二度目のチェコ旅(その3) | 東海林 順の一人旅

二度目のチェコ旅(その3)

企画連載:二度目のチェコ旅(その3)です。

この日は2018年8月6日(日)、オートバイロードレースの世界選手権、

MotoGPのチェコGP、決勝レースの日です!

と、いうことで、昨年に引き続き、観戦に行ってきました。

昨日までの天気予報では、午後からStorm(つまり、嵐になる)という予報でしたが、

蓋を開けてみればほぼ快晴。

時折雲で日差しが遮られ、寒冷前線のおかげでで風が涼しく、むしろ快適なくらいでした。

少々風が強かったかもしれませんが。








で、例によって始発電車で出撃します。

2004

朝の5:30くらいの電車です。

まさに日の出とともに旅立ちます。

日本ではこの時期になると午前4時くらいから日差しがギラギラしていますが、

チェコでは日の出も日の入りも日本より1時間くらい遅いのかも。
そして電車はこれまたお馴染みのCity Elefant さんです。

と、ここでハプニング。

どうやらわたくし、昼食用に用意していたサンドイッチを忘れてきたみたい。

仕方ないので乗換駅のKollin駅で食糧を調達することに。

で、無事食料を調達して、乗り換えの電車(ブタペスト行き)に乗り換えました。

その電車の席に設置されていた時刻表というか、カタログ的なものに掲載さえていた漫画。

2007

要約すると、目の悪い人でも電車の運転手になれるよう、技術革新があったんだよ

という内容らしいです。

そういや、日本で電車の運転手になるには視力要件があった気がする。

なるほどね。

今の所は運転手になりたい人が結構いるようなのですが、

将来本格的に担い手がいなくなってきたら

こういう、今まで母集団に入れなかった人に門戸を開いていく必要があるんだろうな。

これは人口減少を抱える国共通の課題でしょう。

外国から移民を受け入れたからといって、即解決する問題ではない。

話がそれましたが、大体2時間ほどでBrno に到着。
今年は路線工事が完了していたので、何事もなくBrno駅に到着しました。

去年は仮設ホームみたいなところに降りたんですが、

ホンモノはこういう感じなのね。

チェコ第二の都市ということで、日本でいうと大阪に当たるのですが、

コンパクトにほどよくまとまっている感じ。

2010

で、駅前からトラムに乗り換えて、サーキット行きのバスが出ている

バスターミナルへ。

ほどなく到着して、二両連結したようなバスでピストン輸送。

写真は撮れませんでしたが、バスの行き先は「Grand Prix」 ってなってるw

そしてお約束の黄色い人がどのバスにも3割くらい乗っているww

で、Brno サーキットに到着し、二度目ともなるともはや慣れたもので、

けもの道の近道を通って観戦ゲートへ。









で、チケットをチェックしていざ入場!

チケットチェック直後にイケメンが販売していた公式プログラムをゲット!

お値段は10€/300Kc。

つまり、日本GPの公式プログラム1500円と殆ど変わりませんw

日本円からのレートで比較すると€の方が若干お得。

ついでにお釣りが無いようにちょうど支払ったらそのイケメンが「Excellent!」と

褒めて?くれました。

ちょっと気分が良くなりますね。

1987

で、プログラムを開いてみると、中身は基本的に日本GPの公式プログラム内容とほぼ変わらず。

違っているのは、各ライダーの夏休みの様子特集コーナーとかがあること。

あと、多言語対応。各記事がチェコ語、ドイツ語、英語で印刷されています。

サーキット地図とかお役立ち観戦ガイドとしても使えます。

1988

そして今回は付録?に各ライダーたちの顔写真とバイクのシールが!!

これは地味に嬉しいですよ!

海外では余程のことがないとこういうサービス的なものは無いと思っていた。

で、日本GPのと大きく違うのは、サーキットグルメ情報とか記念グッツ情報が無いこと。

どれがいくらでどこで売ってるよ~とかいう情報が全くない。

商品カタログではないんですね。

レース観戦用のガイドブックです。

レース用部品だったり、ライダーグッツメーカーの全面広告が出ているのは日本のと変わらず。

そんなプログラムをゲットして良い気になっていたところでまたもやハプニング発生。

リュックなどを持った人に対して行われている手荷物検査で

「食べ物・飲み物持ち込み禁止」

ということで、先ほど駅で調達した食料と水を没収されてしまいました。

それがルールということなら仕方ない。

仕方ないので、観戦席を確保してからサーキット内で水と食料を調達することにします。

1997

今回も昨年に引き続き、Silverチケットを購入していたので、

陣取ったのは最終コーナー進入前のバックストレート後端部分。

もうちょっとストレート入口寄りに行くとサーキットビジョンがあるんですが、

2020

そこはさすがに混雑し過ぎで子連れでは行き難い。

でも昨年よりは少し高い位置から観戦できます。

で、各クラスWUPセッションをのんびりと眺めます。

ついでにのんびりと眺めながら、水と食料の調達に向かいます。

2021

食べ物販売コーナーはこんな感じで大盛況。

メニューはハンバーガー(110Kc)とちょっと高級なハンバーガー(130Kc)、

BIGホットドッグ(90Kc)にWURSTE(ドイツ式ソーセージ:110Kc)と単純明快。

日本GPは屋台出過ぎだよ。どないせいっちゅうねん。

で、今回はすれ違った恰幅のいいおっちゃんが美味しそうに食べていたホットドッグを注文。

2018

ホットドッグの前にBig と付いていたのが気になったんですが、

このように、軽く30cmはあるホットドッグが出てきました!

ケチャップとマスタードはセルフ。

で、これがまた旨かった。

たっぷりとザワークラウト(キャベツのピクルス的なもの)がはさんであって、

なんというか、スーパーでよく買うソーセージと同じような味の長いソーセージと

意外とよく合う。

で、一つ食べたらお腹いっぱい。

余談ですが、友人曰く、このお値段はお祭り価格だと。

普段なら20~30Kcで買えると言っていました。

安っ!!

余裕があったらソーセージやハンバーガーにチャレンジしたいと思っていたのですが、無理。

で、お腹も膨れたところで飲み物・・・

2019

サーキットの屋台の裏にこんなタンク車が停まっているんですよね・・・

とまぁ、ここは誘惑に勝ちまして、

普通の水(2本)とモンスターエナジーを手に入れてきました。

1990

せっかくなのでと2本買ったんですが、一つはこのお約束気味の黄色。

味は日本で発売されたものとほぼ変わらず。

しかし、なんかでかい!

よく見たら容量は500mlでした。

さらに、日本では見ていないこの紫色のモンスターエナジー。

1991

VIOLET と書いてありました。

肝心の味は、ブドウ風味でスッキリしていました。

ぜひ、日本でも発売してほしいです。

で、やっぱり私は日本人なので、記念グッツ的なものが欲しくなり、再び屋台群へ。

2011

こんな感じでグッツ販売ブースが出ています。

2013  2012

やっぱりというか、一番でかいのはロッシグッツのブース。

お値段も他のライダーグッツより高め。

2015  2014

ほかにもSUZUKI やDUCATI Tech3 Marquez Vinales と・・・

で、MotoGP オフィシャルのブースもありまして、

チェコGPグッツはこちらで買えます。

1992 1989

で、お約束の記念キャップとラバーマグネットを購入しました。

たしか、キャップは400Kc で、マグネットは一個150Kc でした。

さらに、今回はこんなものまで。

2035 2036

チェコGP記念のポロシャツです。

写真は日本に帰ってきて洗濯した後のものです。

買い方も日本人からしたら変わっていて、

慣れている人だと、この商品のこのサイズあるかい?と聞いて、

実際に着てみてサイズ変更や買うか決めているようでした。

ということでそれに倣って試着して購入。

ちなみにこのポロシャツは700Kc /35€・・・

なん・・だと・・・

日本GPなら記念Tシャツでも5000円くらいしたし、ポロシャツとなれば7千円くらいするものも・・・

たしか、デサントのYAMAHA公式ポロシャツは1万5千円くらいだった・・・

2017 2016

ちなみにこちらがチェコGP公式ショップ。

記念Tシャツとかは600Kc~700Kc/20~25€でした。

なんだろう・・・こういうところに目を付けて個人輸入とかやったら儲かるのかな。

ちなみに、地元チェコのKarel Abraham のグッツ専門店もありました。

2022

こんな感じでグッツ展開されています。

これもいつまで買えるか分からないからな・・・何か買っておけばよかったか。










まぁ、経済の話はこれくらいにして、レース観戦に戻りましょう。

天気がいいと写真写りが比較的良くなります。

のんびりとWUP走行を見ている間にもちょっと写真を・・・

1984

やっぱりMotoGPクラスの音はすさまじいです。

登りのバックストレートですから、スロットル全開でしょう。

ついでに最後の勝負所だし。
セッション終了後にはこうしてライダーがファンサービスしてくれるしw

もしチェコGPを見に来るならバックストレートの辺りオススメですよ。








で、いよいよレースです。

まずはMoto3クラスから。

1993

地元でポールポジションを獲得したJakub Kornfeil が終盤までトップを快走。

しかしラストラップで優勝をさらったのは、これまた初優勝となるFabio Di Giananntonio でした。

1994

惜しくも初優勝は逃しましたが地元のKornfeil は三位獲得。

1995

地元ライダーの活躍に周囲も盛り上がっていました。

よかったよかった。

で、ちょっと雲が出てきてMoto2クラス。

1996

レース開始から縦に長い展開に。

そのうちV.Rossi の異父兄弟、Luca Marini とKTMのエースMiguel Oliveira がトップ争い。

最終的に経験の差が出たか、Miguel が勝ちました。

次はMotoGPクラスになるのですが、ここで少し気温が下がってひんやりした風が出てきました。

いよいよStorm かと警戒していたのですが、

結局なにごともなく、快適に観戦できただけでした。

1999

サイティングラップ中でもファンサービスしてくれたり・・・

1998

サイティングラップでも気を抜いていなかったり。

結局ロッシはこの後スタートを決めて一時TOPを走ってきます。

2000

このクラス唯一の日本人、中上も頑張っています。

で、レースは終盤、Dovi Marquez Lorenzo の三つ巴の争いに。

2003

結局最後までTOPを快走したDovi が今季開幕戦以来となる勝利!

二番手に終盤の粘り強さの加わったLorenzo が入り、

ポイントリーダーのMarquez は三位でした。

何かと注目のV.Rossiですが、終盤粘れず表彰台を逃しました。

が、やっぱり彼の人気は半端ない。

観客席では黄色い発煙筒が焚かれ、客席に黄色い煙が・・・

2001

写真で見ても若干背景が黄色っぽくなっている・・・

まぁ、観客のノリが日本と違って盛り上がりましたよ。

レース始まったら大人しく観戦席に座っていられませんって!

そんなこんなで、「本場ヨーロッパのレース」を満喫してきました。

2002

帰り道でもプチ観光できて面白かったです。

帰りもサーキットからBrno駅付近のバスターミナルまでは無料のシャトルバスで。


2023

写真はめっちゃ古~いトラム。

ちなみに乗降口にドアがありませんw

急いでいる人は信号待ちで止まっているトラムから勝手に降りて走っていってしまうんだとか。

おもしろいですねぇ。

で、Brno駅からは来た時と同じく電車で・・・

なんですが、ここでまたもやハプニング。

なんとプラハ方面で人が路線に落下した事故の影響で運転見合わせになっていると。

ということで、急遽、迂回ルートの列車に乗っていくことに。

友人曰く、チェコの伝統的なスタイルの客室のある列車なんだとか。

2025

列車の片方がボックスシートになっていて、進行方向向かって左側が通路。

窓も勝手に開けて外を眺められます。

ちなみに、1950年代に製造されて列車だそうで、空調はありませんでしたw

それでも走行風でとても快適で、チェコの気候がとても羨ましくなりました。

湿気は全てを駄目にする・・・

夏でもカラッとしていればまだ耐えられるのに・・・

2024

で、この超ローカル線の度を楽しみます。

多分、往路が2時間くらいで、復路は迂回したこともあり、4時間近くかかったかな。

しかしこうしてローカル線でのんびり揺られているのも悪くない。

それにしてもチェコの都市部と農村部の風景ははっきり変わりますね。

建物が密集しているところから15分も走ると

2031

こんな牧歌的な風景が広がります。

心が安らぐのは当然後者。

都会の喧騒も場合によっては恋しくなることもありますが、

なんとなく落ち着くのは田舎の田園風景だったりしますよね。

で、途中の乗換駅でバス輸送になっているのでバスに乗り換え。

このバスでもマッタリと走っていくのですが、そのうち電車が復旧したという情報が入り、

バスが駅に止まったところで再び電車に乗り換え。

帰り着いたころにはいい感じに日が暮れていました。

友人は「日の出とともに出かけて日の入りとともに帰ってきたね」と

何故かテンションが上がっていました。








我々がサーキットに行っている間に女性陣はボタニクス石鹸の農場?に行って

石鹸作り体験をして、いろいろショッピングをしてきたようでした。








そして一日のシメはやっぱりこれ。

2033

やっぱりねw

チェコに来てから一日500ml以上のビールを欠かしていませんww

瓶ビールにしても色々なブランドがあるんですね。

それは日本も同じか。

日本に比べて全体的に商品のバリエーションが少ないのかもしれません。

メインのブランドがどーんとあって、他は本当に細々とやっているみたいな感じ。

この日のおつまみはコレ。

2032

紐を結んだようなチーズ。

若干塩気が強い感じで、酒の肴としてびったりです。

初めて食しましたが、不思議な食感でした。

チーズというか、スルメイカっぽいというか。

2034

そして前日、マリノフカを気に入っていた我々のために買ってきてくれたらしい

Mattoni のラズベリー味。

Malina って書いてあったので、ラズベリー系はこういう名称なんでしょう。

フレーバードリンクの一種で、冷やして美味しくいただきました。

日本でもこんな感じのやつ発売されないかな・・・