なぜ12のキーすべてでスケールを弾けないといけないのか?
ジャズでアドリブを取りたいと思っている人がぶつかる大きな壁がこれです。CherokeeにやGiant Stepsなど、ジャズの曲で「難解」と言われている曲はたくさんあります。難解になる理由は、「楽器的に難しいキーが連続して出てくること」です。だから12音すべてのキーでスケールが演奏できること、が重要になるわけです。ではなぜ全てのキーでできないといけないのでしょうか?
答えは簡単です。
西洋音楽のスケールは規則的ではあるけれど「非対称」だからです。逆に言うと、非対称であるからこそ4種類の7thのコードが生成されるので、音楽に動きが出るのです。では対称な並びのスケールではどうでしょうか?
例えばホールトーンスケール。1オクターブ12音を6分割、つまり全て全音のインターバルで並べたものです。12÷6=2なので、2つのスケールしかできません。C wholetoneとC#wholetoneです。このスケールを一間飛びで弾いてコードを作ると、どこから弾いてもオーギュメントしかできません。つまり動きが作れないのです。これはディミニッシュでも同じです。端折って言うと、ダイアトニックスケールで構成されている曲の中でこうした対称系のスケールを織り込むとより多彩な演奏ができるということです。
ギターであればカポをはめたり、DTMであればキートランスポーズをしてしまえば簡単に対応できますが、楽器を演奏するのであれば、エニーキーでできるに越したことはないわけです。
Go Practice!