◯文部科学省が定めた倫理
「科学の健全な発展のために-誠実な科学者の心得-【テキスト版】」(日本学術振興会)(以下、心得)というものが存在します。
これと類似する倫理規定を各学会が作成する場合も多いです。
「心得」には大きく3つの禁止事項が書かれています。
それは、「改ざん」「盗用」「捏造」です。
◯盗用
これは意図的な場合が多くあると感じています。
学部の卒業論文を含め、
定期試験のレポート試験等にも盗用が厳しくなってきています。
勿論、文や図表を引用する、出典を明記することで、盗用は防ぐことができます。
ただし、最近は生成AIでレポートや卒論まで書く大学生が増えているようです。僕も何本も論文や研究ノート(ワーキングシート)、専門書を読んできましたが、人間が書く文章には、癖があります。
数人が同じテーマで生成AIを使用すると同様の文章になり、教員はすぐ見抜けます。
◯改ざん、捏造
これは意図的にやることは論外ですが、過失によるー意図していない「改ざん」「捏造」もあります。
例えば2次文献(教科書や解説書、専門書)では、論文の原著と読み手の間にワンクッション入ります。
そのワンクッションー解釈者が原著の意味を間違えているケースがあります。
そのため、一次文献に当たることは、非常に大切になってきます。
◯その他(著作権、個人情報保護法)
日本FP協会の倫理規程でも、何度も登場する著作権と個人情報保護法。
著作権は特にプレゼン等を行う際、最も注意しなければならないことの1つです。
基本的に官公庁が発表しているものは使用しても大丈夫とされています。
また、最近はフリーのイラストもありますので、多用されていますね。
個人的に恐いと思うのは個人情報保護法です。
研究者や専門書サイドは細心の注意を払って被験者や顧客の個人情報を守らなければなりません。
僕も短大時代、研究倫理審査のために沢山個人情報保護法を勉強しました。
なので、扱い方はしっかり頭に入れています。現在も対策をきちんと取っています。
恐いと思うのは、こちら側が顧客や被験者になった場合です。
濁して書くと、守秘義務を簡単に破る人は数人知っています……。
また、大勢の人がいる所(廊下)で、個人情報のミーティングする現場も見たので、自分の個人情報が安全なのかというのは、全くわかりません。
◯倫理は法律ではない
倫理綱領のようなものは、法律ではないので(著作権と個人情報保護法は法律で定められています)、簡単に捉えている人も一定数います。
罰則といったところで、会員資格の有期間停止程度で済む場合も多いのが事実です。
しかし、倫理綱領を守らないと健全な研究ができなくなるのは言うまでもありません。
特に基礎研究の基礎研究みたいなことをやろうとしている、Dirty Philosopherは倫理綱領を守って少しずつ信頼と信用を得る必要があります。