今回は以前書いた『クリスマスの欺瞞』のイースターについて書かれていた部分に、加筆修正をした文章であることをご承知おきください。

 

一般的にクリスマスを否定的に考えている私のような人は、旧約聖書の創世記10章にも登場するこの世における最初の権力者「ニムロデ」がバベルの塔を建設し、太陽神として担ぎ上げられた後に崇拝され始め、この太陽神の誕生日が、太陽が力を回復する冬至である12月25日頃となっているため、クリスマスは邪悪なものだと考えています。

しかし、これも認識が少しだけズレていました。

巷ではこのニムロデがバベルの塔を建設し始めた張本人だと思われていますが、実はバベルの塔を造ろうと天の神に反逆して人類共通の言語を乱されたのは、ニムロデの父クシュの時代のことです。

旧約聖書の創世記10章によれば、ニムロデはクシュの子であり、クシュはハムの子です。

もちろんハムの兄弟とは、あのセムとヤペテであり、彼らの父親は箱舟を造ったノアです。

ノアも愚かな孫を持ってかわいそうですね。

ニムロデは父であるクシュの代わりにバベルの塔の建設を引き継ぎ、ペイガニズムである多神教(自然崇拝)と太陽神崇拝の祖となり、異教の神々(サタン)へ人間を生贄として捧げることを始めた最初の人物です。

ニムロデは、自分の父親であるクシュが人類共通の言語を天の神に乱されて権力を失墜させたときに、そのクシュの妻であるセミラミスと結婚しています。

つまりニムロデは、自分の母親を妻として迎え、近親相姦によって子供まで産ませているのです。

セミラミスこそ大淫婦の象徴です。

ニムロデはこれらの神聖冒涜を犯した結果、真の神を礼拝する伯父であるセムとその一族に殺害されて体をバラバラにされてしまいますが、ニムロデの母であり妻でもあったセミラミスは、ニムロデの子供をみごもっていたこともあって一計を案じ、自分たちが築き上げてきた権力を維持するために、死んだニムロデは復活して太陽神バアルになった設定にして、セミラミス自身はその太陽神によって処女懐妊したと虚偽を触れ回り、自分と生まれてくる子供を神格化したのです。

悪魔(サタン)は天の神がイエス・キリストを地上に送って人類を罪から救い出し、いずれサタンの頭を踏み砕くという計画を事前に知っていましたから、真の三位一体である「父なる神」「子なる神」「聖霊なる神」を狡猾にも「父なる神」「母なる神」「子なる神」にすり替えて拝する偽りの三位一体のモデルケースを作り出し、あらかじめ人心を惑わす欺瞞を、十字架の御業が完了する遥か以前より周到に用意しておいたのです。

ここでの父なる神とは「太陽神バアル」(モレク)であり、母なる神は「月の女神イシュタル」(イースター)、子なる神は「救世主タンムズ」となって世界中に流布され、多神教の元祖として各地で様々な形と名前に変化しながら、それぞれの神話や宗教として定着していったのです。

ここから本題に入りますが、キリスト教では復活祭(イースター)に登場する(イースター・エッグ)は復活を象徴し、は一度にたくさんの子どもを産み、一年に何度も妊娠と出産を繰り返すことができる動物であることから、子孫繁栄を象徴していると言われていますが、セミラミスは自分が月からに乗ってユーフラテス川に落ちてきた月の女神イシュタルだと嘘をついて人々を騙していました。

 

また、イシュタルは神殿娼婦(神殿売春)の守護神であるとされています。

 

神殿売春とは、神殿にいる自称「巫女」を名乗る売春婦と性交渉を行うことによって、神殿に祀られている女神の加護を受けられるといったペイガニズムの信仰です。

 

さらに掘り下げると、ペイガニズムでは春分の日の後の最初の満月の次の日曜日、つまり現在のイースターの日である40日前から一切の性交渉を断ち、祭りの日曜日が来ると性欲を開放した乱交によって女性を妊娠させるといった風習がありました。

 

これが子孫繁栄の象徴である多産のに繋がっているのです。

 

この風習にはおぞましい続きがあり、ここで妊娠した子供が初子であった場合は、太陽神バアルに最も喜ばれる生贄として、赤子のうちに火の中へと捧げられていたのです。

 

ここでも太陽神崇拝に繋がる日曜礼拝の習慣と、イエス・キリストの復活40日間の断食を貶めるための欺瞞が、キリスト教が全世界に広まる遥か以前より計画されていたことにお気付きになったでしょうか?

 

ちなみに余談になりますが、乱交の風習は母系社会の悪しき成れの果てです。

 

母系社会では母親が中心となって集団で子供を育てるコミュニティを築くため、父親が誰であってもさほど問題ではなかったのです。

 

さすがにこの様な悪しき風習は、父系制になった現代においては残っていませんが、その反面「フェミニズム」として復活してしまいました。

 

フェミニズムと乱交は直接関係ありませんが、女性が力と自由を手に入れるといったことが母系社会と共通し、偽りの三位一体とも深く関わりがあるのです。

 

前にも書いていますが一般的にキリスト教で言う真の三位一体とは「父なる神」「子なる神」「聖霊なる神」のことです。

 

フェミニズムではここに女性が登場しないことに不満が集まります。

 

もちろんその様な不満はサタン(悪魔)によって意図的に引き出された不要なものです。

 

女性には男性と違って女性にしかできないことが山ほどありますし、「聖霊なる神」は時に母親のような存在でもあるからです。

 

そもそもクリスチャンは聖書で「キリストの花嫁」だと表現されていますし、女性蔑視の宗教だというのは大変な誤解です。

 

ところが、女性の社会進出によって伝統的な父系制をとるキリスト教は、多くの女性にとって受け入れ難いものとなってきました。

 

そこで再注目されたのがペイガニズムを公然と取り入れているカトリック教です。

 

カトリック教はただの人間でしかないイエス・キリストの母マリアを、処女懐妊したことを理由に無原罪を主張。「聖母マリア」と呼んで崇拝し、神と人との仲保者(執り成しをする仲介者)として祀り上げました。

 

世界中に散らばったペイガニズムも、必ず力ある女神が登場します。

 

これは強い女性に憧れるフェミニズムにとっては理想的な宗教に見えるのですが、全て狡猾なサタン(悪魔)が立てた遠大な計画です。

 

私もただやみくもに家父長制を賛美するつもりはありませんが、伝統的な家庭の形を破壊し、核家族化した中で何よりも子供たちを母親から引き剥がすために仕組まれたことであると認識しています。

 

父親が力を失い、母親が外に出て働き、本来霊的な導き手にならなければならない祖父母たちが別居していれば、誰が放っておかれた子供たちを真の神とイエス・キリストの福音に導くのでしょうか?


忘れないでください。ネオペイガニズムの総本山はバチカンのローマ・カトリック教会です。

その裏の実行部隊がイエズス会なのです。
彼らが大淫婦バビロンと呼ばれている歴史は、セミラミスの時代からあることなのです。

さて、かなり話が脱線してしまいましたが、タンムズに話を戻すと、彼はまだ若いうちに猟へ出かけた際、イノシシに襲われて死んでしまいます。

もちろんこの事件もセミラミスによって神格化され、タンムズは復活し、父である太陽神バアルと一体化したことになっています。

どこまでも天の神を冒涜した模倣的な作り話であり、反キリストそのものなのです。

 

ここまで来ると元は月の女神イシュタルが由来のイースターは、キリスト教とは縁もゆかりもない異教の儀式だと理解できると思います。

それにイースターについての記述は、聖書のどこを探しても存在していません。

 

イエス・キリストの復活やペンテコステ自体をお祝いしたいという気持ちについては、何も言及するつもりはありませんが、聖書とかけ離れた魔術にも等しい風習を取り入れることだけは今すぐに止めるべきです。

 

と、まぁクリスマスと同じく、このイースターの件でもほとんどの教会の牧師や神父は、だんまりを決め込んでこれからも続けていくことになるでしょう。

 

彼らは聞く耳を持たず、惑わしの霊によって聖書を正しく読めなくされているからです。

 

それでもそこまでお祝いしたいのであれば、いっそのこと「過越の祭り」をお祝いしてみてはいかがでしょうか?

 

イエス・キリストは文字通り我々のために過越の子羊となってくださったのですから。

 

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