ピッチのチューニングより大切なこと | music-geek

ピッチのチューニングより大切なこと

亡くなったLAの巨匠トランペッター、Carl Saundersがよく言っていた言葉があります。

「音楽をする時にピッチのチューニングはするのにタイムのチューニングが疎かになっているけど、タイムのチューニングはピッチのそれより大事だ」と。

ジャズ(ポップス全般)はグルーヴが大事だから、ここがおろそかだとスイングしません。リズムトランスみたいなものも正確なタイムに起因するはずです。昨日そんな話をライブの間にしたのですが、そこのライブハウスのオーナーが、それはうちの店でライブした時に言ってた(2010年にこのお店でカールと2tpのライブをやりました)という話になり、オーナーさんが若かった頃(彼はトップクラスのスタジオミュージシャンでもありました)、アメリカのプロから教わった話しになり、それもまたタイムについての話でした。ものすごく腑に落ちる話でした。そして彼は「今の若い子にはなかなか伝わらない」とも言いました。

この「若い世代に伝わらない」というのがまた大きな問題なのです。アメリカだと、ジャズミュージシャンが若い人にあれこれを伝承することは極めて普通にあるのですが、日本には極めて希薄なのです。アメリカに比べると日本の演奏家は同世代で固まりやすいので余計に厄介です。

「タイムのチューニングの話」は日本でもほとんど俎上に上がらないのですが、そうしたものが伝わらずに埋もれていくのは残念です。

さて、どうやって伝えていこうかな。