トランペットを鳴らす奥義とは。
長く親しくしていたLAの名人Carl Saundersがよく言っていたことです。
“Use the least amount of air to get the job done to its fullest”
「最大限の仕事をゲットするために最小限のエアを使え」
これに尽きるのではないかと思います。クラークのエチュードもアンダーソンのそれも指定されているのは「最小の音量でワンブレスでできるだけ長く」です。つまり肝は必要最小限のエアで楽器を鳴らせ、と。
声楽を含む全ての楽器は「可能な限り力まないで演奏すること」がそのゴールです。しかしながらトランペットは他の楽器よりも「力みやすい条件が揃っているので、無駄に力が入りやすい」のです。最小限で鳴らせる感覚がついていないで無意識に楽器を吹いていると、力まずに吹けている状態を自分で確認する事ができないのです。クラーク、アンダーソン、メンデス、サーンダース、名人はみんな同じです。カールとは何度も一緒に演奏させてもらいましたが、真っ赤な顔でハイノートをビュンビュン当てますが、力んでないんです。もちろん力は相応に入っています。私の友人の名言を使うと「力は入れるものではなくて出すもの」年です。力むような力の入れ方はしていないけど、必要な力は「入れる」んです。
"May the force be with you."
なのです。わかってはいるけどなかなかあの領域には届きません。