ジャズアンサンブルでは誰がメロディを取るのか?
ジャズで3−4管のアンサンブルをやる時、メロディを吹くのは大抵トランペットというイメージが強いのではないかと思います。ブレイキーやホレス.シルヴァーなどハードバップ期を代表するバンドがそうですし、マイルスのイメージも大きいかもしれません。確かにトランペットの比率は高いですが、それではワンパターンですよね。1950年代のウエストコーストジャズではメロディをトランペットとサックスが交互に持つ、というパターンがよく見られました。また、コルトレーンのBlue Trainのテーマの 2コーラス目のアンサンブルはメロディを取るパートをコロコロ変えることで、同じ構成音なのにアンサンブルの色彩感を変えるという手法が取られています。ハービー.ハンコックのSpeak Like A childでのフリューゲルホーンとアルトフルートの譜面もそうですし、トム.ハレルが2010年代に率いていたクインテットもこの手法を多用していました。同じアンサンブルでも楽器の番手をどこにするかでサウンドの質感はガラリと変わります。この辺りは案外見落とされているのかもしれません。