放射能アレルギーか集団ヒステリーか? | 東海林 順の一人旅

放射能アレルギーか集団ヒステリーか?

「放射能の影響を心配」して

福島の花火業者から仕入れた花火の打ち上げが中止になったらしい。

まぁ、気持ちは分からなくもない。

自分だって福島県産のものは避けようとしていることは否めない。

だが果たしてこれは風評被害なのか、誤解なのか

はたまた本当に危ないのか、どうなんだろう。







今回もマスコミは花火打ち上げ中止を機に福島県農家の窮状をこれ見よがしに報道しています。

果樹園の団体客9割減とか客足が途絶えたとか。

確かに気の毒な面はあるのかもしれませんが、ちょっと待って欲しい。

農家が口々に言う

「政府の基準はクリアしているから(中略)だが、売れない/客が買ってくれない」

という話が風評被害として報道されています。

要するに、「基準クリア→食べてOK→売れない→風評被害」という構図を生み出したいようです。

が、これはおかしな話です。

まず前提とする「政府の規準」。

これに対して国民が懐疑的(否定的)になっていること、これがそもそもの原因でしょう。

そもそも低線量の内部被爆が健康に及ぼす影響については

科学的にも様々な説があり、確定した結論がない状態です。

結局「政府の基準」をクリアすることにより担保される保障は事実上、何も無いわけです。

風評被害という一言で片付けるべき事象ではありません。

これでは被害妄想といわれても仕方ないと思います。

潔く、低線量被爆したお前らを科学的な研究に使って結論を出してやる!

その結果を踏まえて世界基準を作ってやる!!

とでも言った方が納得するでしょう。

そして納得した上で暴動が起こるでしょう。

そんな冗談はさて置き、問題点は「基準」が信用されていないことです。

信用していない基準をクリアしたところで、信用は生まれるわけがありません。

信用できる基準を早急に整備し、基準の中身を詳細に説明する必要があります。

現状では500Bq/kg を下回れば全てOK となっていますが、

この基準には科学的に健康を担保する保障も経験もありませんし、

実際に消費者が手に取る商品には「合格」とか「適合品」とかアバウトなことしか書いていません。

更に問題なのは、
 
どういう環境で検査を行ったのか公表されていない


ことです。

科学的に判断しようとすれば、少なくとも下記の条項が明示されている必要があります。

・検査法(検査機器)の明示
・バックグラウンドの影響を出さないための処置の有無
・機器の計測誤差の明示
・計測時間の明示

そして必要なのはサンプル検査ではなく、全数検査です。

ちなみに、製造業での実際に私が見てきた話になりますが、

ある工場では製品の性能検査を全数行っています。

が、その検査の実態は不適合品をはじくために行われているのではありません。

不適合品を無くすために行われています。

つまり、一度目の検査で不適合になると

検査機器の設定を変更してでも不適合品を「適合品」と名付けて次の工程に流すのです。

これと同じようなことが農業製品で行われていないとは言い切れません。







上記のように考えてみると、現在の「風評被害」は

説明不足による信用不安だと言うことができましょう。

今「風評被害」を防ぐために必要なのは

詳細・正確な説明をすることで国民の信用を得ることです。

が、困ったことに もはや国民は政府や東京電力、権力者の言うことを簡単には信用しません。

今できることは、無加工の一次データの一切を公表するということでしょう。

そのデータを見て国民が納得すれば、徐々に消費が戻ると私は考えています。







ところでテレビでは原発事故当時の映像をぱったりと出さなくなりましたね。

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スポンサー(東京電力)の圧力なのかな。

アメリカでは911の映像を流さなくなった時期がありましたが

それと同じ理屈でしょうか。

流さなかったらそのうち忘れるとでも思っているんですかね?

もはや原発事故の映像はインターネットの動画でしか見られなくなりました。

まぁ、インターネットの情報を鵜呑みにするのは危険も孕みますが

それはテレビにも同様に言えます。

でも、東京から出てこない専門家の言論より

被災地から直接アップロードされた動画の方が雄弁でしょう。






ちなみに、ネット上で公開されているデータにこんなものがあります。

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ほんと茨城県は素晴らしいね!

そして、予想はしていましたがこんなことも起きているようです。

東海林 順の一人旅-878

福島県内のホームセンターにて、

栃木県農協の検印のある30kgの米袋が堂々と販売されているんです。

これを見て考えることは一つ、産地偽装です。

先に検査体制の厳格化と公表を進言しましたが、

産地偽装をされてしまうと、せっかくの検査が全くの無駄になってしまいます。

そればかりか、偽装先の産地にも迷惑がかかりますし

産地表示が信用を失います。

そして産地表示が信用を失うと、作物の全数検査が必要になるかもしれません。

農家の負担は更に増え、より遠隔地に産地偽装が行われるようになり

産地表示の信用が落ち・・・

といった負の連鎖が起きるでしょう。

一時的に産地偽装して出荷したところで結局は自分で首を絞めることになるのです。







極論すると、現在の福島県近隣では農作物を作るべきではありません。

線量が落ちるまで農耕をやめるべきです。

そして東京電力と政府は除線作業を大規模に実行し、

線量が下がるまで農耕を休めるだけの補償をすべきです。

本気で福島の農家を救いたいと思うなら、

安易な宣伝や風評被害アピールではなく、除線と補償をしなければなりません。