MotoGP Final Rd. Valencia
注:この記事にはMotoGP公式HPからリサイズした画像を使用しています。
さて、いよいよMotoGP世界選手権、2011年のシーズンも最終戦。
恒例のスペインはバレンシア、リカルド・トルモ・サーキットにて開催です。
マレーシアでの不幸なアクシデントから二週間。
サーキットではレースウィーク中、様々な追悼イベントが行われました。
去年の富沢の事故と同じく、各クラスの殆どのライダーがどこかしらに#58をつけています。
コースマーシャルも喪章をつけて参加しています。
で、最終戦なのですが、天候が残念なことに。
結局レースウィークを通して天候が安定することはなく、
ライダーたちにとっては難しいコンディションの中レースが行われました。
今回はそのコンディションのせいも相まってフリー走行から波乱の展開に。
SUZUKI がセッションのトップタイムだったり、マヒンドラがPP 獲得したり・・・
既にチャンピオンが決まっているのはMotoGP クラスのみでしたが
Moto2 クラスでポイントリーダーのブラドルとチャンピオンを争っていたマルケスが
予選日にレースのキャンセルを発表。
ブラドルは不戦勝という形で予選日にチャンピオンを確定。
見ている方としてはなんとも拍子抜けな展開ですが、
なんでもマレーシアでの転倒で視力に影響が出ているということなので
無理しないでくれてよかったです。
まだまだ10代だし、来年以降がありますからね。
そして決勝日のWUP走行後、シモンチェリの追悼イベントがありました。
なんでもマルコの父親のリクエストで、全クラス全マシンのエンジンに火を入れて
コースを賑やかに走ってくれ、ということらしく
文字通り全員がコースに出てパレードラン。
各ライダーが自分のマシンに#58のステッカーを貼り、
ロッシはSic の旗を持って周回していました。
まぁ、賑やかだったらありゃしないw
そのパレードの先頭は故マルコ・シモンチェリのマシンに跨ったケビン・シュワンツ!
曰く、息子は黙祷よりも賑やかに送り出してくれた方が嬉しいだろう、
ということだったのですが、なるほど確かにシモンチェリはこういうの好きそうです。
なんとも陽気なイタリア人らしいというか・・・
不覚にも目から汗が出たのは内緒だ。
本当に結構なセレモニーでした。
Ciao Marco.
ではまずGP125 クラスから。
ということで、レースで雌雄を決することになったのはGP125 クラスのみ。
しかも今年でGP125 クラスは終了し、来年からMoto3 クラスとなることが決まっていますので
今回のチャンピオンはGP125 、2ストローク最後のチャンピオンということになります。
そして先にも書きましたが、予選のPP を獲得したのはマヒンドラレーシングのWebb。
雨の予選となりましたが、最後の最後でスリックタイヤを装着して
乾きかけの路面をうまく使ってのPP でした。
スキマだろうがなんだろうが、PP はポールポジションです。見事。
そしてレースが始まりますが濡れているんだか乾いているんだかよく分からないという
なんとも難しい状況の中、飛び出したのはファウベル。
そしていつものコルテセやザルコにバスケス、Vinales といったメンツが前に。
テロルの他にチャンピオンの可能性を唯一残しているザルコですが
20ポイント差があるのでザルコが優勝してテロルがノーポイントになる以外に
ザルコがチャンピオンになる道はありません。
しかし、そのザルコは序盤なかなかペースを上げることができず。
しかしそれ以上にテロルのペースが上がらず、しかし12位以内に入れば
自力でチャンピオンとなれるテロルはザルコよりは余裕があったように思います。
そして、序盤から中盤に差し掛かろうという時に
なんとザルコが転倒!
マシンの右側を大破し、レースを続行できず、リタイアを喫してしまいます。
この転倒をほぼ目の前で見ていたと思われるテロルがそこから急激にペースアップ!
現金なヤツですww
もうこれでこのレースノーポイントでもタイトルが決定するわけですから
俄然攻めたてます。
その頃先頭はファウベルやVinales 、コルテセにバスケスがバトルをしていましたが
徐々に先頭集団にテロルが追いつき、一時はTOP に躍り出ます。
が、コルテセが転倒し、バスケスらが遅れ始め
先頭集団はファウベルとVinales 、テロルの三人。
BANKIA の二人に挟まれる形でバトルを強いられるVinales でしたが
終盤にスパートをかけて一気にBANKIA 勢を押さえ込み
今期四勝目を達成!!
ルーキーシーズンにニ連勝は久し振りのことで、
ルーキーシーズンの4勝は最多勝記録だそうです。
そして、観戦に訪れていたVinales のチームオーナー、パリス・ヒルトンも大喜び!
そういえば彼女が来ていた以前のレースではVinales がニ位、
今回は優勝ですから、パリスが来ていたときの表彰台獲得率は100%ww
やっぱりこの人は運を持っているのかな?
と、いうことで最後の125ccクラス、優勝はルーキーのVinales 、
二番手にチャンピオンを決めたテロル。
三番手にテロルのチームメイト、ファウベルが入りました。
そしてシャンパンファイトは自粛。
まぁ、優勝したVinales は16歳なので元々シャンパン持たせてもらえませんけどねw
お次はMoto2 クラス。
既に土曜日にチャンピオンを確定しているブラドルですが
フリーから予選とあまり上位に出ることができず
なんとレース本番ではハイサイド転倒を喫し、リタイアとなってしまいました。
それでもマルケスが欠場なのでチャンピオンです。
なんだか締まらないな (´・ω・`)・・・
さてこのクラス、予選でPP を獲得したのはウェットの合間を縫って
最終アタックでスリックタイヤを投入したグレシーニ勢。
華麗に予選1-2を決めました。
が、こういうときに高橋さんが何かやらかすのはもはや様式美と化しているようです。
レースがスタートしてホールショットを取ったのは高橋!
しかしウェットからドライの間を行ったりきたりするようなコンディションで
序盤から転倒リタイアが続出。
高橋さんも例に漏れず、華麗なハイサイドを決めてしまいました。
その後テロップでメディカルに運ばれたがライダーはOK だという旨が流れたので
一安心。
でも危ない転倒の仕方でしたので肝を冷やしました。
グレシーニ監督も気が気じゃなかっただろうな・・・
シモンチェリの直後なだけに。
そしてレースは意外な展開といっては失礼か、
グレシーニのPirro が先頭を独走。
そのまま今季初優勝を挙げました!
二番手にはMotoGP クラスから出戻ったカリオ、
三番手にはこちらはキャリア初表彰台のドミニク。
ご存知、故富沢のチームメイトだったライダーです。
なんというか、感慨深い表彰台となりました。
Pirro は天を指差しているし、ドミニクは肩に#48を付けてくれているし・・・
そしてグレシーニさんはピットロードの縁で泣いてるし・・・
こちらのクラスでもシャンパンファイトは自粛。
表彰台で何度も天を指差すPirro の姿に何か感じるものがあった人は多かったはず。
そういえば故加藤がなくなった後のセテを思い出すなぁ・・・
加藤といい、シモンチェリといい、何故にグレシーニばかり・・・
一時期グレシーニチームはMotoGP から撤退するのではないかという
噂が飛び交っていましたが、これはただの噂だったみたいです。
そういう意味では良かった。
そしてチャンピオン表彰式。
転倒リタイアに終わっているブラドルはばつが悪そうでしたww
さて、泣いても笑ってもこれが最後のMotoGP クラス。
来年からは1000ccの排気量となることが決まっていますので
800ccのGPマシンはこれで見納め。
果たして来年のラップタイムはどうなることやら?
MotoGP クラスでもちょっとした番狂わせがありました。
決勝日朝のWUP にて、
TOPタイムを記録したのはなんと代役参戦のヘイズ!!
エドワーズの代役のアメリカンはAMA のチャンピオンということですが
初めてのマシン&タイヤ&サーキットで一つのセッションだけといえど
トップタイムを記録するのは凄いことです。
こちらもウェットからドライに変化していく中でうまくスリックタイヤを使いました。
代役ライダーがこんなに目立つのはSUZUKI に乗ったスピーズ以来ではないでしょうか。
そして代役といえば中須賀も頑張っています。
さて、レースがスタートするとホールショットはいつものダニ。
しかし後方でアクシデントが発生。
ドビチオーゾのリアに引っかかるような形でバウティスタが転倒。
そのマシンに接触してロッシ、ドプニエ、ヘイデンが相次いで転倒。
一気に四台が姿を消してしまいます。
特にロッシは何が起こったかしばらく分からない様子でした。
それにしても路面を滑走していくバウティスタが轢かれなかったは不幸中の幸いでした。
結構な規模の多重クラッシュになりましたが、マーシャルが迅速に対応したお陰で
赤旗が出ることなく、レースは進みます。
その後バウティスタは転倒に巻き込まれたライダーのピットを巡って謝罪していたようでした。
スポーツマンだね。
それにしてもドカワークスは今シーズンずっと踏んだり蹴ったりだ。
最終戦までドカワークス二人とサテライトドカ一人が一周もできずにリタイアとなってしまった。
そしてレースはKCKY な展開に。
トップは早くも独走状態のKC 。
二番手を争うのはダニ、ドビチオーゾ、スピーズの三名。
そして五番手を争うのはルーキーオブザイヤーを争っている油公とクラッチロー。
なんとも珍しいメンツが上位に上がってきたものです。
このままKC 独走で優勝かと思っていた終盤、
二番手争いから脱落したダニがアブラハムとクラッチローに攻めたてられている頃、
先頭を独走していたはずのKC が急激に二番手集団に追いつかれます。
レース後のインタビューだと雨が降ってきてペースを下げざるを得なかったらしい。
コースの一部分で大粒の雨が降り始めました。
そしてついにスピーズがミスしたKC を交わしてTOPに浮上します。
後のインタビューでこのときのミスはシフトミスでギアがN に入ったんだと言っていました。
残り二周でTOP に躍り出たスピーズですがその後は0.3秒以上の差をつけることができず
最終ラップに突入します。
そして最終ラップ、乾いている箇所で勝負に出たKC が
最終コーナー前のブレーキングでスピーズの直後に迫ります。
最終コーナーを立ち上がって加速体制に入った時にはスピーズが前でしたが
今期のホンダの加速は伊達じゃなかった。
チェッカー寸前にホイール半分ほどの差でKC がさし返し、今期10勝目を挙げました。
二番手のスピーズは0.015秒差。
三番手には年間ランキング三位を確定したドビチオーゾが入りました。
ダニに先着したことでチームメイト同士のランキング争いにも決着が付きました。
そして四番手には今期最高位Fin となったクラッチロー。
アブラハムはクラッチローとの接触があり転倒を喫したものの
再スタートして八番手でした。
そして注目の代役の二人、中須賀はなんと6番手でレースを終え
10ポイントを獲得!!
中須賀△!!!
そしてヘイズは7番手Fin!!
こちらも立派なリザルトを残しています。
対照的に青山は最後尾Fin 。
しかし12位。
完走台数が少な過ぎます・・・
来年CRT が出てきたら少しは賑やかしくなるんだろうか?
2013年シーズンからはMotoGP クラスが全部CRT になるという噂もあるんですが
真偽の程は不明。
私はメーカーの威信を賭けたプロトタイプのマシンが見られるのが
このレースの醍醐味の一部だと思っているのですが、どうなのでしょう?
全部をCRT にするならいっそのことSBK と合併してしまった方が
かえってスッキリするのではないかと思います。
何はともあれ、今回のレースで2011年シーズンは終了です。
各クラスのチャンピオンが出揃いました。
終盤は軽量級を除いて怪我の有無がタイトルを左右する結果となりました。
そして昨シーズンに続いてライダーが命を落とすという事故がありました。
ここらで一つ、レースと技術と安全についてもう一度考えてみる必要がありそうです。
そんな中、大きな怪我もせず見事チャンピオンを勝ち取った三人に
改めて敬意を表したいと思います。
チャンピオンおめでとう!!
さて、いよいよMotoGP世界選手権、2011年のシーズンも最終戦。
恒例のスペインはバレンシア、リカルド・トルモ・サーキットにて開催です。
マレーシアでの不幸なアクシデントから二週間。
サーキットではレースウィーク中、様々な追悼イベントが行われました。

去年の富沢の事故と同じく、各クラスの殆どのライダーがどこかしらに#58をつけています。
コースマーシャルも喪章をつけて参加しています。
で、最終戦なのですが、天候が残念なことに。
結局レースウィークを通して天候が安定することはなく、
ライダーたちにとっては難しいコンディションの中レースが行われました。
今回はそのコンディションのせいも相まってフリー走行から波乱の展開に。
SUZUKI がセッションのトップタイムだったり、マヒンドラがPP 獲得したり・・・
既にチャンピオンが決まっているのはMotoGP クラスのみでしたが
Moto2 クラスでポイントリーダーのブラドルとチャンピオンを争っていたマルケスが
予選日にレースのキャンセルを発表。
ブラドルは不戦勝という形で予選日にチャンピオンを確定。
見ている方としてはなんとも拍子抜けな展開ですが、
なんでもマレーシアでの転倒で視力に影響が出ているということなので
無理しないでくれてよかったです。
まだまだ10代だし、来年以降がありますからね。
そして決勝日のWUP走行後、シモンチェリの追悼イベントがありました。
なんでもマルコの父親のリクエストで、全クラス全マシンのエンジンに火を入れて
コースを賑やかに走ってくれ、ということらしく
文字通り全員がコースに出てパレードラン。
各ライダーが自分のマシンに#58のステッカーを貼り、
ロッシはSic の旗を持って周回していました。
まぁ、賑やかだったらありゃしないw
そのパレードの先頭は故マルコ・シモンチェリのマシンに跨ったケビン・シュワンツ!

曰く、息子は黙祷よりも賑やかに送り出してくれた方が嬉しいだろう、
ということだったのですが、なるほど確かにシモンチェリはこういうの好きそうです。
なんとも陽気なイタリア人らしいというか・・・
不覚にも目から汗が出たのは内緒だ。
本当に結構なセレモニーでした。
Ciao Marco.
ではまずGP125 クラスから。
ということで、レースで雌雄を決することになったのはGP125 クラスのみ。
しかも今年でGP125 クラスは終了し、来年からMoto3 クラスとなることが決まっていますので
今回のチャンピオンはGP125 、2ストローク最後のチャンピオンということになります。
そして先にも書きましたが、予選のPP を獲得したのはマヒンドラレーシングのWebb。
雨の予選となりましたが、最後の最後でスリックタイヤを装着して
乾きかけの路面をうまく使ってのPP でした。
スキマだろうがなんだろうが、PP はポールポジションです。見事。
そしてレースが始まりますが濡れているんだか乾いているんだかよく分からないという
なんとも難しい状況の中、飛び出したのはファウベル。
そしていつものコルテセやザルコにバスケス、Vinales といったメンツが前に。
テロルの他にチャンピオンの可能性を唯一残しているザルコですが
20ポイント差があるのでザルコが優勝してテロルがノーポイントになる以外に
ザルコがチャンピオンになる道はありません。
しかし、そのザルコは序盤なかなかペースを上げることができず。
しかしそれ以上にテロルのペースが上がらず、しかし12位以内に入れば
自力でチャンピオンとなれるテロルはザルコよりは余裕があったように思います。
そして、序盤から中盤に差し掛かろうという時に
なんとザルコが転倒!
マシンの右側を大破し、レースを続行できず、リタイアを喫してしまいます。
この転倒をほぼ目の前で見ていたと思われるテロルがそこから急激にペースアップ!
現金なヤツですww
もうこれでこのレースノーポイントでもタイトルが決定するわけですから
俄然攻めたてます。
その頃先頭はファウベルやVinales 、コルテセにバスケスがバトルをしていましたが
徐々に先頭集団にテロルが追いつき、一時はTOP に躍り出ます。
が、コルテセが転倒し、バスケスらが遅れ始め
先頭集団はファウベルとVinales 、テロルの三人。
BANKIA の二人に挟まれる形でバトルを強いられるVinales でしたが
終盤にスパートをかけて一気にBANKIA 勢を押さえ込み
今期四勝目を達成!!
ルーキーシーズンにニ連勝は久し振りのことで、
ルーキーシーズンの4勝は最多勝記録だそうです。
そして、観戦に訪れていたVinales のチームオーナー、パリス・ヒルトンも大喜び!
そういえば彼女が来ていた以前のレースではVinales がニ位、
今回は優勝ですから、パリスが来ていたときの表彰台獲得率は100%ww
やっぱりこの人は運を持っているのかな?
と、いうことで最後の125ccクラス、優勝はルーキーのVinales 、
二番手にチャンピオンを決めたテロル。
三番手にテロルのチームメイト、ファウベルが入りました。

そしてシャンパンファイトは自粛。
まぁ、優勝したVinales は16歳なので元々シャンパン持たせてもらえませんけどねw
お次はMoto2 クラス。
既に土曜日にチャンピオンを確定しているブラドルですが
フリーから予選とあまり上位に出ることができず
なんとレース本番ではハイサイド転倒を喫し、リタイアとなってしまいました。
それでもマルケスが欠場なのでチャンピオンです。
なんだか締まらないな (´・ω・`)・・・

さてこのクラス、予選でPP を獲得したのはウェットの合間を縫って
最終アタックでスリックタイヤを投入したグレシーニ勢。
華麗に予選1-2を決めました。
が、こういうときに高橋さんが何かやらかすのはもはや様式美と化しているようです。
レースがスタートしてホールショットを取ったのは高橋!
しかしウェットからドライの間を行ったりきたりするようなコンディションで
序盤から転倒リタイアが続出。
高橋さんも例に漏れず、華麗なハイサイドを決めてしまいました。
その後テロップでメディカルに運ばれたがライダーはOK だという旨が流れたので
一安心。
でも危ない転倒の仕方でしたので肝を冷やしました。
グレシーニ監督も気が気じゃなかっただろうな・・・
シモンチェリの直後なだけに。
そしてレースは意外な展開といっては失礼か、
グレシーニのPirro が先頭を独走。
そのまま今季初優勝を挙げました!
二番手にはMotoGP クラスから出戻ったカリオ、
三番手にはこちらはキャリア初表彰台のドミニク。
ご存知、故富沢のチームメイトだったライダーです。

なんというか、感慨深い表彰台となりました。
Pirro は天を指差しているし、ドミニクは肩に#48を付けてくれているし・・・

そしてグレシーニさんはピットロードの縁で泣いてるし・・・
こちらのクラスでもシャンパンファイトは自粛。
表彰台で何度も天を指差すPirro の姿に何か感じるものがあった人は多かったはず。
そういえば故加藤がなくなった後のセテを思い出すなぁ・・・
加藤といい、シモンチェリといい、何故にグレシーニばかり・・・
一時期グレシーニチームはMotoGP から撤退するのではないかという
噂が飛び交っていましたが、これはただの噂だったみたいです。
そういう意味では良かった。
そしてチャンピオン表彰式。
転倒リタイアに終わっているブラドルはばつが悪そうでしたww
さて、泣いても笑ってもこれが最後のMotoGP クラス。
来年からは1000ccの排気量となることが決まっていますので
800ccのGPマシンはこれで見納め。
果たして来年のラップタイムはどうなることやら?
MotoGP クラスでもちょっとした番狂わせがありました。
決勝日朝のWUP にて、
TOPタイムを記録したのはなんと代役参戦のヘイズ!!
エドワーズの代役のアメリカンはAMA のチャンピオンということですが
初めてのマシン&タイヤ&サーキットで一つのセッションだけといえど
トップタイムを記録するのは凄いことです。
こちらもウェットからドライに変化していく中でうまくスリックタイヤを使いました。
代役ライダーがこんなに目立つのはSUZUKI に乗ったスピーズ以来ではないでしょうか。
そして代役といえば中須賀も頑張っています。
さて、レースがスタートするとホールショットはいつものダニ。
しかし後方でアクシデントが発生。
ドビチオーゾのリアに引っかかるような形でバウティスタが転倒。
そのマシンに接触してロッシ、ドプニエ、ヘイデンが相次いで転倒。
一気に四台が姿を消してしまいます。

特にロッシは何が起こったかしばらく分からない様子でした。
それにしても路面を滑走していくバウティスタが轢かれなかったは不幸中の幸いでした。
結構な規模の多重クラッシュになりましたが、マーシャルが迅速に対応したお陰で
赤旗が出ることなく、レースは進みます。
その後バウティスタは転倒に巻き込まれたライダーのピットを巡って謝罪していたようでした。
スポーツマンだね。
それにしてもドカワークスは今シーズンずっと踏んだり蹴ったりだ。
最終戦までドカワークス二人とサテライトドカ一人が一周もできずにリタイアとなってしまった。
そしてレースはKCKY な展開に。
トップは早くも独走状態のKC 。
二番手を争うのはダニ、ドビチオーゾ、スピーズの三名。
そして五番手を争うのはルーキーオブザイヤーを争っている油公とクラッチロー。
なんとも珍しいメンツが上位に上がってきたものです。
このままKC 独走で優勝かと思っていた終盤、
二番手争いから脱落したダニがアブラハムとクラッチローに攻めたてられている頃、
先頭を独走していたはずのKC が急激に二番手集団に追いつかれます。
レース後のインタビューだと雨が降ってきてペースを下げざるを得なかったらしい。
コースの一部分で大粒の雨が降り始めました。
そしてついにスピーズがミスしたKC を交わしてTOPに浮上します。
後のインタビューでこのときのミスはシフトミスでギアがN に入ったんだと言っていました。
残り二周でTOP に躍り出たスピーズですがその後は0.3秒以上の差をつけることができず
最終ラップに突入します。
そして最終ラップ、乾いている箇所で勝負に出たKC が
最終コーナー前のブレーキングでスピーズの直後に迫ります。
最終コーナーを立ち上がって加速体制に入った時にはスピーズが前でしたが
今期のホンダの加速は伊達じゃなかった。
チェッカー寸前にホイール半分ほどの差でKC がさし返し、今期10勝目を挙げました。

二番手のスピーズは0.015秒差。
三番手には年間ランキング三位を確定したドビチオーゾが入りました。

ダニに先着したことでチームメイト同士のランキング争いにも決着が付きました。
そして四番手には今期最高位Fin となったクラッチロー。
アブラハムはクラッチローとの接触があり転倒を喫したものの
再スタートして八番手でした。
そして注目の代役の二人、中須賀はなんと6番手でレースを終え
10ポイントを獲得!!
中須賀△!!!
そしてヘイズは7番手Fin!!
こちらも立派なリザルトを残しています。
対照的に青山は最後尾Fin 。
しかし12位。
完走台数が少な過ぎます・・・
来年CRT が出てきたら少しは賑やかしくなるんだろうか?
2013年シーズンからはMotoGP クラスが全部CRT になるという噂もあるんですが
真偽の程は不明。
私はメーカーの威信を賭けたプロトタイプのマシンが見られるのが
このレースの醍醐味の一部だと思っているのですが、どうなのでしょう?
全部をCRT にするならいっそのことSBK と合併してしまった方が
かえってスッキリするのではないかと思います。
何はともあれ、今回のレースで2011年シーズンは終了です。
各クラスのチャンピオンが出揃いました。
終盤は軽量級を除いて怪我の有無がタイトルを左右する結果となりました。
そして昨シーズンに続いてライダーが命を落とすという事故がありました。
ここらで一つ、レースと技術と安全についてもう一度考えてみる必要がありそうです。
そんな中、大きな怪我もせず見事チャンピオンを勝ち取った三人に
改めて敬意を表したいと思います。

チャンピオンおめでとう!!