お客様自信が感じたと言うフロントデフの違和感から始まり

ランクル80の弱点というか長く乗っていれば普通にあるトラブル例まで

分かりやすいようにこの問題を最後まで続けることにします

  

プロペラシャフトを取り外して気がついたのかも知れない

オーナー本人が交換したダブルカルダンプロシャ

  

1Gでこの状態では少し短いのではと純正プロシャと比較して感じる部分でもあるが

それは今回の違和感とは関係がない

  

    

 

違和感とはフロントデフのコンパニオンフランジを回転させた場合に

左右に回転するガタ(バックラッシュ)が多い事

その上ナットのカシメが出来ていなかったこともあり

過去のオーナーさんが所有していた時の作業に

不安感を感じる事になった

 

オイルシール交換時に起きた問題かも知れない

  

    

 

確かに左右に回すと想像よりも多く回る

正常なデフはバックラッシュも少ないのともっと重い

こんなに簡単に左右には動かない

 

想像するにナットのカシメをしていない時点で作業に信頼が出来ない

もしかしてインパクトでこのナットを締めた場合は最初のセット位置よりも

ドライブピニオンの本来の位置が引き寄せられてしまった可能性もある

 

潰れが増したと想像出来るスペーサー

 

    

 

デフをホーシングから取り外す

中央に見えるドライブピニオンが右方向に引き寄せられれば

リングギアとの位置関係が微妙に変わる

 

    

 

アップで見るとギアの構造は生々しく

ギアの歯で押されているので跡形が入っている

2トンを越えるランクルを走らせている事を考えると

ギアオイルは定期的に最適な粘度の物でギアを保護したい

  

    

  

ぱっと見た目的にはリングギアには大きな損傷は見当たらない

  

   

 

分解してまずは長い間活躍したベアリング類を交換していきます

 

   続く