リムスキー.コルサコフの和声法の本
ストラヴィンスキーの師匠はリムスキー.コルサコフでした。とするならば、リムスキーの書いた和声法の本にはストラヴィンスキーのあの作曲技法を論理的に担保することが書かれているのではないかと思われるのです。ロシア5人組、その少し前のチェコ辺りの国民楽派の作品には、ドイツ音楽がぶつかった調性の壁を全然別のところから上手く乗り越えているものが結構あるように見えるのです。20世紀のアメリカ音楽を見ると、名前を上げた人の多くがロシア系の移民ですし、バークリーメソッドの根幹にあるシリンガーシステムもロシアの音楽家によるものです。ジャズの和声のアカデミック化にはミヨーやテデスコやシェーンベルグの存在がありますが、そうした ものの根幹の一つにリムスキー.コルサコフがいるような気がしてならないのです。