁ、この際、仕事よりも身体を治すことに集中しておきたいと思います。









で、表題の「死」を意識した、っていうところなんですが・・・

「心不全」と診断されてからの5年生存率って 50% らしいんですね。

主治医の先生からそもそも心不全とは二か、ということで話があった中に

そんなくだりがありました。

自分でいろいろ調べてみても、その数字は確からしかったので、そういうものなんでしょう。

自分の命の終わりをこのとき初めて意識した、といえると思います。

で、先のカテーテル検査で入院した際に、終活についていろいろ考えてる

ということを主治医に伝えたのですが・・・

若い男性の場合は治療で割とよくなることが多いらしいです。

心不全の患者は高齢になって診断される人が多いので、

そういう影響もあっての50% だということで・・・

ちょっと脅し過ぎたかなと謝られました。

常々長生きだけはしたくないなって言ってる自分ですが、

いざ自分の命が終わるってった時に

何の準備もできてなかったなって改めて思い知らされました。







長々と書いてきましたが、急遽、心不全と診断されたものの、ひとまずまだ生きてます。

このあと10月にカテーテル手術を受けてきます。

心不全と診断されましたが、まだ回復の見込みはあるらしいです。

まだ諦めるには早いっぽいので、やれることはやっていこうと思います。

ではまた・・・