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災害報道という名のおぞましい行為。

阪神大震災を直下で経験した人間としてはこうした震災のニュースはどうも他人事に見えない。罹災された方々にはまずお見舞い申し上げます。

今までにも他のところで書いたりしていますが、それにしても酷いのはNHKの災害速報。現場は修羅場になっている可能性が高いのにどうして現場の役所や消防の担当にまで電話をかけるのだろう?
彼らに電話に出る余裕があるのだろうか?彼らが電話で時間を取られている間に伝えられるべき情報が現地に伝えられないリスクは考えないのだろうか?
どうして現地支局からの報道がされないんだろう?ハンディビデオでも持ってリアルタイム取材すればいいじゃないか。
そしてどうして情報を全部中央から出すのだろう?それでアナウンサーの猫なで声で注意喚起とかしてもそれは現地には停電とかで届かないんじゃないのか?

災害報道といいながらやっていることが非常におぞましい気がするのだ。

多分気象庁は災害予測システムが初めてきちんとワークしたということも会見で話すだろうが、それらも全て対岸の火事を見るようなことなのだろう。ワークしたって出る被害が出るものだ。喜ぶのは学者と気象庁くらいのものでしょう。

報道は大事だ。だがこういう似非ヒューマニズムみたいな顔をした報道はいい加減にして欲しい。

Tom Harrell Quintet will appear in Tokyo!!!!!!!!

ジャズトランペット界屈指の名手、Tom Harrell 氏の自己のバンドでの来日が決定しました。
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/?yr=2008&mn=9

トムは(以下ファーストネームで書きます)、学生時代に妄想型統合失調症を患い、今でも尚、薬で症状を抑えている状態なのです。これは幻聴や幻覚で発作的に自殺を図るようなタイプの統合失調症で、薬で症状を抑えているとはいえ、喋る時にも吃ったり、様々な障害があるのですが、彼の場合、楽器を演奏したり音楽に集中しているときだけその病気から解放されているというある意味奇跡的な状況なのです。しかも出てくる音楽が素晴らしいのです。彼のミュージシャンとしての競演歴を見ると、彼が共演することのできたジャズの巨匠のほとんど全てと共演していると言っても過言ではなく、彼が日本でいわゆる「ジャズ.ジャイアンツ」と認識されないのはひとえに彼の病気からくる外観だったのです。実際、アメリカはもとよりヨーロッパでも彼は非常に高く評価されているのです。私の見解からすれば、彼は「日本にリーダーで来日していない最後の大物」なのです。

今年の1月に彼がプライベートで来日した時に、本当にラッキーな形で彼と一緒に演奏する機会を作れたのですが、今回はバンドで来たい、という話だったので、当然私の手に負えない次元の話だったので、トムのバンドのドラムであるJonathan Blake氏のサゼッションもあってCotton ClubさんのA&Rの方に話を持って行ったのですが、こうして実現して頂いて本当に感謝しています。今まで一部のマニアの間だけで神格化されていた彼の等身大のライブが日本で実現することを、彼をリスペクトする者の一人として本当に嬉しく思っています。私はできるならば全部のセットを見るつもりにしています。

とにかく嬉しい。

with stringsの魅力(続)

なんとなくストリングスの入った編成の音楽が頭の中で回り始めてしまい、ウチにあるいわゆるwith stringsなレコードを速攻まとめ聴きしてみる。その中ではオーソドックスだけど、Russell Garciaのアレンジが素晴らしい。ラッセルは60年代の映画音楽に大きな足跡を残した人でもあり、20世紀のクラシカルとジャズの架け橋みたいなポジションにいる人なのでどうしても気になる。Neal HeftyとClifford Brownのも決定的に良いのだけれど、こうしたものばかりで構成するのではなく、やはり4heroあたりがやったことくらいまで睨んでやれたらいいなぁ、と空想は延々と続くのであります。まだ一曲も手がけてないのに(笑)。