ジャズの理論を勉強する前にやっておくべきこと。 | music-geek

ジャズの理論を勉強する前にやっておくべきこと。

ジャズの魅力はアドリブにあります。その方法論は西洋音楽前半に通用するものですから、ポップスやロックの間奏での楽器のソロのルールにも同じように適用されます。だから需要の極めて大きいものなのに、アドリブの習得はやたらと敷居の高いものになっているように見えます。難しそうに見えるという面もあるのかもしれません。でも、これって全然難しくないんです。奥行きは際限なく深いですが、仕組みは実に簡単なものです。複雑で難しく見える最大の理由は

 

「義務教育の音楽の授業でも説明されている基本的なことを忘れた状態でやろうとする」

 

ということだと思います。

主要三和音と長音階と短音階、この知識をまとめるだけで、いわゆる西洋音楽の理論的なところの基礎は十分なのですが、ここをおろそかにしている人があまりにも多いのではないか?という感覚を持っています。

 

ユーラシア大陸の民族音楽はすべてモードミュージックで、どのスケールをチョイスするかで音楽の地域性が固定できます。西洋音楽、すなわちイタリア、ドイツ、オーストリア辺りの音楽はダイアトニックスケール、すなわちピアノの白鍵のスケールに拘束されています。そのスケールの機能性を把握すれば良いだけの話です。旋律的短音階はオルタードスケールを内包しているから、単旋律でアドリブをこれの機能性を理解したら大体終わりです。ビバップ期にトライトーンサブスティテューションが導入されて裏コードという考え方が一般化したので、その辺りをチェックすれば大雑把に言うとあらかた終了です。

 

時系列で音楽を聴いていくとはっきりわかることですが、ビバップ前のジャズなんて、ダイアトニックにせいぜいブルーノートが乗る程度のシンプルなものです。だから、日本で中間派とカテゴライズされるスタイルのジャズあたりを研究するのが早道なのではないかと思います(そしてこのあたりは日本では紹介されなくなってもう長いのです)。

 

こうした基本的なところを度外視して「難しい」と考えてしまうロジックは英文法でも見かけます。もったいないですよ。