パジェロのリフトアップの中でもV65、V75時代からは

スプリングを交換するとリアの車高の上がりが大きくて

まずは馴染ませ車高を本来の位置まで下げることをまず行う

  

街中を少しぐらい走ってもスプリングは落ち着かないので

高松道の板野IC近くから広域農道という山沿いの

ワインディングが続く道路をそれなりのペースで往復した

 

アップダウンあり舗装路だけど凸凹ありでサスペンションの慣らしには最適な道路

県道と違い走る時間に対して数倍スプリングが受ける入力は大きいはず

日曜日の深夜に走ったので前後も対向車もほぼ無しで走れた

 

そして落ち着いたリアサス

駐車スペースは前下がりの場所です

 

    

  

スプリングがソフトな印象だったのでショックを14段階の10番として強めの試走

ノーマルの状態ではサスペンションが動く度にガタガタと振動があったけれど

なめらかに動いて乗り心地も良く感じられて道路状態の悪い舗装路をスムーズに走っていく

  

しかしフロントの車高の上がりが少し少なめだったので

試走翌日に車高調で取説上のガソリン車推奨最上部にセット

  

するとしっかりと2インチアップする

コイルスプリングがフェンダーの隙間から見えてきた

 

   

 

この状態でさらに数十キロ走りアライメントを前後とも調整

キャンバーは0でキャスターは3度越えで左右合わせて基準値内

リアも通称逆ハ状態を試走をしたことで0度で合わせられて4輪とも合格

  

その代わりフロントの車高を上げたことで少し乗り心地が固めに感じる

JAOSサスペンションの狙いはハードなスポーツ走行が最大の目標ではないだろうから

ショックのダイアルで試しに下げてみた

  

スプリングの動きをしっかりと規制出来るかが心配だったけれど

単に柔らかくなるだけのショックでは無さそうでフラフラ感のない走りのまま

サスペンションの動きがスムーズになった

   

リアショックのダイアルもフロントに合わせて7番に設定してお客様に引き渡し

 

    

  

帰宅したお客様からのメールで好印象が伝わってきた

パジェロはオフロード四駆なのに舗装路の走りが改造すれば激変して良くなる

  

もちろんフラットダートやアクセルを踏める凸凹のオフロードなども得意な分野

ランクルとは全く違う走りの特性があって非常に楽しい

 

純正のまま乗ってショックもヘタリ気味のパジェロなら

フロントの車高を少しだけ上がる程度としてセッティングすれば

純正新品のサスペンションで復帰させるよりも乗り心地も

サスペンションの追従製も間違いなく向上する

 

2インチ上げるとノーズダイブも少なくなるし

コーナーでの安定度も上がる

  

オーナーの求めるところに合わせてセット出来るサスペンションキット

奥深いサスペンションだなと感心したのでした

   

来月は舗装もダートもガンガン走れるパジェロショートを製作します

もちろん前後LSD付きでドライビングレッスン付き

パジェロはアクセルを踏んで走っての勝負なので

ランクルのようなストロークの長さなどにこだわらないチューニングがポイントです