著作権と肖像権はどこへ行く? | music-geek

著作権と肖像権はどこへ行く?

著作権やら肖像権というのは重要なようでもあり厄介でもあったりします。素晴らしい曲であってもアレンジしたものに作曲から出版の許諾が出ないなんてことはしょっちゅうあるみたいです。ずいぶん昔にマリア.シュナイダーにThat Old Black Magicの譜面を買いたい、ってコンタクトしたら著作権の許諾が出ないということでひとしきりメールで愚痴談義したりしたことがあります。良い曲だから再演され続けないと時代に埋もれて忘れられるわけで、許諾しないとかって作曲家(遺族だけど)の首を自分で締めてるだけじゃない?なんて話もしたような。人の作品をベースにアレンジをつけるというのは他で仕入れてオリジナルに加工するということだから仕入れ費用として作曲家にいくばくかを支払うということには全く異論ないのですが。

片や肖像権です。これも勝手に写真撮られるのは気分のいいものではないんだけど、最近の来日アーチストの公演では客席からの撮影やらストリームなどを解禁してしまうコンサートが増えています。性能が上がったとはいえ、客席で個人が収録したあれこれと、きちんとした機材で収録編集して映像として出す商品のグレードは比較にならないわけだし、むしろ宣伝効果でもみてるのかもしれませんが、このあたりの権利の感覚に欧米では変化が出てきているようで、ちょっと気になっています。