熱帯魚と自転車にまつわる完全な日記!
「すみません、オーナー。わてらもうそろそろ死んでしまいそうですわ」という家で飼育している、二匹の熱帯魚からのヘルプサイン(器用にぐるぐる回転しながら泳いでいる)を受け、仕方ないという気持ちと、待ってろ今助けてやるという気持ちから家の近所に熱帯魚屋さんがないかを検索することに。
以前は最寄り駅近くの百貨店内に熱帯魚屋さんが軒を構えていたのですが、需要が減ってしまったのか、いつの間にかぼくの許可もなく、看板を下ろしていました。そこがつぶれてしまったせいで、家の観賞用魚達は汚い苔で包まれた緑色の水槽で生活することを余儀なくされてしまい、徐々に弱まり今日の状態に至るわけです。
さすがはインターネット。ということであまり近くはないけれどありました、熱帯魚販売屋さんが。地図で確認すると、どうにか歩いてもいけそうな距離。今日は体力がものを言う、ということでかの聖地へ向かうために少し昼寝をすることにした。
目が覚めると時刻は16時になっていた。眠り過ぎた自分を罵りつつ、カーテンを開くと日の光は眠る前よりも明らかに弱まっていた。
今日は長期戦になるということが予感されたから、少し暖かめの格好で外に出ることに。昨日も夜は冷え込んだし。
公園や、食事処や、スーツ屋さんを横目にテクテクと歩を進めるぼく。おまえらに今日も用はない、ゴミ共め!なんて罵りながら歩き続ける。暇だったからね。
何度もこの辺にいい加減あうだろうという予感はことごとく裏切られ続け、疲労の色も隠せなくなり、もうタクシーで帰ろうかなと思い始めた矢先に、ようやく目的の店を発見した。もう空は暗くなっている。腕時計を覗くと、家を出てから1時間10分ほどの時間が過ぎていた。もうこんな遠いところ二度と来るものかと心に決め、暖簾をくぐるとまずその臭さが鼻を襲った。くせえ!と思わず小声で呟き、眉をしかめる。臭いのも無理はない。たくさんの魚と水草との匂いが、作りの古い建物全体に染み込んでいる。そして異常な熱気。たしかに買い物客で店内は賑わっていたが、それほどの熱気を放出しているような輩も目に付かない。ということは店全体が熱いのだ!なんて意味のないことを考えていても仕方ないし、臭いし、熱いから早く帰ろうということになったから店内を物色することに。
どうもこういうところに貧乏根性みたいなものを発揮してしまうらしく、むやみやたらと買い込んだ。そんなにろ過ようのスポンジなんているのかよ!なんて思いながらも「特価!」には勝てず、買い物かごにひたすら放るぼく。
レジに並び、お金を払い、買い物かごの代わりにビニール袋2袋を手渡された。かごを持っているときは気付かなかったが、袋として持つと、指先に食い込みしまいには指先の血の気がなくなってくるほどに重い。
ちょっとまってくれ、おれよ、この状態で家に帰るなら指の1本や2本は覚悟しないといけないのではないかという恐怖に襲われ、路上に立ち尽くすぼく。目の前の道路は無情にもトラックと家族の車しか走っていない。タクシーの姿を探してもまず通らない。1台だけ通ったが、もちろん満車であった。
やばいな、ここで生活するハメになるか、この商品を全部捨てて身軽になって帰るしかないのかと、どちらも選びたくない択一に迫られ、右往左往するぼくに救いの光が。電気屋さんだ。あそこには自転車が売っているかもしれない!
はやる気持ちを抑え、慎重に歩を進めどうにか電気屋に着いた。ここでもし自転車が売ってなかったらもうぼくはミジンコだなんて追いつめながら、入り口の案内を眺めると、あった。自転車売り場が!
普段ならつい足を止めてしまうテレビやパソコンコーナーを素通りし、自転車売り場へ急いだ。
自転車売り場へ着くと、眼鏡の太った漫画にしたら簡単そうな顔をした店員が「いらっしゃいませーいらっしゃいませー」と手を叩きながら連呼している。まさに漫画のような風景だった。
すぐに眼鏡のもとへ行き、「じ、自転車ください。そのまま乗って帰ります」と窃盗予告ともとれそうな危険な発言をしたが、鈍そうな眼鏡は顔を歪め「ではこちらで・・・」とバーのマスターのような切り返しを見せた。
自転車は一番安価なギアも着いていないものを選んだが、どうも店側の不手際なのか、心ない客が壊したのか、後輪から異質な音がするからということで、同じ値段でギア付きのモデルに変更してもらえた。ラッキー。
乗ってみるとすこぶる良い!今住んでいる場所に住み始めてもう3年以上経っているがなぜ今まで自転車を買わなかったのだろうかと、真剣に不思議に思うほど良い!
これからこの愛車とならまた魚屋さんに行けそうだ。おまえらもたった2匹では寂しかろう。今度行ったら新しい仲間を調達してきてやろう。
ではこれから水槽掃除して、がんばって水を全部入れ替えまーす。
以前は最寄り駅近くの百貨店内に熱帯魚屋さんが軒を構えていたのですが、需要が減ってしまったのか、いつの間にかぼくの許可もなく、看板を下ろしていました。そこがつぶれてしまったせいで、家の観賞用魚達は汚い苔で包まれた緑色の水槽で生活することを余儀なくされてしまい、徐々に弱まり今日の状態に至るわけです。
さすがはインターネット。ということであまり近くはないけれどありました、熱帯魚販売屋さんが。地図で確認すると、どうにか歩いてもいけそうな距離。今日は体力がものを言う、ということでかの聖地へ向かうために少し昼寝をすることにした。
目が覚めると時刻は16時になっていた。眠り過ぎた自分を罵りつつ、カーテンを開くと日の光は眠る前よりも明らかに弱まっていた。
今日は長期戦になるということが予感されたから、少し暖かめの格好で外に出ることに。昨日も夜は冷え込んだし。
公園や、食事処や、スーツ屋さんを横目にテクテクと歩を進めるぼく。おまえらに今日も用はない、ゴミ共め!なんて罵りながら歩き続ける。暇だったからね。
何度もこの辺にいい加減あうだろうという予感はことごとく裏切られ続け、疲労の色も隠せなくなり、もうタクシーで帰ろうかなと思い始めた矢先に、ようやく目的の店を発見した。もう空は暗くなっている。腕時計を覗くと、家を出てから1時間10分ほどの時間が過ぎていた。もうこんな遠いところ二度と来るものかと心に決め、暖簾をくぐるとまずその臭さが鼻を襲った。くせえ!と思わず小声で呟き、眉をしかめる。臭いのも無理はない。たくさんの魚と水草との匂いが、作りの古い建物全体に染み込んでいる。そして異常な熱気。たしかに買い物客で店内は賑わっていたが、それほどの熱気を放出しているような輩も目に付かない。ということは店全体が熱いのだ!なんて意味のないことを考えていても仕方ないし、臭いし、熱いから早く帰ろうということになったから店内を物色することに。
どうもこういうところに貧乏根性みたいなものを発揮してしまうらしく、むやみやたらと買い込んだ。そんなにろ過ようのスポンジなんているのかよ!なんて思いながらも「特価!」には勝てず、買い物かごにひたすら放るぼく。
レジに並び、お金を払い、買い物かごの代わりにビニール袋2袋を手渡された。かごを持っているときは気付かなかったが、袋として持つと、指先に食い込みしまいには指先の血の気がなくなってくるほどに重い。
ちょっとまってくれ、おれよ、この状態で家に帰るなら指の1本や2本は覚悟しないといけないのではないかという恐怖に襲われ、路上に立ち尽くすぼく。目の前の道路は無情にもトラックと家族の車しか走っていない。タクシーの姿を探してもまず通らない。1台だけ通ったが、もちろん満車であった。
やばいな、ここで生活するハメになるか、この商品を全部捨てて身軽になって帰るしかないのかと、どちらも選びたくない択一に迫られ、右往左往するぼくに救いの光が。電気屋さんだ。あそこには自転車が売っているかもしれない!
はやる気持ちを抑え、慎重に歩を進めどうにか電気屋に着いた。ここでもし自転車が売ってなかったらもうぼくはミジンコだなんて追いつめながら、入り口の案内を眺めると、あった。自転車売り場が!
普段ならつい足を止めてしまうテレビやパソコンコーナーを素通りし、自転車売り場へ急いだ。
自転車売り場へ着くと、眼鏡の太った漫画にしたら簡単そうな顔をした店員が「いらっしゃいませーいらっしゃいませー」と手を叩きながら連呼している。まさに漫画のような風景だった。
すぐに眼鏡のもとへ行き、「じ、自転車ください。そのまま乗って帰ります」と窃盗予告ともとれそうな危険な発言をしたが、鈍そうな眼鏡は顔を歪め「ではこちらで・・・」とバーのマスターのような切り返しを見せた。
自転車は一番安価なギアも着いていないものを選んだが、どうも店側の不手際なのか、心ない客が壊したのか、後輪から異質な音がするからということで、同じ値段でギア付きのモデルに変更してもらえた。ラッキー。
乗ってみるとすこぶる良い!今住んでいる場所に住み始めてもう3年以上経っているがなぜ今まで自転車を買わなかったのだろうかと、真剣に不思議に思うほど良い!
これからこの愛車とならまた魚屋さんに行けそうだ。おまえらもたった2匹では寂しかろう。今度行ったら新しい仲間を調達してきてやろう。
ではこれから水槽掃除して、がんばって水を全部入れ替えまーす。